■クリエーターからのメッセージ

どうも初めまして!アンビバレントのダニエル 星埜(ホシノ)です。 この度は私達の製品『Badass Cameraシリーズ、HASSELNUTS/ハッセルナッツ』に興味をお持ち頂きありがとうございます。このプロジェクトを始めたきっかけは、『フィルムカメラ(ハッセルブラッド)をどうにか低価格でデジタル化できないか?』という発想からでした。

そして、このアイディアを実現する為に試行錯誤した結果、スマートフォンを使えばアプリとの連携も可能で面白そう!という結論に至りました。最近のスマートフォンはとても高機能で付属のカメラのクオリティーもとても高い物ばかりなので、試してみたら想像以上に面白い画像が撮れる事が分かったのです。

このアイディア、実は他の中判フィルムカメラにも応用する事が可能なので、将来、もう二度と使われる事の無かったかもしれないビンテージ中判フィルムカメラがまたデジタルカメラとして使用できることになれば地球環境にも優しいでしょうし、また『カメラってこんな面白い写真が撮れるんだよ?』っと、今まで興味の無かった人にもカメラ/写真文化を知って頂き、諸説ありますが究極的にはフィルム写真文化にも貢献できたらとても光栄です。

敬具 ダニエル・J・星埜

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▲3Dプリンターで作ったHASSELNUTSプロトタイプ

■HASSELNUTSとは?

『HASSELNUTS / ハッセルナッツ』は世界で初めてのハッセルブラッド V-systemをiPhoneで使用しデジタル化するマウントキットです。このHASSENUTS プロジェクトでは、ハッセルブラッド V-systemカメラの機能美はそのままに、iPhoneのカメラによるデジタル化を低価格にお届けします。

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▲HASSELNUTS HN-10 (ハッセルブラッドのカメラ、レンズは付属しません)

■HASSELNUTSが写真に命を吹き込む

HASSELNUTSを撮った写真は独特で、他のカメラには無い、写真の一つ一つに命を吹き込むことができます。 デジタル画像なのにフィルムの様な、どこかポップで、どこか切なく、他とは違うそのユニークな写真に周りの人はアッと驚く事でしょう。

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▲左写真:iPhoneカメラにて撮影 右写真:HASSELNUTSを装着したハッセルブラッドとiPhoneにて撮影

■開発の背景

- 古き物を新しく
2013年の春に惜しくも生産終了となってしまったハッセルブラッド V-systemカメラの機能美はそのままにデジタル化し、SNSによる写真共有などの現代の要求に対応、それを低価格に実現したい。

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▲Badass Camera Series, HASSELNUTS HN-10 (ハッセルブラッドのカメラ、レンズは付属しません)

- 低価格なデジタルバックの選択肢として。
ハッセルブラッド V-systemは元々プロユース向けであるということから、市販されている専用のデジタルバックは非常に高スペックで価格もとても高いものばかりです。しかし、汎用用途でそれだけのスペックはオーバースペックであり、一般ユーザーには手に余るほどでした『もっと気軽に、もっと簡単に』中判カメラをデジタルカメラとして利用できるようにする事がこのプロジェクトの目標です。

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▲HASSELNUTS iPhoneデジタルバックモジュール

- 撮影スタイルはそのままに、、、
シンクロシャッタープログラムがオリジナルのような撮影スタイルを可能にする。
シンクロシャッタープログラムを採用、HASSELNUTSが本体側のシャッターの振動を感知し、iPhone側のシャッターを切る仕組みになっています。絞りをレンズ側で設定し、露出はアプリ側で設定します。後は普段と同じ様にビューファインダーから覗いてフォーカスを合わせるだけ。ハッセルブラッドVシステム本来の操作感を残した仕様になっています。

- ミディアムフォーマット独特の被写界深度はそのまま
HASSELNUTS iPhoneマウントキットでは、フィルムの代わりに内部にキット専用に開発された投影用スクリーンが配置されています。レンズを通して入った光がこの投影用スクリーンに投影され、HASSELNUTS(iPhone)がこのスクリーンの写真を撮影します。これにより、ミディアムフォーマットと同等の被写界深度を保っています。

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▲HASSELNUTSで撮った写真の被写界深度とディテール例

