
令和6年1月1日の能登半島地震から1年が経ちました。
令和7年1月1日、神社境内を見渡すと鳥居はなくまだまだ再建には程遠いですが、何とか初詣を執り行うことが出来、新たな正月を迎えることが出来ましたのもクラウドファンディングご支援者の皆様のご支援や応援のおかげです。本当に励みになりました。
令和6年元日 鳥居倒壊
地震前の景色
地震直後、水なし、ガスなし、電気なし、食料なし、連絡手段なしで、灯りのない夜の町は無音で、改めて現実の恐怖を感じたのを覚えています。
数日後に何とか台所へ潜りこみ飲み物や冷蔵庫の食料を取り出し、懐中電灯で身の周りを照らし、身を寄せ合い車中泊で過ごしました。
社号標 保存
手水舎屋根 保存
鳥居 解体撤去
この1年間で、クラウドファンディングでのご支援、支援物資、様々なボランティア・支援活動、避難施設、公費解体撤去、そして、自衛隊・警察・消防・建築業者のご尽力・行動力など感謝だけではあらわせない感情が込みあげてきます。
岐阜県・南宮大社氏子青年会のご支援
伊藤咲子さんと三輪一雄さんの歌謡ショー
こども縁日 開催
穴水町の人口は急速に減少、高齢化、氏子の方も住まいをなくし仮設住宅も多く、地域のお祭りやコミュニティの活性化を神社としてどう進んでいくのか、どう再建していくのか、これからまだまだ話し合いが必要になります。
「生まれ育った家が無くなり建てることも出来ない、違う地域に引っ越したので、もうこれからこの在所のお祭りには出られないです」と、これまでの住み慣れた土地の思い出やお祭りで過ごした楽しさを思い出し、涙ぐみながら「これまでありがとうございました」と一礼して行かれました。
しかし、同じ土地で新築、新たに穴水町に土地を購入し新築される方もいて地鎮祭を行っています。
地域のお祭りは、住んでいる氏子住民がいなければ勢いが弱まり子や孫に継承していくことが困難になりますが、住んでいるからには何かやり方は違っても出来る方法はあると信じてこれから氏子の皆さんと試行錯誤し取り組んでいきます。
奉納者名入り玉垣 保存
歩道に落ちた玉垣
クラウドファンご支援者の皆様、鳥居もやっと年末に解体撤去、手水舎の屋根は再利用、玉垣は奉納者氏名があり保存、社殿は基礎損壊のままでまだまだ神社再建途中で復旧復興に5年10年かかるかもしれませんが、私たちは氏子の皆さんとも一緒に協力し合い最善策を模索し、皆様のご支援・応援に応えられるよう時間はかかっても進んで参ります。
どうぞ、これからも温かく見守っていただけますようよろしくお願いいたします。
皆様、今年も1年元気でお過ごしください。