〈ごあいさつと概要〉
こんにちは。
筑波大学の東日本大震災復興支援団体 Tsukuba for 3.11と申します。


私たちは、大学のあるつくば市を拠点に、東日本大震災からの復興のお手伝いを、つくば市、そして東北各地にて、さまざまな形で行っています。

 

 

 

活動の中で私たちは、福島県いわき市なこそ地区の「勿来まちづくりサポートセンター」の方々が進めている「東日本大震災の記憶を残すタイムカプセル事業」に深く関わらせていただいています。


今回は、その「タイムカプセル事業」に関して皆様からご協力を賜りたいと考え、

プロジェクトを開始いたしました。 

 

 

震災で、多くの家が、命が、平和が失われた福島県いわき市なこそ地区。

このタイムカプセルは、なこそ地区で被災された方々の記憶を、後世に伝えることが目的です。

 

 

辛く苦しい思いをした震災の記憶。このタイムカプセルには、そのような記憶を文章と映像の形で残します。
将来これらの文章や映像をお子さんやお孫さんが見た時「ばあちゃんが若い!」などという、まるで昔の思い出に浸るような、少し違った切り口で当時の記憶に触れられるのではないか、私たちはそう考えました。

 

震災の恐ろしさと、その経験の中で得た教訓。「辛い記憶」「過去の話」とむやみに目を背けたり忘れたりせず、伝えていくべきことをしっかりと伝えていくことが、今後の日本を、未来を、子どもたちを、守っていくことにつながっていくのではないでしょうか。

  

 

今回のプロジェクトでは、タイムカプセル本体(ステンレス製の1m四方の箱)の製作と、その埋設にかかる工事の費用に関して、皆様のご協力を賜りたいと考えております。

 

ご協力いただいた方には、このタイムカプセルに封筒や小物を入れていただける権利をご用意しております。大切な方の未来に向けた、届けたいモノや声、想いを、入れていただきたいと考えております。封筒や物品のサイズ等に関しては、応相談とさせていただく予定です。
その他にも、なこそ地区にゆかりのある絵葉書や、なこそ地区で採れたお米などもご用意いたしました。


 
このタイムカプセル事業は、目標金額の達成ができなかった場合でも必ず行いますが、皆様からのできるだけ多くのご支援とご協力を、心よりお願い申し上げます。

 

 

〈Tsukuba for 3.11となこそまちづくりサポートセンター〉
私たちTsukuba for 3.11がなこそまちづくりサポートセンターの方々とつながりができたきっかけは、2013年1月に行われた「双葉だるま市」という行事でした。この行事は、原子力発電所のある福島県双葉町の伝統的なもので、この年は福島県いわき市の仮設住宅の中にあるイベント広場で開催されました。この行事で何かできることがないかと考えていたところ、この行事の協力に入っていたなこそまちづくりサポートセンターの方々に出会いました。
この行事以降私たちは、なこそまちづくりサポートセンターの方々と一緒に、勿来に携わってきました。毎年3月11日に勿来の海岸で行われる式典や、街を盛り上げる夏祭り、海岸に設置される防災緑地の計画や準備、その他イベントなどなど、5年間以上にわたって微力ながらお手伝いや参加をさせてもらってきました。
その中の一つが今回のタイムカプセルです。中に入れる証言をまとめた冊子や取材時の映像などの作成を、私たちTsukuba for 3.11が関わらせていただきました。
勿来の人たちの声と想い、そして私たちの想いを詰めたタイムカプセルの完成は、震災から7年、私たちとなこそまちづくりサポートセンターの方々との出会いから5年の集大成でもあります。


〈タイムカプセルの詳細〉
被災された方々への震災当時に関する取材の内容を、文章として起こした冊子にしたもの、さらに、その際に撮影した映像をUSBメモリとDVDに保存したものの、3種類の記録を作成しました。これらがタイムカプセルに入るメインのものとなります。
さらに、勿来の子どもたち自身が描いた自画像も入れる予定です。これは、タイムカプセルを埋める当時の自分を記録し、開けた時にこのことを思い出してもらうための意味もあります。
これらの文章や映像、自画像は、このタイムカプセルが開けられる2031年(震災から20年後)に、取材を受けた方々のお子さんやお孫さん、また、本人に手渡される予定です。

タイムカプセル本体には、ステンレスでできた箱を用いる予定です。そして、2018年9月16日に行われる防災緑地のモニュメントの除幕式で、モニュメントの真下に埋められます。このモニュメントは、海岸の防災緑地のシンボルとなるものです。
この度のプロジェクトでは、この製作費と工事などの費用についての支援者様からのご協力を賜りたいと考えています。

 

 

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