- HASSELNUTS専用 オリジナル投影スクリーン
HASSELNUTSの心臓部には専用に開発された*投影用スクリーンが入っています。このスクリーンはスリガラス、拡散版と呼ばれるものですが、HASSELNUTS専用スクリーンは写真フィルムの特性を解析し、それを元に開発されたものです。その為にHASSELNUTSで撮影された写真はフィルムのようにザラつきを持っています。これが他のカメラには無いユニークで特別な写真が撮れる理由です。逆に言うと、このHASSELNUTSに最新のデジタルカメラの様にノイズが無く奇麗な写真を求める人には向いていないでしょう。

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▲HASSELNUTS オリジナル投影用スクリーン
*投影用スクリーンは現在開発中。サンプル写真は不通の拡散版を使ったものになっています。

■HASSELNUTS サンプル写真

HASSELNUTSで撮影した写真のサンプルはこちらからご覧に頂けます。
http://www.badasscameras.com/hasselnuts/samples.html

■HASSELNUTSの使い方

HASSELNUTSの使い方はとても簡単、ハッセルブラッド V-systemカメラのフィルムバックの代わりに装着するだけ。フィルムバックを本体から外したら、マグニファイレンズ(フレネル)を本体側の四角窓に差し込みます。次にiPhoneデジタルバックモジュールを本体に取り付け、お持ちのiPhone4s、もしくは5をこのモジュールのスロットに差し込みます。AppleのAppストアからダウンロードしたHASSELNUTSアプリケーションを立ち上げ、いつもの様に撮影を開始します。シンクロシャッタープログラムが本体側のシャッターを感知してHASSELNUTSが写真を撮影した後、iPhoneのAlbumアプリに写真が自動保存されます。

■HASSELNUTS撮影までの流れ

1, フィルムバックをカメラ本体から外します。

2, マグニファイレンズ(フレネル)を本体側、四角窓に差し込みます。

3, iPhoneデジタルバックモジュールを本体に取り付けます。

4, iPhoneデジタルバックモジュールにiPhoneを取り付けます。

5, HASSELNUTSアプリを立ち上げて下さい。

6, 撮影準備完了、後は撮影するだけ!

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▲HASSELNUTSマグネファイン(フレネル)レンズ

■HASSELNUTS 構成

『Hasselblad V-システムとレンズ』 +
『HASSELNUTS iPhoneマウントキット』 +
『iPhone4S/5』 + 『HASSELNUTS アプリ』

■HASSELNUTS アプリ詳細

- 撮った写真はアルバムへ自動保存
写真はiPhoneアプリのPhoto Albumに自動的に保存されます。

- シンクシャッター機能
HASSELNUTSアプリのシャッターはハッセルブラッド V-systemカメラ本体のシャッターとシンクします。本体側のシャッターが切られるとアプリ側の*ジャイロセンサーが振動を感知し、シャッターを切ります。
*Hasselbladはシャッターを切る時に独特の振動を生み出します、HASSELNUTSアプリはこれを他の振動と区別しシャッターを切ります。

- 写真の自動クロップ、回転機能
いつかの学校の授業で習ったのを覚えていますか?光はレンズを通った時に対象物を逆さに写すという特性を持っています。HASSELNUTSで撮れた写真は何もしないままで写真が逆さになったままになっています、この特性をアプリで自動的に補正します。また、iPhoneカメラは4:3の比率で写真を撮るようになっていますが、HASSELNUTSアプリではオリジナルの6x6、または3:2を選択できるようになっています。

- マニュアル露出、本体レンズによる絞り機能。
HASSELNUTSはハッセルブラッド V-systemカメラの基本動作を実現しています、露出は撮影前にアプリ側で設定し、絞りは本体側レンズで設定します。ただし、シャッタースピードに関してはiOSの仕様により設定が行えず、自動となっています。(iOSのアップグレードによりシャッタースピードが使える可能性が出て来た場合は検討いたします。)スローシャッターによる夜間撮影機能は準備中です。

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▲HASSELNUTS アプリ

■主な仕様(製品版での仕様が変更になる場合がありあます)

互換性: iPhone4s, iPhone5
モジュール、*アプリはiPhone4sと5にのみ対応しています。
*HASSELNUTSアプリはApple App Storeからダウンロードします。

ボディ素材: ABS樹脂

モジュールサイズ: 91mm x 90mm x 65mm(iPhoneを含まず)
iPhoneデジタルバックモジュールはハッセルブラッド Digital Back CFV-39とほぼ同等サイズ。

