神戸ルミナリエの終点には、 希望の灯と名付けられた、決して消えない灯火が ゆらめき続けています。 「あの日」から23年、2歳だった葭本未織は、25歳になりました。 今を生きる喜びと、苦しみを噛み締めて、描きます。 葭本演劇を応援してください。

プロジェクト本文

▼はじめにご挨拶

はじめまして。兵庫県と東京都で活動する劇団「少女都市」の主宰・葭本未織と申します。

今回、兵庫県アイホールにて「光の祭典」 という作品を上演することとなりました。

2歳の頃に阪神・淡路大震災を被災した私にとって、モニュメント的な作品です。

そして #me too が高まる今だからこそ、見ていただきたい作品になっています。

この作品は、体験を共有する経験を、観客にもたらします。

年齢を問わず、傷ついたすべての方、葭本未織の世界が必要な方に見て欲しいと思っています。

 

▼あるがままの女性を描きたい

私・葭本未織の作品の特徴は、女性を神格化も矮小化もせずに真正面から描いている点です。

私の描く女性は、加害者の面を多く持ち合わせています。彼女たちは、社会から傷つけられ苦しむ一方、自らも他者を傷つけることでしか傷を癒すことができません。その姿は見る人に恐怖さえ感じさせますが、現実の女性が確かに持ち合わせる「人間」としての弱さや狡さ、人間としてのありのままの姿だと私は思っています。

男性・女性が隔たりなく、暴力に抑圧されない社会を築くため、私の作品を見てもらいたいと思っています。

 
▼阪神・淡路大震災を伝えたい

(▲震災から1年ほどの当時の写真 左が私です)

また、私の作品全体に流れるモチーフは「震災」です。

私は2歳の誕生日に、阪神・淡路大震災を被災しました。

震災後、仮設住宅で過ごし、両親、周りの大人、そして地域全体が「痛みからどう立ち直るか」と取り組み続けてきた過程を見つめ、育ちました。

全壊したもうありもしない家のローンを払い続ける両親、震災から助かった命を借金によって自ら絶ってしまう経営者、瓦礫のなか暖を取ろうとマッチを擦り火災を起こしてしまった男性、揺れから守りきれずに亡くなってしまった赤ん坊の話をする見知らぬ母親、あの日から遺体を見ても何も思えなくなってしまったと語る教師……。

わたしの周囲の人々は皆傷つき、もがき、しかし懸命に生きようとしていました。

あれから23年が経ちました。

2歳だった私は、25歳になりました。

「あの日」あったこと、「あの日」からあったこと、それを多くの人に伝えたいです。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

1. 葭本演劇を一人でも多くの方にみて欲しい

2. 6月1日〜6月3日の兵庫アイホールの「光の祭典」を成功させたい

3. 東京で「光の祭典」を上演を実現したい。

 

▼資金の使い道

・手数料            51,000円(総支援額から17%)

・大阪での製作運営資金       99,000円

・大阪への交通費と宿泊費    80,000円

・大阪での練習会場使用費          70,000円

        計       300,000円

 

▼リターンについて

・3000円・・・葭本未織からのお礼メール、当日パンフレットへお名前を載せさせていただきます、
稽古風景の写真(2018年6月発送)

・5000円・・・葭本未織からのお礼メール、当日パンフレットへお名前を載せさせていただきます、
稽古風景の写真、『光の祭典』台本(2018年7月発送)

・8000円・・・葭本未織からのお礼メール、当日パンフレットへお名前を載せさせていただきます、
稽古風景の写真、『光の祭典』台本、トートバック(2018年8月発送)

総支援額に関わらず、必ずこのプロジェクトを実行致します。 

 

▼作品の評価(これまでいただいたコメント)

『出来事への抵抗』( 葭本未織 処女作『聖女』パンフレットに寄せて)

松田正隆

 どうしてこうなってしまったのだろう。こんなことに。こんな惨状をなにが契機で私は引き摺っているのか。あのときの、あの日の出来事をなす術もなく今の私は受け入れざるをえない。「いま」と「あのとき」。それは取り返しがつかない。だけども、それでもなんとか、とこの劇の人物たちはあがいている。みすぼらしくもけなげな天使たち。

 演劇の上演自体がそれを主題にしていることは自明のことであるが、この「聖女」も「いま」が「あのとき」に抵抗している。演劇における創造行為とは、過去の取り返しのつかなさへの救済行為である。それがなされる聖なる場所が場末感ハンパない「クラブ・マリア」なのだ。なんなのだろう、この偽物感は。虚言から物語が生まれること。取り返しのつかない「あのとき」を「いま」ここで、私のかけがえのない「物語」に代えること。その凄まじいエゴイズムがこの劇を支えている。

 それにしてもファスビンダーも真っ青な落ちぶれシーン満載ではないか。しかし、聖なるものは、汚辱のなかにしかないのだ、とばかりにユリは書く。松島のあの出来事を救うため、いや、世界のすべての罪を許すべく、ただただ、愚鈍に。「書くこと」は、パーフォーマンスである。内容ではない。

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『光の祭典』によせて(アイホール(兵庫県)から)

若い集団ではあるが、場面の運びや登場人物の設定、台詞に至るまでよく計算されている。舞台の成立度において、頭ひとつ抜きん出ていると感じた。おそらく作者の実際に見たこと、感じたことが基盤となって劇世界が構成されている。しかしそこには客観が存在し、観念に埋没していかないリアルに力量を感じさせられた。努力では得られない瑞々しい感受性が確かで豊かだ。このような感性が、演劇という煩わしく厄介なジャンルの高みに挑むことを後押ししたい。(岩崎正裕)

自分語りをする演劇や表現はよく見ますが、彼女のそれは無自覚な部分がありつつも、決定的に確信犯であるように感じました。狂っている姿を冷静にサービスとして提供している、という潜在的な意識が、特に脚本から感じられ、その技術や発想を高く評価しました。旗揚げ公演から東京大阪2都市公演を行うなど行動力を伴った野心にも好感を持ち、次世代応援企画と言うレギュレーションの上で、潜在能力を高く感じるこの団体を推すべきだと考えました。(泉 寛介)

 

▼兵庫公演情報

劇場:アイホール

 

〒664-0846 兵庫県伊丹市伊丹2丁目4−1

・JR伊丹駅前

・阪急伊丹駅より東へ  徒歩7分

 

日時:6月1日(金)〜6月3日(日)

・1日(金) 19:00  

・2日(土) 14:00 / 19:00  

・3日(日) 11:00 / 15:30

 

詳しい公演情報はどうぞ下記URLをご覧ください。

https://stage.corich.jp/stage/91467

▼最後に

阪神・淡路大震災から23年が経ちました。

今を生きる喜びと、苦しみを噛み締めて、描きます。

皆様の応援をお願いいたします。

 

葭本未織

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