いじめは犯罪。 どんな理由があっても、人の人権を侵害することは許されません。 こんな大人の当たり前を子供にも広めれば、いじめ問題は少しだけいい方向に進むかも。 こども六法はその第一歩を実現するバイブルです。

プロジェクト本文

子供社会は骨折られ損

 いじめは犯罪です。殴ったり蹴ったり、お金やモノを奪ったり、誹謗中傷したり、どれも大人の世界であれば警察に捕まって法廷で裁かれることになります。罪を犯せば社会のルールに従って罰を受ける、当たり前です。

 しかし閉鎖的な学校社会では独自の秩序が醸成され、市民社会のルールは通用しません。何をやっても先生にちょっと注意されるだけ、バレたって大したことにはならない、と思うのでいじめはどんどんエスカレートしていきます。いじめ事件が起きると大人は「子供の凶悪犯罪」「残虐ないじめ」と言ってみたりしますが、そこまでやったって大したことにならないと子供たちは分かっているので彼らはどんなことでもします。

 困るのは被害者です。被害者だって「だから仕方ない」と思っています。先生に言ってみたって「仲良くしろ」と言われるし、「こんなのおかしい」と感じていても訴える方法を知りません。だから時々自分で命を絶ったりするのです。それ以外に逃げる方法がわからないからです。

 この認識は加害者・被害者、そのどちらでもない児童生徒も含めて、全ての子供に共有されています。だから加害者は「どんなに酷いことをしても大丈夫」という安心感をもっていじめに臨みますし、被害者も先生・保護者・友人が助けてくれなければ逃げ場がないまま苦しい状況が永遠に続くように感じるのです。

 私も小学生時、そのように感じていた一人です。毎日殴られ、蹴られ、悪口を言われ、学校に行くのが苦痛で何度も死にたいと思いました。しかし先生たちはろくに対応をしてくれませんでした。そして小学校6年生の時、左手首を骨折させられました。後日廊下に私と加害者の子が向き合い、先生に促されて彼は神妙な顔を作ってごめんなさいと謝りました。彼が反省していないことを私はわかっていましたし、実際彼は後に別の暴力事件を起こしています。それでも許さざるを得なかった、「謝ってんだから許してやれ」という先生から向けられた空気をあなたは想像できますか。「ごめんで済んだら警察は要らねえ、これじゃ骨折られ損だ」と思いましたが、私は許しました。当時の私は他の方法も、他に助けを求められる相手も知りませんでした。だから仕方なく許したのです。

 中学校に進学した私は、学校の図書館で偶然六法全書を開きました。そして刑法に釘付けになったのです。自分がされてきた色んなことが「犯罪」としてそこには書かれていました。「当時の自分に法の知識があったら自分で自分の身を守れたかもしれない」という衝撃は今も忘れることが出来ません。

 

「人権を守るためのルールがあり、制度がある」はいじめ脱出の突破口になる

 私が作成した「こども六法」にはどんな人権侵害に対してどんな罰則があるのかが書いてあります。それは国家のルール、つまり「みんなのためのルール」であり、正当に主張できるものです。被害者がそれに気づくことが出来れば、以下のルートでいじめから脱出することが出来る可能性が出てきます。

 

1:
先生・保護者・友達以外の第三者、すなわち警察や弁護士、報道機関など学校社会の外に助けを求めることが出来るようになり、法制度上の手続きによって解決に向けて動き始めるか、いじめ防止対策推進法に基づいて学校が対処せざるをえなくなる

一見すると教師の負担を増大させるように見えますが、発見が困難とされるいじめが即時に対応の必要性とともに顕在化するようになれば教師の日常的ないじめ探索の労力を軽減出来ます。

 

2:
良くも悪くも子供社会は権威社会。より上位の権力、特に自分たちの隠れ蓑として認識している学校の外側によるペナルティを示唆されればその段階で加害行為を中止する

この突破口のミソは、具体的な法の適用を必須とするものではなく、「法に基づいて対処するポーズをする」だけで効果がある点です。「学校に守られている」感覚の強い加害者は「学校から放り出されて罪を問われるかもしれない」と思い至るだけでいじめを停止します。

 

 これらは内藤朝雄(2001)を始めとするいじめ研究の知見からも主張されています。対症療法としての効果性だけでなく、未然防止の観点からも有効なのです。

【↑↑↑Kindle版こども六法より↑↑↑】

何故「こども六法」は生まれたのか?

 自己紹介が遅れました。ここまでに登場した「私」はこども六法の筆者、山崎聡一郎です。普段は一橋大学大学院社会学研究科でいじめ問題の研究をしながら劇団四季等のミュージカルの舞台に立っています。

 私は大学学部生時代「法教育」をいじめ問題解決のツールとして応用する研究をしていました。法学部に通う学生が専門的に学ぶ法学とは別に、全ての小中高生を対象に社会で生きていくための法知識や法的素養を身に着けさせようとする教育手法です。

 こう書くと何だか難しそうですが、例えば社会のルールはどう作られているのか、権利を守るためにどんな仕組みがあるのか、もめごとが起きたときにどうやって解決すればいいのか、解決できない時にどんな仕組みが役立つのか、といったことを実践を通じて学ぶための教育です。急速なグローバル化が進んでいる、と色々なところで叫ばれていますが、グローバル化に限らず日本人の間でも価値観の多様化は非常に速いスピードで進んでいます。そして価値観が多様化するとどうしても増えてくるのが人と人との間の意見の齟齬、そしてもめごとです。もめごとが起きたときにどうやったらお互いが納得する形で解決できるか、解決するために取ってはいけない手段は何かを教えるのは喫緊の課題である、というのが法教育推進の根底にある考え方です。

 ここまで読んでお判りでしょうか。法教育はいじめ問題を解決することを主な目的とした教育ではありません。しかし、法教育がいじめ問題解決にいい影響を与えるのではないかと自身の被害経験から考えた私は、法教育の推進に貢献しながらいじめ問題解決に資する教材の開発を考えました。それが慶應義塾大学から研究奨励金を受給して作成した法教育副教材「こども六法」なのです(詳細なこども六法製作の経緯は以下URLより各種レポートをご覧ください)。
こども六法プロジェクトホームページ


【↑↑↑著者山崎聡一郎&法教育公式キャラクター「ホウリス君」】

 いつでも持ち運びやすいA6サイズ100ページ、本来の意味とは異なりますが「六法」というタイトルを面白くするために章立てを6章とし、小学生から日常生活で関連するルールという基準で法令・条文を抽出し、抄訳しました。本文には親しみやすい挿絵を配したほか、全ての漢字にフリガナを付しました。小学校高学年以上を想定して作成した教材ですが、この点より「小学校低学年からも読める」と評価を頂いております。解説が必要な条文にはコラムを挿入して読み物として面白くなるよう工夫した一方、過度にコラムや解説を入れすぎて法教育の「副教材」として使いにくくならないよう配慮しました。当時大学三年生、これが「こども六法」の原点です。

 

「こども六法」は第一版完成以来、多くの注目を集めています

 こども六法は第一版の完成・発表以来多くの取材・実践報告を受け、フィードバックを蓄積してきました。以下に過去のメディア紹介実績をご紹介いたします。

金沢大学法学類公認サークル金沢法友会オフィシャルブログ
こども六法、実践!

SFC CLIP
法教育でいじめ問題解決を目指す「こども六法」を編纂 山﨑聡一郎さん(総3)

遊んで知ろう、日本のルール! こども六法すごろく体験会を18日(月)に開催

シモムラスイッチ
慶應SFC両学部総代が語る「下村先生の使い方」Part2/課外活動編

TBSラジオ 生島ヒロシのサタデー一直線2018年8月25日
25日は白鴎大学客員教授の下村健一さんが登場!夏休み後半に集中する子供の自殺、「いじめ」問題について考えました

たかまつななチャンネル

新旧「こども六法」は何が変わるのか

 こども六法は各種学会等で発表以来、多くの実践を頂き、またご意見を頂きました。Amazon Kindleの方でも販売させて頂いております(Kindle版「こども六法」)。しかし、こども六法が当初想定していたのは「ルールの辞書」というポジション。つまり、各教室の「学級図書」の中に常にあっていつでも閲覧できる状態にしておく、あるいは児童生徒が気軽に持ち運ぶことが出来、気になった時に気軽に閲覧できる状態にすることを想定していました。

 しかし、研究助成金を受給して印刷できたのは400部、主にいじめ問題や法教育の研究をしている方に対する研究材料として配布する分しか作成できていません。また電子書籍としての出版に漕ぎ付けたと言えども、小学生への普及効率はまだまだ紙の書籍には到底及びません。いつかは全ての教室に、まずは一人でも多くの子供が手に取れるよう一般の書籍としての出版を、というのが本クラウドファンディングのゴールになります。

 そして一般書籍として出版するにあたり、大幅な改訂を行います。
まず、「副教材としての使い勝手」を重視して内容をシンプルにしていた旧版に対し、新版は「読み物として面白い六法」を仕上がりの目標とするとともに、「いじめ問題を強く意識した内容」に寄せることにしました。

 これによって、授業で使わなくとも子供たちが積極的に読みたい、面白いと感じる書籍として広く手に取ってもらい、同時に「万が一の時はこうやって解決すればいいんだな」「解決できない時はこういう所に相談すればいいんだな」ということを知識として持ってもらう、それによっていじめの発生自体は防げなかったとしても深刻化を食い止めたいと考えています。

 

英知と技術を結集しよう、全ては子供たちのために

 法教育副教材として一大学生が作成した「こども六法」は法教育や法律に関わる大人たち、そして社会に興味をもつ子供たちに大きな衝撃を与えました。しかしその内容や体裁は未だ商業出版に耐えうるクオリティには到達していません。そして新版こども六法を作るにあたって、こども六法が持つコンセプトや理念をそのままに、もっと子供たちが面白く読めて、ためになって、親しみを持てる本に仕上げなくてはなりません。そのためには本文、レイアウト、イラストなど、あらゆる面から本プロジェクトを支援してくださるクリエイターを集める必要があります。また法律というものは誤って身に着けると途端に「危険なもの」に変貌してしまいます。わかりやすさを重視しながら内容の正確さを担保するためには、法の専門家に協力を仰ぐことも重要です。更には法が学校に入ることに懸念を抱く人、それがいじめに対してどのような効果をもたらし、または逆効果となるのかを慎重に検討する必要もあるでしょう。新たないじめ対策を万全の準備の下で子供たちの手元に届けるためには、多くの専門家と協力する必要があるのです。

 このような英知と技術の結集を実現するために、今回はクラウドファンディングを実施させていただくことにしました。

 クラウドファンディング実施にあたってはクリエイティブファンドという新しい仕組みを創り出そうと奔走するクリエイターたちが本プロジェクトのために動画を作成してくれました。そして出版については法律書・人文科学図書分野で数々の実績を持つ弘文堂が出版に向けて動いてくださることになりました。

【↑↑↑動画制作にご協力頂いた出演者・スタッフの皆様↑↑↑】

 

こども六法プロジェクトの実現に向けて多くの方々が集まり、動き始めています。
全ては子供たちのために。

次はあなたが、プロジェクトの一員として支援し、こども六法を手に入れ、法の身近さに触れてみませんか?

 

全ての教室にこども六法を

『全ての教室に子ども六法を』という目標は、途方もなく遠いように見えますが、人々の理解と協力をきちんととっていけば、決して不可能なことではないと考えています。

<フェーズ1>
クラウドファンディングを通して、多くの人にこども六法を知ってもらう

<フェーズ2>
集まった資金とともに弘文堂のバックアップを受けて書籍化、全国の書店で販売。

<フェーズ3-A>
書店での売り上げ、さらにクラウドファンディングを通して、資金を確保

<フェーズ3-B>
省庁を含めた多くの人に、こども六法の取り組み、また効果を理解してもらう

<ゴール>
各教室に、こども六法が置かれた状況を作り出す

今回のクラウドファンディングは、この計画の第一歩です。
このクラウドファンディングだけでなく、ぜひこれからのこども六法プロジェクトの取り組みにつきましても、応援いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

こども六法の出版期日は現在出版社と調整中ですが、2019年8月を目標としています。
出版に向けた各種の活動につきましては逐一報告させて頂きます。

 

リターンについて

ご支援頂いた皆様にはささやかではございますが、御礼をさせて頂きたいと考えております。支援金額に応じたリターンは以下の通りです。

3,000円
 ・こども六法一冊(山崎聡一郎サイン入り)

6,000円
 ・こども六法二冊(山崎聡一郎サイン入り一冊+普及用一冊)

10,000円
 ・こども六法一冊(山崎聡一郎サイン入り)
 ・出版記念パーティー(コンサート付き)ご招待

20,000円
 ・こども六法二冊(山崎聡一郎サイン入り一冊+普及用一冊)
 ・出版記念パーティー(コンサート付き)ご招待
 ・巻末スペシャルサンクスにご氏名記載

30,000円
 ・こども六法二冊(山崎聡一郎サイン入り一冊+普及用一冊)
 ・出版記念パーティー(コンサート付き)ご招待
 ・巻末スペシャルサンクスにご氏名記載
 ・山崎聡一郎主催の演奏会でファンクラブ会員同等の割引・特典を適用する権利を差し上げます

※「こども六法」は弘文堂から出版予定となっており、リターンの設定にあたっては弘文堂様にもご協力を頂いております。
※出版記念パーティーは現在出版予定時期の2019年8月を予定しておりますが、出版時期に応じて早まる、または延期する可能性がありますので予めご了承ください。また、一般の方も有料にてご入場いただけます。会場は東京都内となります。
※出版記念パーティー出席に際しての交通費・滞在費はリターンには含まれておりません。ご了承ください。
※ファンクラブ会員の特典ですが、演奏会によって異なります。多くの場合は500円割引を適用させて頂いておりますが、会場の都合で割引が出来ない場合は特典として限定のプレゼントをお渡ししております。演奏会ごとの特典詳細は演奏会告知の際に逐次お知らせいたしております。

大人の当たり前を子供の当たり前に

 我々大人にとって法制度は普段意識することがないほど当たり前なものです。
そして、その当たり前故に私たちは誰かに殴られたり、お金やモノを取られたりする心配をせずに生活できています。
そんな当たり前を知っている私たちだからこそ、一緒にその当たり前を子供たちに広めていきませんか?

 

大人の当たり前な平和を子供にももたらすために―――あなたの力を貸してください!

 

  • 20180913 161408
    活動報告

    こども六法に傾ける弘文堂の『矜持』

    2018/09/14 09:35

    山崎です。お陰様で本プロジェクトに多くの支援と応援のメッセージを頂いております。改めて深く感謝を申し上げます。   先日、こども六法の出版をして頂く弘文堂様にお伺いし、打ち合わせをしてまいりました。本日は打ち合わせの模様と、弘文堂様のこども六法出版に傾ける思いを、活動報告の形でご紹介したい...

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    活動報告

    こども六法CM撮影の舞台裏【大公開】

    2018/09/09 00:28

    こんにちは。はじめまして。小川凜一(おがわりんいち)と申します。 今回、このこども六法のCMの企画や制作、また応援ページ画像の作成など、広報全体を行わせていただきました。 (撮影にて。左:山崎 右:小川) この度は、ページをご覧になっていただいたき、またご支援いただいたき、誠にありがとう...

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