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ファッション業界が変わる今シーズン
さて、本日は真面目なお話。前回のポストにあったように、ファッション業界のシステム大変革期にあたる今年、See now, Buy nowというワードを聞かない日はありません。ファッション業界以外の方には全く聞きなれないワードだと思うので簡単に説明すると、
*今まで*コレクションで発表された服を手に取って買うことができるのは半年後
だったのに対し、
*See now*コレクションで発表された服を今すぐに買って着ることができる
です。これ、実はファッションショーのシステムが生まれた約150年前から変わっていなかった半年間というシーズンの括りがぶっ壊される大変な革命でして、ビジネスマインドの強いブランドが揃うNYコレクションを筆頭にこのシステムを試すところが増えてきているのです。何事においても保守的なおパリは従来のシステムを貫いていますが〜
自分の路面店の目の前の道路をランウェイにして、ランウェイ後目と鼻の先のお店に誘導しショッピングを楽しんでいただく、なんていう超即売のブランドなんかも出ています。SNSを経由したショッピング体験など、もはや買う場所も時期も従来のファッション業界の常識は通じなくなっているのです。こりゃ大変だ!
詳しくはROBEのこちらの記事をご覧くださいませ!先日NYコレクションで発表された最新の事例を含めわかりやす〜く解説しております⭐️
→ See now, Buy now!今見たものはすぐ買いたいの?話《水曜のケセラセラ》
TGCは先駆者だった
ここで思い出すのが、ガールズブランドの祭典「Tokyo Girls Collection」通称TGC。エビモエが出演していたTGC創世記ど真ん中、当時16、7だった佐藤は毎シーズン見に行ってました。そこで行われていたのがこのSee now, Buy now形式のランウェイ。(もちろん当時はそんな言い方なかったのですが)109系を筆頭に人気ガールズブランドの最新コレクションに身を包んだカリスマモデルたちが長ーーいランウェイを歩き、観客は「◯◯チャァァァァン!!!」と叫びながら必死で手を振りガラケーで写メを撮る。その後休憩時間にTGCのサイトから「◯◯ちゃんが着ていた服」をポチッと買うのです。さっき見たから欲しくなっちゃった❤️というまさに衝動買い。
これがまだECが今ほど当たり前ではない時代にティーンを対象に行っていたのだからすごい。そこまで爆発的な売り上げがあったわけではないそうだけど、この体験って当時だったら超革新的なことだったんじゃないでしょうか。
2010SSのTGC。TGCはパリコレなどと違ってオンシーズンの商品でランウェイをするので、即売・予約販売が可能なのです。私も蛍光ファーのキーホルダーとバッグ買った気がする。
コレクションブランドとガールズブランドでは生産の背景が全く同じというわけではないので、こうした即売コレクションができるのは確立された生産ラインと販売チャネルを持った大きなブランドに限られますが、今後もこうしたto Cのコレクション発表は増えていくのではないでしょうか。ファッションに対する消費意欲が全体的に下がっている現代では、顧客をいかに増やすか、購買体験をいかにリッチなものにするかでブランドの未来が決まっていくような気がします。
個人的にはムムムと思うところもあるので、以下の記事より文末をご覧くださいませ❤️
→ See now, Buy now!今見たものはすぐ買いたいの?話《水曜のケセラセラ》
本日は長くなりましたが以上!佐藤のプチファッション業界講座でした〜!楽しいね、ファッションって着るだけじゃなくて仕組みを考えるのも楽しいね!!!