重量: 135g/4.7oz. (iPhoneを含まず)

イメージサイズ: 最大約8メガピクセル
アプリで6x6を選択した場合は6メガピクセル以下となります。

アスペクト比: 6x6、4:3 、3:2から選択可能

投影スクリーンサイズ: 67mm x 63mm (有効スクリーンサイズ 66mm x 62mm)

専用コンバージョンレンズ: (x0.7)

バッテリー: iPhone内部のバッテリーに依存

その他: 特許出願中

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▲HASSELNUTS 調整用レンズ(イザワオプト社製)

■内容物

HASSELNUTSには下記のアイテムが付属します。

x1 HASSELNUTS iPhone マウントモジュール
x1 マグネファインレンズ(フレネル)
x1 調整用コンバージョンレンズ
x1 HASSELNUTS専用オリジナルスクリーン
x2 iPhone スライド防止用クッション 2個入りセット
x1 マニュアル

■HASSELNUTSはこれからも進化し続ける

私たちはこれからもHASSELNUTSを必要やリクエストがあれば見直し、改良をして行きます。 スマートフォンが進化すればもっと色んな事が出来る様になるかもしれません、例えばBluetoothによる遠隔操作や、外付けフラッシュとの連携等。特に私たちは今、ビデオ撮影機能に興味を持っています。ハッセルブラッドで動画撮影が出来るようになればまた色々な使用方法がでてくるかもしれません。

私たちのHASSELNUTSのポテンシャルは無限大です。しかし、こうした夢を実現するのには皆さんのサポートがどうしても必要です。この機会を通じて沢山の方々にこの夢を共有して頂き、皆様に喜ばれる製品づくりを実現したいと思います。

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■プロジェクトの今後について、、、

現時点では私たちはプロトタイプを使って撮影を行っています、このCAMPFIREで集めた資金によってプロトタイプを完成型に仕上げて行きます。

- CAMPFIREで調達した資金は以下の事項に費やされます。
内部に搭載されたワイドコンバージョンレンズ、オリジナルプロジェクションスクリーン、アプリ開発、品質向上。
国際特許などの必要経費。
生産化に向けての取り込み。
イベント出展費用。

『HASSELNUTS iPhone マウントキット』は先着44名様限定で19,800円で購入する事ができます。尚、正規に販売開始した後は弊社サイトwww.badasscameras.comにて販売予定で、価格は34,800円を見込んでおります。

■最後に、、、

最後までお読み頂きありがとうございました、今回の掲載を通じて沢山の共感して頂ける仲間を増やしていけたら幸いです。是非、今後の活動にご注目ください! 皆様のご支援を心よりお待ちしております。

■あとがき、、、

クリエーター:アンビバレント(Ambivalent)
私たちアンビバレントはアメリカ、インド、韓国、日本といった世界中のデザイナーとプログラマーからなる団体です。今はまだまだとても小さな会社ですが、主にアートやテクノロジーそして人と人との関わり、コミュニケーションに興味があり、情熱を愛情を持って取り組んでいます。また今回の製品『HASSELNUTS』は沢山のメーカー、会社、人々、家族に支えられ実現しています。その一人一人に感謝の意をここで表させて頂きたいと思います。敬具。

Founder/Project Leader | Ambivalent.Corp | Daniel Jun Hoshino Project Manager/Translator | Ambivalent.Corp | Yuka Somiya Program Developer/Manager | Ambivalent.Corp | | Jay Parkish Program Developer/Asistant | Ambivalent.Corp | Akira Shibata Product Designer | Dream Valley Agency CO., LTD | Li Helyong 3D CAD Designer | Moldec CO., LTD | Yoshiki Ishida Internal Lens Supplier | Izawa Opt | http://www.izawaopt.co.jp
and many others!

