プロジェクトを始めて1年と5ヶ月。いよいよこのときが来ました。トヨタ、アウディー、プジョー。。。大手しかいないこの中で搬入作業をしているとなんだかよく分からなくなります。搬入作業を自分たちでやっているのは我々だけ。なかなかに笑えるものです。『100m先のコンビニに行くのをあきらめる。』そんなユーザーの声を元に。こんな世の中になったら面白いんじゃないかと。WHILLは始まりました。ボーダレスな社会の実現。車いすユーザーがかっこ良く見える。外に出てみたくなる。風を感じれる。そんな思いをWHILLに込めています。明日30日(金)にプレス発表。そして、3日(月)から一般公開。チームは今もこの会場で、最後の最後のクオリティアップに努めています。このモーターショーで生産パートナーや協賛者を集めたい。いろいろな過程はありましたが、できたものを見ていただければ幸いです。そして支援者の皆様、改めましてありがとうございます。当日お会いできる事を楽しみにしています。WHILL チーム一同代表 杉江 理
Whillをご支援いただいている皆様キャンプファイヤーでのパトロン募集を始めて二週間。皆様のお陰で無事、目標の50万円を超える額を集めることができました。チーム一同、深く御礼を申し上げます。Whillの開発は、数人のエンジニアとデザイナーから始まりました。お互い資金を持ちより、平日夜や週末に集まっては開発を進めてまいりました。その10人あまりのチームにパトロンの皆様が一人、また一人と加わってくださったことで、このプロジェクトの重み、最高のWhillを届けなければという重みを日々痛感しております。パトロンの皆様より頂戴したお金は全額、Whillの開発に利用させていただきます。Whillでは、引き続きプロジェクトに賛同いただけるパトロンの方を募集しております。皆様の期待に応えられるよう、そしてなによりユーザーの皆様に最高のモビリティを届けられるよう、今後とも全力を尽くす所存です。引き続き暖かいご支援・ご助言のほどよろしくお願い申し上げます。Whillチーム一同代表 sugiX
エンジニアのJunpeiです。デザイナーのSugiXに続いて、エンジニアを代表して僕からエンジニアチームとWHILLへの想いを紹介したいと思います。 ------ エンジニアチームは約10名で構成されています。※「約」というのはその時々に手伝ってくれる方が現れたり、壁にぶつかったときに助けてくれる仲間が現れたりして、固定メンバーに決まってはいないからです。専門性はエレクトロニクスや医療機器、知的財産、SEなど幅広いですが大学で人間工学・福祉工学、医療やドライビングの研究をしていた、など”人間”に関わる研究をしていたものが多く、その興味がWHILLに近いのは偶然ではないかもしれません。(僕も大学の研究は福祉分野のパワーアシスト装置でした)開発の雰囲気はというと、もともと大学の同期を中心にプロダクトに共感したメンバーで結成されていることもありチームワークは良く、笑い声が絶えない中、メールでも口頭でも技術論が飛び交い、ひたすら開発しまくっている感じです。その頑張れるモチベーションは各々違いますが共通していることがあります。 それは、僕らが最もWHILLのファンであること、です。 開発最初は、「車いすユーザーの方のための自転車や原付の代わりになるようなプロダクトがあれば便利だ」くらいに思っていました。 しかし、開発の途中で神奈川リハビリテーションセンターさんを訪問しかっこいい車いすを自慢する方や、自ら車いすを改造してこんなこともできるようになったんだと話される方、スマートなドライビングへのこだわりや、車いすユーザーの方がテクニックを駆使して20cmもの段差を登れるという話を聞いたりして、驚きとともにその力強さに感動しました。また開発していく中でJ-Workoutさんの活動を知り、自分の力を信じ車いすから立ち上がろうとする姿勢から車いすユーザーの方への考えが次第に変わっていきました。車いすユーザーの方は、”自分の限界へ挑戦”しています。与えられた環境の中で最高の自分をつくろうとしています。それがとてもかっこいいと思いました。 しかし一方で、SugiXのメッセージにもあったとおり「100m先のコンビニに行くことをためらってしまう」という言葉も聞きました。 挑戦とあきらめ、それらが交錯する日々の中で僕らができること、WHILLができることがあるはずだ、と考えるようになりました。僕らがWHILLで達成したいのは”5km圏内を自由に走ることができるパーソナルモビリティをつくること”ではなくもっと走りたい、かっこいい姿をみせたい、行きたいところへ行きたいという思いを実現することでもっとWHILLに乗る人の”可能性”を広げ”もっとやりたいことに挑戦したい”という意思を高める「きっかけ」になるプロダクトにすることです。そしてWHILLにのって颯爽と駆け抜ける姿を見た健常者すらかっこいいと思い、またその挑戦する姿勢から勇気を感じてしまう。見る人にも乗る人にも勇気と挑戦する気持ちを生み出してくれる。そんな乗り物です。だからこそかっこよさにはこだわりたい。颯爽と、飛ぶように動き回る機能を詰め込みたい。そして、乗ることすら楽しい”わくわくするような操舵感”があってほしい。