こんにちは。ROBE編集長のazuです。皆さんのご支援をいただきパリコレ取材に飛び立ってから間も無く1年。活動報告欄でしっかりとお伝えできずに申し訳ありませんでした。公式スケジュールの全9日間、総歩行距離100km越えの取材の成果は以下の記事、そしてタブロイド版ROBEとして形になっています!トレンド的には過ぎ去ったお話ですが、パリコレの会場外の臨場感を、ファッションが大好きな女子目線でお伝えしています。ぜひご一読下さいませm(_ _)mタブロイドについてはこちら→「ROBEタブロイドissue.0の話《水曜のケセラセラ》」 #ROBEパリコレ隊 の話《水曜のケセラセラ》http://robe.tokyo/2016/10/12/suiyou-pariscolle/ パリコレで目撃!今すぐ取り入れたい2016秋冬トレンドPart1.トレンドアイテム編http://robe.tokyo/2016/10/19/trend-paris-2016aw-1/ Part2.トレンドディテール編①http://robe.tokyo/2016/10/24/trend-paris-2016aw-2-1/ Part2.トレンドディテール編②http://robe.tokyo/2016/10/29/trend-paris-2016aw-2-2/ Part3.小物編http://robe.tokyo/2016/11/08/trend-paris-2016aw-3/ 【パリコレスナップ番外編】カメラ女子に釘付け!http://robe.tokyo/2016/11/04/paris-camera/ 「仁」が変えるパリの寿司。北海道からフランスへ、地産地消で挑む食文化の継承http://robe.tokyo/2016/11/18/jin-paris/ パリで行くべきランチ3選!変わり種系が熱い!http://robe.tokyo/2016/10/20/paris-lunch2/ パリスイーツ3選!エクレア、シュー、ショコラの変化球http://robe.tokyo/2016/10/04/paris-sweets2/ パリで行くべし!電源Wi-Fi完備のお仕事カフェ&隠れ家バーhttp://robe.tokyo/2016/10/07/paris-cafe/ 皆様のご支援・ご声援をいただき無事にパリコレ取材が終わりました!!! ( `・ω・´) ( `・ω・ ) ( ・ω・ ) ( ´・ω・`) ( ´;ω;`) と、言いたかったのですが。えぇ、なんせ物語は筋書き通りには行きません。生まれながらの悲劇のヒロイン体質。最後にそれは、起こったのです。 人は非凡を求める 誰も順風満帆の物語なんて面白いとは思ってくれないし、口では平凡が一番と言いながら、人間どこかで「狂った人生」を求めています。 狂った人生を送る当の本人も、途中でだんだん麻痺してくる。「私がこんなにうまくいくはずはない」「順調に終わっていいのか?」「面白い方向にいくべきでは?」という、内なる悪魔のささやき。 私はケータイ小説程度のちょっと数奇な人生を歩んできたので、悲劇のヒロイン側の道へ引っ張ってくる悪魔くんが胸の内に潜んでいます。今回のパリコレ取材も「何も起こるなよ」と「何かあるほうがおいしい」という感情がくるくる回っていました。精神的ダチョウ倶楽部現象と呼んでいます。 飛行機に乗り遅れることもなく、大雨に降られることもなく、階段で転んで尾てい骨を骨折することもなく、取材は順調に進んでいきました。 -------------- 最終日、フライトは22時。13日間頑張った自分へのご褒美ショッピングとリターン用ギフトの調達を終え、パッキングを済ませ綺麗にしてある5階の部屋へと戻る。大荷物を抱えながらゆっくり螺旋階段を登っていくと、廊下にはパラパラと木屑が落ちている。誰か引越しでもしたんだろうか。薄暗いアパルトマンの廊下に、注ぐはずのない光が上から少しだけ漏れている。おかしいな、今までこんなに明るいことはなかったのに。 「まさか」 安堵の涙は赤子ぶり その時一瞬で、何が起きたのかを理解した。踊り場に広がる木屑。バキバキに破られた扉。綺麗にしたはずの部屋は、赤ちゃんがおもちゃ箱をひっくり返したかのように私の荷物がそこらじゅうに散りばめられていた。 「空き巣だ」 まさかとは思った。パリにはもう何度も来ていて、一度も危ない目にあったことはない。もちろん戸締りはしていたし、部屋は中庭を抜けた奥の最上階に位置していたから、入ってくることはないだろうと安心しきっていた。 どうやら人間は危機的状況に陥ると逆に冷静になるようで、荒れ果てた部屋を見た私がまずしたことは「犯人が隠れていないかの確認」。これは元CAの叔母が出国前にたまたま教えてくれていたことで、クローゼットやベッドの下など、人が隠れていそうなところは開けてまず不審者がいないかを確認した。そのあと、現場写真を数枚おさえた。これがあるとないとじゃ、被害証明や保険の申請でいろいろ変わってきていたと思う。 ポケットというポケットを全てひっくり返され、衣服も化粧品も食料も全てがぐちゃぐちゃになっていた。それをとにかくスーツケースに押し込み、なぜか干してあった備え付けのタオルを丁寧にたたみ元の場所に戻し、すぐに部屋を出た。何が盗まれたのかすら確認できていないまま、空港までのバスで現地の知人に連絡を取り、フライトの時間が迫っていたので、被害届を出せないまま帰国。羽田空港で家族と会った瞬間、安心して号泣してしまった。安心の涙なんていつぶりだったんだろう。 結局、盗まれたのはMacBook Airとその付属品、一眼レフ、レンズ、プラチナ製の美顔器、買いたての香水。合わせてちょうど、クラウドファンディングの調達額くらいだろうか。 生まれて初めて「死ぬかもしれない」と感じた瞬間のことは、今でもフラッシュバックする。もし帰宅が数時間早かったら?もし犯人と出くわしていたら? ---------------- 破壊された扉の向こう側に 以上、急な小説タイムでした〜!どうした〜! 前回の投稿で、出国前の私はこう言っていました。 “さぁここからが私のお仕事。いかにポップに、ファニーに、真剣にファッションの楽しさを伝えられるか。13日間駆け回ってきます!” クソワロです。ポップでファニー?そりゃ空き巣にあって支援額全部吹っ飛んだら最強にファニーだわ。 ここで私がお伝えしなければならないのは、MacBook Airと一眼レフを盗まれるより、洋服5着盗まれたほうが被害額が大きかったということ。犯人ザマァwwwということです。MacBook Air 13inchはいつでも買えるけど、シーズンを逃したお洋服はもう買えないもんね!はーほんと服盗まれなくてよかった。 今回の件で学んだのは、保険には入っておこうねということです(入ってたのでセーフだった)。あと現場写真はおさえようねということ。あとデータは毎日クラウドにあげようねということ(これもセーフ)。ファッション的に感じたことはタブロイドに赤裸々に語っているので設置場所のどこかで見つけてくださいまし。 こうして悲劇のヒロインとして使命を全うしたわけですが、次の9月のパリコレも懲りずに行こうかなと悪巧み中。もしかしたらまたクラウドファンディングをするかもしれないし、新しく始まったCAMPFIREさんのフレンドファンディングなるサービス「polca」でやるかもしれないし、もっとファッション情報を濃ゆく厳選してお届けするためにROBEのファンクラブ作っちゃうおうかな、などと思っております(すべてCAMPFIREさんで完結!すごいね☆民主化)。 その際はまたご報告させてください。全てはファッション愛を貫くため!



