子どもの頃から健康と命の大切さについて学び、自らの健康を適切に管理することは重要です。そこで、がんに対する正しい知識、がん患者への理解を通じ、健康と命の大切さに対する認識を深めることを目的に、学校現場でもがん教育が必修化となりました。 がん教育は、学習指導要領の改正により小学校では令和2年度から全面実施となり、中学校では令和3年度から、高等学校では令和4年度から必修化されます。がんに関する科学的根拠に基づく理解やがん患者に対する正しい認識を深めるためには、医療従事者やがん経験者等の外部講師の活用が重要です。 なお、国のがん対策推進基本計画においては、学校におけるがん教育について、全国の実施状況を把握した上で、地域の実情に応じた外部講師の活用体制を整備し、がん教育の充実に努めることとされています。 令和4年度の調査によると、沖縄県は残念ながら外部講師の活用率は1.9%と全国で最下位となっていました。沖縄県での格差のない、質の高い「がん教育」と実施するため当法人を立ち上げ、小・中学校、高等学校へのがん教育外部講師の派遣するとともに、外部講師の育成と質の向上を図るための研修会を実施しています。
がんについて正しい知識を身に付けるとともに、「生きている限り誰にでも起こりうる病気や死といかに向き合うか」という正解が一つではない問を通して、「自分らしい生き方...