2017/04/05 19:14

こんにちは。
副村長のナナシロです。

クラウドファンディングもついにラストスパートに入りましたね。
ありがたいことに、僕らのプロジェクトはご支援いただいた皆さまのお陰で、既にサクセスしております。

とはいえ、最後まで、できるだけ多くの人に僕らのサービスが認知されるように頑張って参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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さて、今回の活動報告ではちょっと僕の個人的なお話をしようと思います。

僕は、生まれも育ちも東京で、小学生の頃から新宿で遊んでいたような典型的な都会っ子です。

核家族で親戚もあまり多くないため、小さい頃に田舎へ遊びに行くなんてこともほとんどありませんでした。

(よりによって、少ない親戚が、名古屋近くと大阪に住んでいたため、どこへ行ってもそんなに田舎ではありませんでした。)

性格もあまりアウトドアではなく、中学高校時代は部活に、大学時代はアルバイトに明け暮れていたため、国内旅行すらもほとんど行ったことがありませんでした。

その結果、、、

 

大学卒業するまで田んぼを目の前で見たことがありませんでした。

 

いや、これ嘘ではないですよ、本当に見たことないんです。

僕が住んでいる町は畑すら一つもない(庭がある家が珍しい)ので、田んぼなんてテレビの中の世界でした。

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そんな生粋の都会育ちの僕が、シティーボーイらしい娯楽を楽しめたかというと、、、まったく楽しめませんでした。

前にあの村スタッフのカンザキも書いていましたが、僕もとにかくサービスとして用意された遊びをすることが好きではありませんでした。

家族全員がクリエイティブ系のクリエイティブ一家に育ったこともあってか、自分で何かを生みだすということ強いこだわりがあったため、どんなサービスを体験しても「僕が作った方が面白い」と感じてしまうのです。

遊園地へ行っても、漫画を読んでも、映画を観ても、ミュージシャンのライブへ行っても、常に「僕がやった方が絶対いい!」という謎の自尊心がありました。

その上、非常にひねくれ者だったため、常に他の人とは逆のことを考えたり実行したりしていました。

クラスに一人はいる、妙に斜に構えていて面倒くさいタイプの人の出来上がりです。

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そういう難のある性格だったため、大人になって社会へ出たときも、あらゆるものに理不尽さや疑問を感じ、仕事にも生活にもあらゆる物事に何一つ身を入れて臨めませんでした。

仕事を辞めたり、YouTuberになったり、芸術家になったり、全財産お酒に使ってしまったり、様々な経験をしました。

あれだけ「誰かに用意されたモノなんてつまんねぇ」と息まいていた僕でしたが、蓋を開けてみれば、会社という用意された場所で働き、既存のサービスで動画配信をおこない、大枚をはたいて作品を作り、ギャラリーを借りて展示をし、飲み屋で女の子に絡んでいました。

結局、僕は何も作り上げていませんでした。

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その事実に愕然した僕は、生まれて初めての一人旅に出ました。

2015年3月のことです。

一人旅、と大げさに言いましたが、二泊三日で和歌山の熊野へ行っただけです。

ですが、当時の僕からすると大きなトライでした。

なんの前触れもなく、「神様に会いたい」というおおいにクレイジーな理由で赴いた熊野でしたが、僕はそこでこれまでの人生でも最高と言えるほど楽しかった体験をしました。


なんてことはないです。

ただ、土を踏みしめ、空を見上げ、鳥の声を聴き、空気を吸っただけです。


それだけのことでしたが、僕は楽しくて仕方ありませんでした。

オフシーズンだったため、周りに人は誰もおらず、うっすら雪が積もっていました。

山の上だったためスマホの電波も消え、けもの道を迷いながら進み、僕は白い息を吐きながら笑っていました。

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都会で育った僕は、勝手に「人がいないところには何もない」と思っていました。

人が作ったものにはケチをつけるのに、たくさんの人がいることが前提で世の中を考えていたのです。
(今考えると幼稚だなぁって思います。)

でも、実際そんなことはありませんでした。

木が生えている、風が吹いている、水が湧き出ている、その中に自分がいる。

それだけで、「生きているのめっちゃ楽しい」となりました。

そして、人が作ったモノと闘ってばかりいたこれまでの僕にはなかった、”純粋なクリエイティビティ”が湧き上がってきたのです。

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僕は、そんなワクワクする気持ちをみなさんにおすそ分けしたく、あの村で副村長をやることにしました。

僕のようなひねくれ者はそうそういないかと思いますが(笑)、都会で無理して楽しいを探している方がいらっしゃったら、是非村へ遊びに来てほしいです。

改めてですが、『あの村プロジェクト』のクラウドファンディングはラストスパートに入りました。

4/8(土)までです。

もし僕の話を読んで感じ入ることがあった方は、是非クラウドファンディングにご支援いただき、一度村へお越しください。

あの村でお会いしましょう。