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あの商店街を再び!駅前に2日間だけ現れる理想空間「ARCADE」を和歌山につくる

本気で薦めたくなる店舗を厳選した、理想の商店街「ARCADE(アーケード)」。2日間だけ和歌山県海南駅前に現れる、次世代が住みたくなる街の在り方を提示する屋外マーケットです。今年10/22(土)23(日)開催の第2回ARCADEは、つくる過程も楽しめる形にしたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。

現在の支援総額

581,000

116%

目標金額は500,000円

支援者数

75

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/09/05に募集を開始し、 75人の支援により 581,000円の資金を集め、 2016/10/06に募集を終了しました

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あの商店街を再び!駅前に2日間だけ現れる理想空間「ARCADE」を和歌山につくる

現在の支援総額

581,000

116%達成

終了

目標金額500,000

支援者数75

このプロジェクトは、2016/09/05に募集を開始し、 75人の支援により 581,000円の資金を集め、 2016/10/06に募集を終了しました

本気で薦めたくなる店舗を厳選した、理想の商店街「ARCADE(アーケード)」。2日間だけ和歌山県海南駅前に現れる、次世代が住みたくなる街の在り方を提示する屋外マーケットです。今年10/22(土)23(日)開催の第2回ARCADEは、つくる過程も楽しめる形にしたいと思い、プロジェクトを立ち上げました。

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こんにちは!ARCADE実行委員です。

10月22日-23日のイベント本番に向けて、10月1日(土)に開催した『Arcade KICK OFF』。当日、司会・進行を務めたゲストハウス紹介サイトFootPrints編集長の前田有佳利さんが、イベントの様子をレポート記事として書き綴ってくださいました。

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「地元には何もない」そう言って県外に出る若者も少なくない中、和歌山というローカルの魅力に気付き、この街に拠点を築く30代40代の大人たち。

「”カッコいい大人”の背中に出逢えたから、自分たちがこの街を選んだように、今度はもらったバトンを次世代に繋ぎたい」そんな想いから、理想の街の縮図となる仮想商店街をつくるプロジェクト『Arcade』という挑戦がはじまりました。

”カッコいい大人”の象徴として、彼らの中には思い浮かぶ共通の人物がいました。proyect g oficina 源じろう計画事務所 代表取締役の半田雅義さん、通称・源じろうさんです。

そこで、今回の『Arcade KICK OFF』では、源じろうさんをゲストとしてお招きし、Arcade実行委員メンバー3名と共に、街の未来について話し合うトークイベントを開催しました。

和歌山を拠点に、自身の本心へ真摯に向き合って、日々邁進する4名の大人たち。彼らの話には”本心に向き合うヒント“がぎっしり詰まっていました。そんなイベント当日の様子を、司会という特等席からご一緒させていただいた私から、今回レポートさせていただきます。

 

白山 莉枝子さんが撮影くださったトークイベントの風景。写真左から
proyect g oficina 代表取締役 半田 雅義/源じろうさん 【詳細記事1/詳細記事2
デザインスタジオRAPYARD 主宰 神谷 健さん(Arcade実行委員)
建築設計事務所 THE OFFICE 主宰 柏原 誉さん(Arcade実行委員)
インテリアショップForesta with ACTUS 店長 冷水 善史さん(Arcade実行委員)
ゲストハウス紹介サイトFootPrints 編集長 前田 有佳利(司会・進行)

今回の会場であるBRING BOOK STOREも、源じろうさんが手掛けた場所の一つです。

▼街づくりは、サグラダファミリアみたいなもの

前田「源じろうさんは、和歌山の街づくりについてどう思われますか?」

源「都会の人もわざわざ来たくなるような街になればいいなと思っています。若い子たちが都会に出ていく気持ちもわかる。普段ないものに触れてみたいという好奇心。ただ、その現象が一方通行じゃないといい。都会の人たちが和歌山にしかないものを求めて、わざわざ訪れるような双方の状況がつくれたらいいなって。

でも、自分一人ががんばったからって、すぐにその状況に到達できるわけじゃないんよね。だから、僕自身は目の前のことを一つ一つ実行していきたい。そうやって街にいる皆が目の前のことを一つ一つ実現すれば、街が変わる気がして。ちょっとずつ完成に向けて、個々の動きを日々積み重ねていけば、もっと和歌山は面白くなるんじゃないかな。そうほら、サグラダファミリアみたいにね。」

▼和歌山の水辺をもっと活かしたい

神谷「以前、和歌山の水辺をもっと活かした方がいいって話していましたよね?」

源「そうそう。和歌山の中って交通手段がわりと車に偏りがちで、街なかで飲みたいけど、そこまでの足が車しかないという状況が結構多い。」

前田「確かに。私もUターンで戻ったばかりの頃、和歌山の”代行”の浸透率に驚きました。」

源「街なかを横断する水路に舟を浮かべて、新たな交通手段が増えたら、街がもっと盛り上がるんじゃないかって思って。ほら、舟っていいやん。甲板に立って、無意味に縄ばしごとか投げてみたいよなあ…。」

柏原「いや、ビジュアル的に似合い過ぎでしょ!!笑」

源「以前、香川の高松に行った時にね、海が玄関口になって港と一体化して街が成立している感じがすごくカッコよくてねぇ。街なかの水路だけじゃなくて、和歌山って海に囲まれた街だから、海側だってもっと玄関になったらいいなって思う。」

