「はじめに」

私は穴水大宮(あなみずおおみや)第52代宮司 関奉義(せきともよし)と申します。

能登半島、石川県鳳珠郡穴水町大町に鎮座する穴水大宮は神の最高位(正一位)の神を祀る、長い歴史と伝統を持つ式内社です。
地元の方々からは「おおみやさん」と親しみを込めて呼ばれ、初詣・七五三詣・初宮詣・厄祓などに多くの参拝者が訪れ、春祭りには獅子舞、秋にはキリコ祭りと穴水町の歴史や文化、そして、人々の思い出が詰まった特別な場所です。子供の頃から神社を見て育ち、大切な行事や節目の時に訪れる場所でもあります。
地域にとって「穴水大宮」は成長を振り返る場所であり、心のよりどころでもあります。
後世につなげていくために皆様のご支援・お力添えをお願い申し上げます。

令和6年午前0時元旦祭

地域学習に訪れる子供たち

受け継がれる獅子舞
活気あるキリコ祭り
心身を清める手水舎「再建プロジェクトに向けた背景」

令和6年1月1日、能登半島地震が発生し、私たちの住む町は今後の将来・人生をも左右する境地に立たされました。

穴水大宮では初詣の参拝者がちょうど途絶えたころ、社殿が大きく揺れました。
巫女さん2人に「外へ逃げろ」と指示し、境内に避難した次の瞬間、鳥居・手水舎・由緒碑・玉垣などが次々と崩れ落ち、私たちはただその瞬間を目の前で見ていることしか出来ませんでした。

神社正面東側の鳥居

手水舎

数日間、家族と身を寄せ合い車中泊をしながら何とか過ごしてきました。
停電・断水が続いていましたが復旧したことで、現在損壊した神社・社務所内の掃除・片づけを今も続けています。
改めて境内を見渡すとまだまだ長い道のりです。

本殿の祭壇

基礎が崩れ、土台がない本殿

北側の鳥居と玉垣

穴水大宮は古くから皆様に親しまれ穴水町に根付いてきた大切な存在です。地震により神社の建物は大きな被害を受け、今、これまでの歴史と伝統を守るために大きな試練に直面しています。
そして、13箇所ある兼務社も神社倒壊、鳥居倒壊があると肩を落とした氏子の皆様から「お祭りが出来ない、家も壊れた、地元を離れた人もいる」と報告を受けました。
地震が奪ったものは建物だけではなく、お祭りの地域コミュニティ・結束力も奪われ、人口減少も加速させました。

私たちの目標は、「笑顔あふれる初詣の風景を取り戻す」ことです。

○孫と手をつないでいる和やかな姿
○おみくじの結果を伝え合う姿
○知り合いと新年の挨拶を交わす姿
○幸せを願い、手を合わせる姿

微笑ましい初詣の場面は、見ている人々に幸せな気持ちを与えてくれます。

令和6年初詣元旦祭前の社殿

私たちは失った建物をただ元に戻すのではなく、初詣やお祭りを通じてコミュニティ全体の結束、地域の活性化を目指していきます。そして、復興復旧していく姿をこれからも穴水町で育つ子供たちに見てもらい、力強く未来への道を進んでもらいたいです。そのためにはこれから里山里海に育まれた穴水町を復興させ、神社を再建し地域のお祭りを盛り上げていくことが大切なのです。

お祭り後の一体感

神社の再建は大きな責任と労力が必要ですが、神社があることで地域の一体感を感じ、安らぎの力を得ることができます。

心からのお願いです。
地震による被害で傷ついた穴水大宮の再建には多大な費用と時間がかかる見込みです。
次世代につなげるためにあなたのお力添えがなければ再建は難しい状況です。
私たちは皆様一人ひとりのお気持ちを未来に残すべく、穴水大宮の歴史物語の1ページ「おおみやさんの再建物語」を一緒に刻み込んでいきたいです。
穴水大宮が再び笑顔あふれる初詣の風景を取り戻し、活気あるお祭り、そして、地域の絆へとつなげていくために共に力を合わせていきましょう。
どうか、あなたの温かいご支援をお願い申し上げます。

4月上旬頃、梅と桜が並ぶ境内(令和5年の風景)


「リターンについて」

◯御朱印には「鳥居」の印と「感謝」の文字が入ります。
(※再建プロジェクト期間限定の御朱印となります。)

ご支援いただいた金額より

◯御礼のメールの送付、御礼状、感謝状・御朱印・舟絵馬・木札を発送いたします。
○神社でご芳名を読み上げご支援奉納祈祷し、芳名版に刻み、功績をたたえ後世に残して参ります。
○穴水大宮の祭事に御芳名と感謝を読み上げさせていただきます。

お届けは、2024年8月頃を予定しております。準備が整い次第発送いたします。


「現在の状況報告」2月

○業者の方との話し合いを繰り返し、再建・修復を目指し検討しています。
○本殿の基礎・壁などが崩れているため、遠くからでも手を合わせて復興を願いお参りが出来ればと拝殿に祭壇を設けています。
○社務所にて、御守・御神札など授与しております。


「資金の使い道」

○神社の鳥居、手水舎、玉垣、由緒碑、灯籠、本殿・社務所の再建・修復費用

「最後に」

地震発生時から今現在も地域の安全、復興に向けて活動している自衛隊、警察、消防、そして、ボランティアの皆様に心から感謝を申し上げます。
皆様の勇敢な行動と奉仕精神によって被災地の支援や救助活動が可能となり多くの命が救われました。
ありがとうございます。

支援者の皆様、地震によるこの困難な状況において皆様の温かいご支援とご協力が私たちに希望と勇気を与えてくれます。私たちは一緒に立ちあがり力を合わせて後世につなげていくことができると信じています。
どうか、今後も被災地の方々を忘れず支援の手を差し伸べていただけますよう心よりお願い申し上げます。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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    能登半島地震が発生し境内の建物が倒壊、「穴水大宮を再建し、笑顔あふれる初詣の風景を取り戻したい!」と、このプロジェクトを立ち上げました。皆さまと神社再建を目指していること、皆さまと共に歩めること、皆さまからの応援メッセージやご支援があるたびに感謝の気持ちでいっぱいになります。また、福島県から神...

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    令和6年4月28日(日)午後2時から「歌謡ショーin穴水大宮 三輪一雄&伊藤咲子」が開催されました。穴水町出身の演歌歌手・三輪一雄さんは「能登さくら駅」「能登よ明日へ」などを熱唱。三輪さんの歌声は心にしみる声、何と言ってもトークが面白いんです!そして、伊藤咲子さんが登場し、「ひまわり娘」「木枯...

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    岐阜県不破郡垂井町にある美濃国一の宮、南宮大社宮司・上月さん、禰宜・宇都宮さん、権禰宜・井上さん、藤塚さん、そして、氏子青年会会長・木村さんと会員の方々、16名が穴水大宮へ視察参拝に訪れました。到着し、全員で拝礼上月宮司さんとは皇学館大学神道学科の同期生です。大学卒業後それぞれの道に進み、能登...

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