活動報告では、釜石ローカルベンチャーコミュニティ( http://opencitykamaishi.jp/ )で、地域資源を生かした事業の創出に挑戦する6人の若者を紹介していきます!
今回紹介するのは、自転車を用いたガイドツアーに取り組む福田学さんです。東京生まれの福田さんですが、母が岩手県一関市の出身。東日本大震災をきっかけに、第2の故郷で「自分ができることはないか」と考えたことから岩手との関わりが始まりました。
「東京で生まれ育ったので、田舎と呼べるところが岩手しかありません。当時は企業に属していたため、長期間のボランティア活動ができない状況でした。すごく心残りになっていて、自分にできることは何だろうと考えるようになりましたね」(福田さん)
岩手で自分の生き方を見つけたいと思い、2016年から岩手に関するセミナーやイベントに参加したことがきっかけで、人のご縁で釜石への移住が決まったといいます。母の故郷である一関市ではなく、釜石を選んだ大きな決め手は「夕陽」でした。
福田さんは当時の様子を「リアス式海岸の半島から見えた夕陽が非常にきれいで、こういう場所で自分が何かをやりたいという思いが強くなりました。独特の地形で、あれだけの広い面積を持っているのは日本でも東北の沿岸部だけです。この風景をより多くの人に見てもらいたかったので、自転車を用いたガイドツアーを考えました」と語ります。
福田さんはこれまで、転職もしつつ印刷業に携わってきました。釜石では印刷業で培った専門的なスキルを生かしつつ、観光に関わる事業を進めていきたいそうです。自転車を用いたガイドツアーだけでなく、経験がある飲食店舗も作りたいとのこと。岩手県は地域によって郷土食が違うため、その多様性を生かしたカフェの実現などを目指します。
「将来的には個人としての活動だけでなく、まちづくり全体にも関わりたいです。寺子屋プロジェクトに参加する皆さんと一緒に取り組めたらと思っています」(福田さん)