目次

①IROHAについて

②カンボジアの現代教育

③IROHAの創立

④創立してからどんなプロジェクトを行ってきたか

⑤新しい支援先

⑥カンボジア タケオ州 ドンパー小学校

⑦リターンで送らせて頂く本に関して

⑧IROHAのカンボジアへの想い

 

①    IROHAについて

こんにちは!

私たちは立命館大学国際協力団体IROHAです!

私たち、国際協力団体IROHAは2009年10月に発足し、2010年にカンボジアにあるオースヴァイ村
公立中学校を建てて以来、その中学校での教育支援活動を行っています。

「いろはにほへと」のいろはを取り、名付けられたこの団体は、
自分たちが主体となり周りを巻き込んでいく存在になろうという意味が込められています。

         

発足当初から今に至るまで、支援先が求めているものと団体規模の変化に応じながら、様々な活動を行ってきました。

そしてその目標に沿ったプロジェクトを企画し、
常にIROHAスクールのことを考えたプロジェクト活動を行なっています。

その活動を発案し、共有していく場が週に一度各キャンパスで行われるミーティングです。
大きな団体になればなるほど大きな力にはなりますが、チームとして仲を深めたり、
団体の方向性をまとめたりすることが、より難しくなります。そのために毎週のミーティングを行なっています。

そのようなIROHAが企画していくプロジェクトは、春と夏に行うカンボジアへの派遣で発揮されます。
実際に支援をしているIROHAスクールへ5日間ほど滞在し活動をします。
私たちIROHAはこの5日間のために、毎週のミーティングを行っていると言っても過言ではありません。

またそれらの活動を行うための資金調達として、毎週の募金活動やイベントなどをしています。
7月には大学の食堂とコラボさせて頂きました。

  

多くの方にIROHAを通してカンボジアを知っていただき、それと共に1杯につき何円かの寄付というような形で
たくさんの人に関わっていただけるような環境づくりもしています。

他にもフットサル大会や漫才大会、多岐にわたる活動を行なっています。

 

②カンボジアの教育現状

私たちIROHAの活動理念は「カンボジアの子供達の可能性を広げる継続した教育支援を行う」というものです。
これは常に一貫し、創立された2009年当初から変わっていません。

ですがカンボジアそしてIROHAスクールの成長とともに、私たちの目標も変化しました。

現在は「生徒が希望する進路に進めるようにする」です。
なぜなら現在カンボジアでは希望の進路はおろか、進学や就学すること自体の割合がとても低いのです。

カンボジアの教育制度は6・3・3・4制で、日本と同じ9年間の義務教育です。
ですが実際、就学率はとても低いのが現状です。

カンボジア教育省の統計によると、

「中学への進学率は約56%、その上の高校となると25%

「2011年の就学率は小学校で約69%、中学校に至っては約17%

と書かれてあります。

また、「大学(高等教育)への就学率に関する統計値はないが、一般には0.7~1.0%程度と推測されている。」

とも記されています。

以上のように、カンボジアの進学率や就学率はとても低いのが現状です。
そのため、私たちは「IROHAスクールから高校への進学率の向上」を目標に、日々努めています。

③IROHAの創設

IROHAが創設されたのは2009年の10月です。

創設当時はカンボジアの自立を目的に、中学校建設を直近の目標として定め活動を始めました。

 

IROHAの創設者である千葉慎也さんは大学時代に様々な国を旅する中で、
その中で最も「カンボジア」が印象に残り、
また継続的な繋がりを持てる活動をしたいと思うようになり国際協力団体IROHAを立ち上げました。

 

そして、当時中学校がなかったオースヴァイ村への学校建設を勧められ、
とにかくまず始めに繋がりを作ることが必要だと感じ、学校を建てるという決断をしました。

当時学校を建てるのに必要だった建設費用は130万円
千葉さんは「65人が2万円ずつ出したら学校が建てられる!」
という考えでたくさんの人に呼びかけ、直談判を行いとにかくひたすら資金を集めました。

そして2010年3月。
ついにIROHAスクールが開校し、教育省や州長も出席する大きな式典も行われました。

 

 

その半年後から年に2回、私たちIROHAメンバーが春と夏にカンボジアを訪れる通称「派遣」がスタートしました。
様々なプロジェクト活動を通じて、今もなお継続的に教育支援を行っています。

 

カンボジアは発展途上国です。

年を経るごとに、環境や人の生活、空気さえもが発展し変化しています。

派遣に参加し、半年や1年ぶりにカンボジアを訪れるとその変化ぶりに私たちは毎回驚かされます。

1年前にはなかったお店やビルがいきなりできていたり(しかも全部めちゃくちゃ綺麗)、

スマートフォンを持っている子どもの数が目に見えてわかるくらい増えていたりします。

 

そんなカンボジアの変化に伴い、

IROHA創設時と今とでは問題も課題もその解決方法も、私たちのすべきことも大きく変わっています。

カンボジアの変化に合わせ、それと同時に私たちの支援の在り方も考えながら活動し続けていくことが

何よりも必要なことだと思います。

 