もっと、もっと、乗りたい。乗ることで、また勇気が出る。そんなモビリティは圧倒的にかっこいいはず。 だからこんな風な会話も生まれるかも。「あの車いす、めちゃくちゃかっこいいぜ、ちょっと乗ってみたいな」「すーってうごいて、その場でクルって回転して、見たことない、すごくスマートな感じ」「車いすのひとってときどきどう接してよいかわからなかったり 目を背けたりしたけど…なんだか、見とれちゃうくらいだ。」 互いの存在も尊重し合える、ボーダレスな未来。そう心から思うから僕らが最もWHILLのファンであり、その最高の姿がみたいと思っています。だから頑張れるんです。 そして今はみなさんの応援がさらに僕らを支えてくれています。一つのマイルストーンである「東京モーターショー」まではあと40日しかありません。10月初旬は「もう間に合わないのではないか」そう思わせる空気がエンジニアチームには流れていました。しかし、いまは皆さんに応援していただき、あと40日最後まで良いものを追求するというポジティブな流れに戻ってきました。このまま僕らが開発を続ければ皆さんに胸を張れるモビリティをお見せできると信じています。 パトロンになっていただいた方、おもしろい、かっこいい!などこのWHILLのプロジェクトに興味を持っていただいた方、そのすべての人から力をもらって開発しています。 引き続き、暖かく応援していただければ幸いです。 Junpei(エンジニアリングチーム)
WHILLデザイナーのsugiXと申します。 様々な方からのご支援、応援。励みになります。 本当にありがとうございます。 今回はWHILLの開発に着手するきっかけにもなった 僕が出会った車いすユーザーのエピソードを紹介致します。 ______________________________________________ 20代後半、元暴走族の走り屋。 彼は当時走っている最中に転んで、脚と片目の視力を失い。車いす生活となった。 そんな彼は僕に、 『 もう一度、公道を80kmで走りたい 』 と言った。 脚どころか、視力も失っているのに尚走りたいと。 『いやいやいやいや。無理じゃねーか』と。 本人もそれは不可能だと分かっているようなんだが、それでもまだ走りが忘れられないという。 バイクに乗って風を切る快感、僕も昔はバイク乗りだったからその快感がよく分かった。 日本では年間約5000人もの方が、脊椎損傷等の理由で車いす生活となる。 その中でも約50%を交通事故が占める。そしてそのさらに多くを占めるのが、バイクでの事故によるものである。 車いすになっても尚、自由に走りたい、行きたいところに自由に動き回りたいと願う人は多い。 バイクに乗っていた経験を持つ人だけでなく。自由自在に行きたいところへ行きたいと願う車いすユーザーはたくさんいる。 WHILL公式パートナーである、神奈川県総合リハビリテーションセンター沖川先生、そしてJ work out 車いすユーザーである伊佐さんに言われた言葉、 『今までできないと思っていた事、こんな事もできるんだという夢を見せてほしい』 日々を快適に暮らす事と同じくくらい、いやそれ以上に、 今までできないと思っていた、こんな事ができるかもしれない、という『希望』が人間の生きる最大限の動力になる。 僕は彼にこんなの作ってると告げた。すると、彼はマジで乗りたいと言っていた。いろいろと、「ここはどうなんだ?」とか、「いやここはこうした方がいいよな」とか、いろんなアドバイスをくれた。 利益になるとか、収益とか今はまじで全くわかんない。 とにかくかっこいいものを作りたい。 フォルムも、カラーも、ハンドル操作も、車体角度も、その角度からくるユーザーの姿勢も、安全性も、モーター音も、加速度も、テールランプの光り方も。。すべてをかっこ良くしたい。そしてそのくそかっこいいのに、乗ってもらいたい。 彼との出会いは、僕の最大のモチベーションとなっている。 開発は常に架橋。モーターショーまで残りわずか45日。 最高のくそかっこいいコンセプトカーを、チームのみんなで目指します。 応援、何卒よろしくお願い致します。 WHILL designer sugiX
皆様、ご支援本当にありがとうございます。WHILLの走行に関する報告をさせていただきます。①日本での走行日本の公道において車いすの制限速度は時速6kmとなっておりますので、公道を走行する場合は、他の分類を検討しております。またテーマパークやレース場等私有地でしたら、安全を確保していただいた上で車いすのまま20km/hの速度で走行していただくことが可能となります。②諸外国での導入各国毎に道路交通法に相当する法規の基準が異なるため、各国の法規及び利用者の皆様のニーズに合わせて市販化を検討してまいります。東京モーターショーでは市販にさきがけ、コンセプトモデルを発表いたします。その後モニターチェックなどを通じてニーズの確認を行いながら、それぞれの市場・法規に合わせて市販化に向けた開発を進めてまいります。WHILLでは今後とも、安全・法規定に配慮した開発に取り組む所存です。引き続き、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。