2004年の新潟県中越大震災で全村避難した、旧山古志村、現新潟県長岡市山古志にある農家レストラン「山古志のごっつお多菜田」です。震災から今年で20年を迎えました。 地震直後からの多くの方々の計り知れないほどの支援に触れ、再び戻った山古志で「楽しく元気に暮らし、その姿を見てもらうこと」が恩返しになるのではという多いで、山に来られる方々をお迎えしています。 被災当時は2,000人いた住民も、今では900人足らず。高齢化が進み、私たちスタッフも70歳以上です。 ただ、山古志の自然は今も変わらず、標高の高さが生む寒暖差や3mの積雪がもたらす自然の恵みでおいしい野菜や山菜が暮らしすぐそばにあります。天然水で作る米は、どこにも引けをとらないおいしさと自負しており、狭い耕作地ならではの丁寧な耕作が誇りです。山村の豪雪地ゆえにそれらを大切に保存し、工夫を重ねて受け継がれてきた素晴らしい郷土料理を伝えて行きたいと思っています。 震災があったから気づいたことや得られたことを忘れずに、この小さい食堂で地域の方やお世話になった方々の恩に報いることができるよう、丁寧に過ごしたいと考えています。
山あいの豪雪地の厳しい自然環境から生まれた「山古志の食文化」。保存の技術や季節ごとの山の恵み、伝統野菜を使った料理を伝えてきた「農家レストラン山古志ごっつお多菜...