④創設してからどんなプロジェクトを行ってきたか

私たちは子供たちを支援するために、具体的にどんな支援ができるのか考えながら活動を行っており、
特に「プロジェクト活動」に力を入れています。

   

IROHAには多種多様なプロジェクトが存在していて、
自分たちがやりたい!これが必要!と感じたプロジェクトをすぐに立ち上げ、参加することができます。

今回はその中の夢プロジェクト授業プロジェクトについて紹介します。

 

私たちIROHAは毎年カンボジアに行くと生徒に「将来の夢は何ですか?」という質問をしています。

2014年にカンボジアを訪れた際、IROHAが生徒にこの質問したところ返ってきた答えは
「先生・医者・警察」など本当に数少ない答えばかりでした。

私たちはこの状況を知り、
世の中にはもっとたくさんの職業があること、その職業を知ってもらうことで
将来の夢の幅を広げてほしいと思い「夢プロジェクト」を発足させました。

 

今まで現地での職業体験(高校、看護学校、消防署など)をはじめ、
職業紹介のワークブック作成を行ったり、ドキュメンタリー動画の放映を行うなどの活動をしてきました。

今後はこの職業体験をIROHAの力なしで自立させること、
卒業後の進路の情報を与えることを目標に活動していこうと思っています。

 

もう1つ、私たちがカンボジアを訪れる際に大切にしているプロジェクトとして
「授業プロジェクト」があります。

現地の子供たちに普段体験できないような授業を通して
様々な経験、知識を身につけて欲しい将来の選択肢や物の見方の幅を広げて欲しい
という思いで、実際に私たちが考案した授業を現地で行っています。

今までに村の未来を考えてもらう、カンボジアの未来を考える、日本語を知ってもらう、
英語の歌を歌うなど多種多様な授業を行ってきました。

その中でも特に2018年に行った授業に「未来予想図の授業」があります。

自分の人生の中で、今の自分がどのような位置づけにあり、それがどんな意味を持つのかを理解することはとても大事なことです。
そこで子供たちに自身の未来予想図を書いてもらい、将来設計をすることで
自分の生き方について考えてもらうことを目的とした授業を行いました。

実際に生徒たちが真剣になって自身の将来について考えている姿を見て、
私たちの支援がIROHAスクールの子供たちの未来につながっているのだと心から実感しました。

生徒たちからキラキラした数々の夢をたくさん聞くことができ、私たちも嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

 

普段行われている授業は受動的なものが多いため、
「授業プロジェクト」で行う能動的な授業を通じて積極性を養ってもらいたいです。
また授業から生徒たちの興味や関心を引き出し、少しでも将来への可能性を広げていきたいです。

この他にもIROHAにはたくさんのプロジェクトがあり、日々どんな形で関わっていけるのか考えています。

 

⑤新しい支援先

私たちは団体発足当初から継続支援を行ってきたストゥントレン州のIROHAスクールを撤退し、
2020年からタケオ州ドンパー小学校を支援することになりました。

その決定までの経緯についてお話させていただきます。


新支援先についての話が上がったのは、2018年1月のことでした。

IROHA総代表である河合俊尚が大学の冬休みを使い、IROHAスクールを訪れ、ヒアリングを行い、
そこで2018年卒のスクール生の高校進学率が100%であることが明らかとなりました。

この情報が団体に持ち帰られ、メンバーで数多くの議論を重ねました。

そして「カンボジアの教育支援」を目的とする
私たちのIROHAスクールでの使命は果たせただろうという結論に至りました。

 

もちろん10年以上関係を続け、
愛を持って支援してきたオースヴァイ村やIROHAスクールから離れる決断は決して簡単なことではありませんでした。

しかし、私たちの出した答えは、

「次に進もう、教育環境に恵まれない子どもたちにもっと多くの安心を届けたい。」ということでした。

そんな想いの中、新支援先プロジェクトを発足させ、新たな支援先を探しました。

 

私たちにはNPO・NGO団体のような莫大な資金力があるわけではありません。
たくさんの候補地をめぐる中で、食べ物もままならず、
WFPから支援されているような貧しい地域を目の当たりにしました。

そのような場所を目の前にして、自分たちの無力感に苛まれることもありました。

その時に、JICAの方からかけていただいたお言葉があります。

「俺たちは資金力で大きな流れを作る事ができる、

 ただ、細かい1人1人の人にフォーカスを当てた支援は学生団体にしかできない。

 お互い同じゴールを目指して補い合って頑張っていこう。」


そのお言葉で、IROHAの良さ、強みに目を向けた支援を行っていこうと強く思うようになりました。

 

⑥カンボジア タケオ州 ドンパー小学校

この度、新たな支援先として決定したタケオ州のドンパー小学校は、
IROHA総代表河合の友人であるRithさんの母校です。

Rithさんのご紹介で、2018年の夏派遣で視察訪問することができました。

  

タケオ州はプノンペンから南東に2時間半、車を走らせたところにあります。

この州は1992年に自衛隊が初めて国連平和維持活動の一環で海外派遣を行った場所ということで、
名前に聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれません。

