プロジェクトマネージャーの大倉です!
プロジェクト終了まで残すところあと7日です。
体験版謎解きゲームは楽しんでいただけていますか?
(公式ツイッターのDMで話しかけてもらえれば、ヒントをこっそり教えますよ…!)
本日はリターンのひとつ、「プレストーリーブック」の内容を少しだけお見せします。
シナリオライター フルタジュン氏が書き下ろした、本編の前日譚となるストーリーです。
このストーリーは、物語のキーパーソンである与語響が、
宇宙船ラニアケア号を完成させるに至った瞬間の出来事を描いています。
冒頭、与語響はなんと……
コンビニで弁当買います!
待って!
いまブラウザ閉じようとしました? 大丈夫、それだけじゃありません!
女の子とイチャつきます!
待て待て待て!
この先、どうやって宇宙船完成につながるのか、「プレストーリーブック」を入手して、自分で読んで確かめてください。
今回は冒頭の約1000文字を公開します。
では、どうぞ!
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新月の深夜。
街を包み込んでいた月光がなりを潜め、心もとない街灯だけが等間隔に照らす小道。
与語響は部屋着姿のまま最寄のコンビニへと歩いていた。
毎晩、研究開発がひと段落するこの時間、一日一食の弁当を買いに出るのが常だった。
元来、食事というものに興味がなく生命維持のための義務としか捉えていない。
弁当の拘りは一切なく、毎日が同じもので構わなかった。
いつものコンビニに入ると、レジ前で金髪プリン頭の若い女が店員と揉めている。
「だーかーらーさー、何回言えば分かんの?」
響はいつもの弁当を探しながら、女と店員の言葉に耳をすませる。
「ダシ巻き卵が入ってなかったの。何回も言ってんじゃん!」
買った弁当に大好きなダシ巻き卵が入っていなかった。女の主張は一貫していた。
「お客様が食べられたのでは?」
店員は封の開けられた弁当のことをまるで信じていない。
ヒートアップし続ける女と絶対に信じようとしない店員。
響は事態の収束を待つのが面倒になり、弁当を2つ手に取りレジへと持って行った。
「彼女の分も」
それは響がいつも買う弁当と同じものだった。
「えっ……いいの?!」
「お客様、よろしいんですか?」
思いもよらぬ決着に二人とも目を丸くしている。
響は金だけを置いて逃げるようにして店を出た。
嫌な予感というものは、だいたい的中する。
タッ!タッ!タッ!タッ!
響の後方から小刻みな足音が近づいて来た。
「ねぇ、ねぇ、待ってよぉ!」
響は振り向きもせず、大きなストライドで家路を急ぐ。
「……ねぇ、マジでありがと。ほんと感謝してんの。
っていうか、このダシ巻き卵サイコーだよねっ」
女は舌足らずな口調で礼を言っていたかと思うと、なぜか自分の身の上話を語り出した。
「あたしのカレなんだけどさ、DVなんだよねぇ。あ、ガチのやつね。
ココとかココ、痣あるの。ねぇ、見たい?見せてあげよっか?」
どうやら暴力を振るう男から逃げており、しばらくアパートに帰っていないという。
「あいつマジでヤバくてさ。今もあたしのこと探し回ってるの」
響は女の言葉を無視し続け、玄関のロックに指の指紋を押し付けた。
ガチャ。
女はその音を待っていたかのように響の腕を掴んだ。
「一晩だけ……泊めてくれない?」
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