こんにちは。

和雑貨を中心に製造、販売を行っている倉敷屋です。

今回完成した商品は現代技術であるレーザーの機械で、日本古来の図柄を印刷したデニムトートバッグです。


岡山県倉敷市デニムの町として有名ですが、もともとは『繊維業の町』として発展してきました。

江戸時代の初期に干拓を行い、綿花の栽培や交易に力を入れ栄えていきました。

明治時代に入ると

輸入した機械を使い足袋、作業服、学生服など様々な製品を高い品質で作り出していきました。


戦後の1965年輸入した生地を縫製し、倉敷で国産ジーンズを生み出します。

そして1973年、倉敷でデニム生地が開発され生地から縫製まですべて純国産のジーンズの製造が可能となりました。


現在でも倉敷は『デニムの聖地』として多くの観光客が訪れ、倉敷屋でもデニム製品づくりを続けています。


弊社は、『倉敷デニム』の商標登録を取得しています。


今回は、日本伝統の図柄

【鳥獣戯画】
浮世絵師、葛飾北斎の「富嶽三十六景」
歌川広重「東海道五十三次」

をモチーフにして掛け合わせた図柄を制作しました。


鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)とも呼ばれている国宝・鳥獣戯画。

うさぎやサル、猫といった動物たちがかわいらしく擬人化され相撲や水遊び、宴会を繰り広げる絵巻物です。

漫画やアニメのルーツとして高く評価されており世界的にもその名が知られています。

今から800年も前の平安時代末期に描かれましたが

いつ、だれが何の目的をもって描いたのかということは今もはっきりしたことがわかっていません。


平安時代に、カエルやうさぎは"めでたい事"を意味しているのではないかとも言われています。

謎に包まれながらも、日本らしい縁起ものとして愛されています。


葛飾北斎は、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。

現在の東京都墨田区に生まれ、幼い頃から絵を描くことに熱中し十代の終わりに絵師となりました。

その代表作が「富嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」という四十六図におよぶ浮世絵版画のシリーズ。


今回は、その中の二点から柄を作成しました。

(壱)

三十六景の中でも1番人気と言っても良い「神奈川沖浪裏」を元に鳥獣戯画を浪で遊ばせた図柄です。

「神奈川沖浪裏」は、2024年に発行が開始される予定の新紙幣にも使われており、再度注目が集まっています。


(弐)

「江都駿河町三井見世略圖」という図柄を元に、鳥獣戯画を掛け合わせました。


歌川広重も、江戸時代に活躍した浮世絵師。

風景を描いた木版画で大人気の画家となり、ゴッホやモネなどの西洋の画家にも影響を与えました。

そして代表作が「東海道五十三次」という浮世絵版画のシリーズ。


今回は、その中の1点から柄を作成しました。

(参)

「東海道五十三次之内 日本橋」という図柄を元に、鳥獣戯画を掛け合わせました。

歌川広重の作品は、青色、特に藍色の美しさで評価が高く、『ヒロシゲブルー』と呼ばれています。


浮世絵の作品は、デニム生地(藍色)との相性がとても良く感じられます。


今回は、現代技術であるレーザーの機械を使用して、デニム生地に印刷(彫刻)しています。

印刷部分がブリーチしたような風合いが楽しめます。


実際に印刷したものが、こちらです。

(印刷時間は1枚約20分)


デニム生地へのレーザー彫刻は、

薬品や大量の水も使用せず

短い時間と行程で色落ちしたような加工が可能になります。

また、細かいデザインから陰影のあるデザインも加工が可能な新しい技術です。


普段のお買い物や、お出かけに気軽に使えるトートバッグです。

撮影:倉敷美観地区

荷物が多くても容量たっぷりです。


ボタンも中央で止められます。


※ポケットには、スマホがすっぽり入ります。


(内ポケット付き)


(タグとボタン)


(刺し子柄の紐)


商品の材質素材:デニム(綿100%)

ポケット素材:畳縁

重量:約300g

製造国:日本


【デニム製品の取り扱いについて】

●洗濯の際は、多少色落ちがありますので、他の物(特に白)とは別にしてください。

●この製品は天然素材を使用していますので、洗濯の際に多少の縮みがあります。

なお、コインランドリー等の熱風乾燥の場合は、縮みがより激しくなりますのでご注意ください。

●洗濯の際には、漂白剤の使用はお避け下さい。色が変わることがあります。

●長い時間濡れたままにしておくと、色が落ちるおそれががあります。

洗濯後はカタチをととのえて、すぐに干してください。

●印刷部分を強くこすらないで下さい。


クラウドファンディング 開始2024/4月~

クラウドファンディング 終了2024/6月~  商品が出来上がり次第、提供開始


※商品の提供時期は受注及び工場の稼働状況により遅くなることがあります。

※申し訳ありませんが、海外への発送は行っておりません。

よろしくお願いいたします。


■レーザー彫刻デニムトートバッグ(壱)


■レーザー彫刻デニムトートバッグ(弐)


■レーザー彫刻デニムトートバッグ(参)



情緒ある白壁の町屋が軒を連ねる倉敷美観地区の一画で「倉敷屋」を運営する

株式会社ハート・プランニングは、デニムの聖地として知られる岡山県倉敷市に1989年創業いたしました。


倉敷屋では主にデニムや帆布の和雑貨、和柄Tシャツなどのオリジナル商品を製造・販売してきました。

倉敷屋のデニム和雑貨は、裁断・印刷・縫製を自社で行っています。


生地や付属品等も日本で製造されているものを使用している日本製の商品です。


  • 2024/04/19 02:09

    『葛飾北斎のエピソード』バッグ(壱)のモチーフ画である葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」ですが世界でもっとも有名な北斎作品と言われ海外では、その名も「The Grate Wave」や「The Big Wave」と呼ばれています。海を越えて、親しまれている作品です。また、北斎はなんと30回も名前を変えて...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください