2017/01/05 23:14

僕たちの支援をしてくれた方々、今このページを初めてご覧いただいている方々、

С Новым Годом〜!!!
(明けましておめでとうございます)

2016年は僕ら、メンティと宮代にとって大変多くの動きがあった1年でした。日ロ関係も一気に進展し、現在僕らもこの流れが良い結果にたどり着くことを強く希望しています^^

冬休みで2人ともたっぷり休養を取ってチャージすることができたので、今日からクラウドファンディングの締め切りまで、そしてキャンペーンの最後まで邁進していきます!

2017年はこの記事をご覧いただいている皆さまにとって良い1年間になりますよう、心から願っていますm(__)m

さて今日の記事ですが、最近メンティが知ったヤクーチヤ(サハ共和国)関連のとっておきのニュースについて発表します。実は昨年のロシアの重要な文学大賞ではヤクーチヤでのロシア革命時の出来事を描いた本が最優秀賞に輝きました!

「冬道」という歴史小説です。日本語訳はされていないのでタイトルは僕の訳語で、元が ”Зимняя Дорога”です。著者はレオニッド=ユゼフォーヴィッチ(Леонид Юзефович)という近年注目されている人。

https://www.livelib.ru/book/1001280517-zimnyaya-doroga-leonid-yuzefovich

1922年のヤクーチヤにおける白軍ペペリャエフ将軍と赤軍側アナキストのストロッド将軍の対立を描く。前者はロシア貴族の家庭で生まれ、後者は職業軍人の家庭で生まれる。WW1で対ドイツ戦線で戦っていたこの2人は、ロシア革命を境に相対立する2つの陣に与する。

当時日本勢力下にあったハルビンに一度の敗北の後に逃れていたペペリャエフは1921年の9月に軍団を組織し、当時半ソビエト反乱が起きていたヤクーツクに向かっての援軍としての行進を開始する。チェコ軍団や日本から支援を受けていた反革命軍団(ペペリャエフもここにかつては所属していた)との戦績で知られたストロッドとの-50℃を下回る環境での戦闘はまさに「死闘」となる。赤軍側が勝利する結果となり、ペペリャエフは牢獄送りとなる。

ロシア革命という大変遷の中で異なった陣に立って、それぞれ自らの理想と志と命をかけて戦った。だが終わりは一緒だった。2人とも1937年のソビエト大粛清で命を亡くす。釈放されていたペペリャエフは反政府政党の結成の疑いで、後者は密告で。ロシア革命の終結から15年経ったこの頃、ロシアのソ連としての未来を紡ぐことにソビエト側或いは反ソビエト側に立って関わった人がほとんどいなくなってしまい、革命の唯一目立ったの成功者・指導者・思想家として残ったのはスターリン派の人であった。。。

これはロシアにおいても日本においても、どの時代のどの国においても言えることだとは思いますが、現在の世界は勝者によってのみ形作られたものではない。勝者のみが情熱を持って自分が思う正義を守るために必死に戦ったということでは全くない。この「今」は派閥や成功失敗を問わず今まで生きてきた人の希望と夢を見る力、命の積み重ねで出来上がっている。

「ローマは1日にして成らず」という言われがあるが、僕は「ローマは1人1派の力にして立たず」とも言いたい。

この観点ももってサハ人に接してみたいという思が僕にあります。ヤクーチヤに革命戦争の記憶がどれくらいあって、歴史を通してどんな人が彼の地の記憶に残っているのか?現在の差ヤクーチヤの人々どんな気持ち、どんな情熱を持って未来に立ち向かっているのか?自分の生まれたヨーロッパ側のロシアの人とはそんなところがどのように違うのか?注意深く見ていって、この地の過去と現在、未来を吟味したいです。

こんな紹介になってしまいましたが、メンティはまだこの本を読んでいません。昨日ネットで発見して即注文しただけです(笑)なので決してレビューではありません!ですが読んだら必ず感想を皆さんと共有します〜

読む機会がありましたらどうぞ読んでみてくださいm(__)m

そしてもう一度、

С Новым 2017-ым Годом!!!