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■リスクと挑戦、、、

私たちは出せる力のすべてを注いで製品の開発に取り組んでいますが、資金的あるいは技術的な要因から発売、出荷の予定が変更となる場合がございます。そ場合は、誠に申し訳ありませんが何卒ご了承下さい。
出荷の予定の変更があった場合等は速やかに当サイトCAMPFIRE.comに情報掲載させて頂くか、もしくはBadassCameras.comまたはBadassCamerasのFacebookページからご連絡させて頂きます。

■FAQ:質問

Q : HASSELNUTSはHasselblad V-システム、または他の一眼レフカメラで使用する事は可能でしょうか?
A : HASSELNUTSはV-systemでの使用を前提に設計されています、しかし、このコンセプトは他のマウント、カメラでも通用できるため今後他のマウント、カメラ用に発売する可能性はあります。現時点はこのHASSELNUTSに焦点をあて、生産ラインに乗せる事に従事しております。

Q : HASSELNUTSはiPhone以外のスマートフォンで利用できますか?
A : できません、残念ながらこのプロダクトはiPhone4sと5でしか利用できません、しかし、もし今後リクエストが多ければ他のスマートフォン(Android)対応製品の開発を行う可能性はあります。

Q : HASSELNUTSはどのレンズでも使用できるのでしょうか?
A : はい、V-マウントのレンズであればどのレンズでも使用できます。

Q : iPhoneはどのようにしてHASSELNUTSに取り付けられているのですか?
A : iPhone専用のスロットが用意されていて、こちらに取り付けます、iPhoneカバーが付いている場合は外してから使用になれます。
*iPhone4sとiPhone5のサイズには微妙に違いがあります。このどちらでも取り付け可能しているのがスライド防止クッションです。これは自動車のダッシュボードの上に取り付けるマットで『物をマットの上に置いても滑り落ちない』という製品を応用したもので、一度iPhoneを取り付けると逆さにしても落ちてきませんので安心して使えます。ただし、取り付け回数が増えると効果が薄れる可能性があるのでスペアを一組ご用意させて頂いております。

Q : HASSELNUTS iPhoneデジタルバックモジュールの素材は何ですか?
A : HASSELNUTS はABS樹脂で成形されておりクロームメッキで塗装されています。

Q : HASSELNUTS iPhone デジタルバックモジュールのブラック塗装版はありますか?
A : いいえ。残念ですが現時点ではクロームメッキのみの販売になります。クロームメッキ版のHASSELNUTSを販売後、一定数のリクエストがあった場合にブラック塗装版の販売を考えています。

Q : HASSELNUTSはプリズムファインダーPME90と互換性がありますか?
A : 所有していないので確かな事はわかりませんが、写真で見る限り互換性はなさそうです。

Q : HASSELNUTSは203/205シリーズと互換性がありますか?
A : 確認中なので確かな事はわかりませんが、203/205シリーズが500シリーズのフィルムバックと互換性があるのであれば使用可能できる可能性は高いです。

Q : 投影用スクリーンは清掃する為に取り外すことはできますか?
A : はい、スクリーンを押さえる為にプレートがネジで止めてあるのでそのネジを外して頂ければ取り外して清掃可能です。

Q : ミラーアップした際にシンクロシャッターは使えますか?
A : いいえ、使えません。もしミラーアップを使用したい場合は、iPhone本体の側面のボリュームボタンでシャッターを切るか、付属のイヤフォンのコントローラーがシャッターレリーズとして使えるのでこちらでシャッターを切る事ができます。

Q : iPhone5c /5sとの互換性はありますか?
A : 公開されているサイズを確認した所使用に問題は無いと思われますが、発売後確認させて頂きます。アプリの方は64ビットにも対応していますので問題なく使えると思います。

Q : HASSELNUTSアプリではISO(感度)を使用する事は可能ですか?
A : いいえ、iPhoneのiOSの仕様上ISOの設定を変える事はできません。もし将来、仕様が変更となった場合には設定できるようにしたいと思います。

  • 2014/10/16 15:59

    バダスカメラ事業、責任者のダニエルです。 この度複数の方からメッセージ、指摘を頂き、 前回の活動報告に誤りがあった事をご報告致します。 前回報告文中の 『9月中に配送完了できるように手配しております』 は*Kickstarter分の配送について...

  • 2014/09/14 12:25

    皆様、本当に長らくお待たせ致しました、、、 製品版『ハッセルナッツ』が遂に完成しました!! さっそく来週16日(火曜)から予約の方を先に配送させて頂きます。 まずはKickstarterで先行予約を頂いている方から、その後Camp-fireでの予約の方へと配送予定となっていま...

  • 2014/08/13 18:36

    重要なお知らせ。 私たちBadassCamerasチームは、今回の製品をお届けする為に最善を尽くしてきました。アプリも完成し、デジタルバックモジュールの完成迄あと一歩という所まできていますが、肝心の中身の品質が私たちの考えるレベルに達する事ができていないのが現状です。 ...

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