アンコール遺跡群の一部が残り、シルク織物で有名な街で、今後観光地としての発展も期待されています。

 

カンボジア教育省の統計データでのタケオ州は、進学率、就学率共に非常に優秀で、
施設の数もほかの地域に比べて十分であり、とても恵まれた地域に思われました。

 

ですが実際にドンパー小学校を訪れると、壊れかけのトイレ屋根に穴が開いている校舎
また雨季には雨水が教室まで侵入してしまうという状況でした。

 

とてもではありませんが、安心して勉強に励むことのできる環境とは思えませんでした

また、ドンパー小学校の先生方も私たちに対してとても好意的で、私たちの支援を強く望んでいました。

 

 

データがすべてではない、実際に見たからこそ、近い距離で接するからこそ分かるものがあると学びました。


さらにドンパー小学校の校舎は老朽化が深刻で、あと1年程度しか使用することができない状況です。
そしてトイレも損壊しています。緊急性がとても高い状況だと言えます。

 

そこで私たちは、この小学校の校舎の再建を行います。

校舎の再建には約4万ドル、日本円にして約460万円が必要です。

校舎再建のほかに今までのノウハウを生かした、職業体験を行う夢プロジェクトなどの実施も視野に入れています。

 

⑦リターンで送らせて頂く本に関して

私たち、国際協力団体IROHAは2019年に団体として創立10年目を迎えます。

 

現在2回生のメンバーが3回生になり、IROHAを引っ張って行く10代目となります。

この10年間本当にIROHAはたくさんの人、たくさんの笑顔、
そしてたくさんの悲しい現実と向き合い、大学生なりに必死に支援を続けてきました。

そんな中、IROHAの創立者である千葉慎也さんとお話する機会があり、
「IROHAさ、本出版してみない?」とお声かけを頂きました。

これがこの本の全ての始まりでした。


千葉さんは国際協力団体IROHAの創立者であり、IROHAスクールを建設され、
大学卒業後は世界各国のマラソンを奥様と制覇され、現在はアメージング出版の社長をされています。

IROHAが見てきたカンボジアを嘘偽りなく、
ありのままの、私たちが見続けてきたカンボジアをストレートに社会の人に伝えたいという想いと、
大学生でもこんなにもたくさんの人を笑顔にし、人の幸せの為にこんな大きな事を成し遂げられるんやぞ!
という大学生としての可能性を社会に伝えたい。

という2つの大きなテーマを掲げ本を出版することを決定しました!


この本にはIROHAの歴代のOBOGの先輩方や、
IROHAと同じように学生ボランティア団体として、
支援国や支援の仕方は違えど、同じ志を持ち支援している学生団体10団体にも「想い」を書いて頂きました。


この度は支援者の皆様には新たな支援地で動き出すIROHAの活動を支援して頂くお礼として、
リターンであるこの本で存分に私たちの「想い」を、「大学生の可能性」を感じて頂けたら幸いです。

 

またクラウドファンディング限定として、
リターンとして送らせて頂く本には私たちが撮影したリアルなカンボジアの姿を収めた
スペシャルムービーを付けて送らせて頂きます!

⑧IROHAのカンボジアへの想い

「なんでカンボジアなん?」

「日本でも困ってる人はたくさん居るやん。」

「どうせ学生がする事なんて大した事ないんやから意味ないやん。」

私たちはこのような言葉を色んな人から言われてきました。

私たち自身たくさん悩みました。

何でカンボジアに支援してるんやろ、

しょせん俺らって学生のサークルでしかないよな、、、本当に悩みました。

けど、悩んでも答えなんか分からないんですよね。

カンボジアに支援してる理由はカンボジアの子供たちと偶然に運命的に導かれて出会って、

カンボジアの子供たちの純粋で真っ直ぐな笑顔に触れて、

そうしている間に「この子たちの笑顔のために大学生活全てかける思いで頑張りたい」って本気で思えたんです。

学生が出来ることなんか大人に比べたら大した事ないけど、

精一杯自分たちなりに背伸びしてでも頑張ってみようって思うようになりました。

自分たちの活動がカンボジアという国を変える事は、多分できないです。

それが現実です。

ですが、私たちの活動で「笑顔になる子供たち」がいます。

それが私たちが前に進み続ける意味であり理由であり原動力です。

私たちは決して「支援してあげている」とは1ミリたりとも感じた事がありません。

いつも現地に行く度、私たちはカンボジアという国に、カンボジアの人々に成長させられて、

たくさんの笑顔をもらっています。

そして私たちは心の底からカンボジアという国にカンボジアの方々に感謝し、その気持ちで活動をし続けています。

 

カンボジアの子供たちの笑顔の為に、私たちに皆さんの力を少しでも貸してくれませんか?


こんな不器用で小さな小さな学生の集まりのIROHAですが、

こんな私たちを必要としている子供たちがカンボジアにはいます。


カンボジアの子供たちの笑顔のために私たちと一緒に向き合ってみませんか?

※プロジェクトページで使っている写真はIROHAスクールの生徒達です

 

 

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