柏原「ほんまですね。四国にも船が出ているけど、今はまだ値段も高いし、実際は結構使いにくい。もっと海も川も、気軽に使える仕組みになったらいいですね。」

源「歴史を遡ると、陸路が今みたいに発達する前って、和歌山は海で県外に繋がっていたんよね。だから、ここからは僕の勝手な和歌山構想なんやけど、いっそのこと和歌山と隣接する他府県との道を全部封鎖したい。和歌山に入るルートは紀ノ川のみ。そう簡単には来させないぞ!来たかったら川をくだってこいよー!ぐらいに。

そうやって水辺を軸にして、和歌山全体の在り方を見直そうっていう発想があってもいい。アメリカで例えて言うなら、ワシントンDCみたいな役割を熊野本宮大社にして、機能的なメインシティが田辺、ロサンゼルス的なポジションを和歌山市として捉えてみるとか。それでもう一回組み直した方がいいんじゃないかな。」

前田「それって、もはや独立国家…!」

冷水「源さんが言い出したら、いつか実現しそうでコワいですね。笑」

▼ターニングポイントをくれた人との出逢い

前田「さて、Arcadeメンバーにとっての憧れの大人である源じろうさん。その源じろうさんの憧れの人をお聞きすることで、水源を辿れたらと思っています。源じろうさんの人生のターニングポイントをくれたような人物との出逢いについてお聞かせください。」

源「人生はターニングポイントだらけですよね。その中でも特に大きなきっかけをくれた人がいました。かつて自身の中で”紙ブーム“が到来したことがあったんです。そこで紙について調べていたら、紙舗 直(しほ なお)さんという男性の紙作家さんの存在に辿り着いて。東京に紙舗 直さんのお店があることがわかり『全国の紙がたくさん置いてある場所なのかな』と気軽なノリで訪れてみたんです。

そしたら、ものすごく衝撃を受けて。空間全体から溢れる強いメッセージ性。つくり手の本気さが恐ろしいくらい伝わってきて。生半可な気持ちで訪れた自分が恥ずかしくなるほどでした。

その後、10年後に紙舗 直さんに直接お会いしました。人生に大きな影響をくれた偉大な人なので、会うのが恐かったんですけど、実際会うと非常に暖かくて太陽のような人でした。
例えるなら、矢沢永吉さんみたいな。」

前田「最後に予想外な人物名が出ましたね。笑 それだけオーラがある方なんですね。」

源「そう。無理にカッコつけてるんじゃなくて、カッコよさがもう染み出ている感じ。その後、紙舗 直さんが、僕がつくった空間に訪れてくれたことがあって。その時こう言われたんです。『源ちゃん、この空間いいねぇ。でも、大事なのは次に向かうことだよ。今とか過去じゃなくて未来。人間の生きる意味って“次“にしかないから。源ちゃん、NEXT(ネクスト)だよ!』って。」

全員「…突然の英語!確かに矢沢永吉さんっぽい。笑」

▼Arcadeメンバーにとっての和歌山

柏原「今Arcadeの舞台は海南なんですけど、現在の実行委員4名のうち、冷水さんは海南出身で、大学で大阪へ、今は和歌山市で働いています。本日欠席のもう一人のメンバー木下さんも海南出身でUターン。神谷くんは地元が和歌山市で、東日本大震災後にUターン。僕は大阪出身ですが和歌山大学の進学をきっかけに和歌山へIターンしているんです。」

冷水「実は、僕が若い頃、和歌山で働くことがこんなに楽しくなるとは思ってもいなくて。むしろ自分が何をしたいのか将来のビジョンがわかりませんでした。たまたまインテリアの仕事について、継続する中でだんだん面白さに気付けるようになっていったんです。

 Arcadeメンバーに出逢ったのも大きかった!この街で楽しそうに仕事をしている彼らに出逢って刺激を受けて。仕事=お金じゃないんだ!って気付いてから、仕事の面白さをありありと感じるように。源じろうさんなんて、まさにそれを体現している。事業計画で数字を描く前に、直観的に面白いと感じたことを選んで真っ直ぐ生きている。そうやって本心に向き合って生きることが大事なんですよね。」

神谷「僕は、地元に帰って店を構えようと物件を探した時、とても苦労をした覚えがあります。空き家なのに貸してくれるところがほとんどなかった。そのとき知人が偶然、小さな集落の中にポツンとある、うちの祖父の元ミカン倉庫を見て『この物件かっこいい』と言ってくれたことで、そこを活用するという発想が生まれて、今に至っています。

その時、源じろうさんの運営するラブラックカフェという場所の存在は大きかったですね。こんな場所で商売が成り立つの?という辺境の地でカッコいい空間をつくって、ちゃんとお客さんが来ていて、すごく励みになった。良いものを突き詰めるなら、場所というハードルは超えられるって、可能性を感じさせてくれました。」

 

▼バトンの繋がりが面白い日本をつくる

 源「実は、僕も若い頃、冷水さんがさっき話されたように、やりたいことがわからない時期があったんです。でも、そういう時も欠かさず大事にしようとしていたのは、目の前のことに対して出来る限りの努力をすること。

 今、目の前にあることを『これでもか!』ってくらい全力で取り組む。そしたら自分の中で気付きがあったり、誰かがその姿を見つけてくれたりする。目の前のことを疎かにしないことが、ゴールに到達するための一番の道のり。」

 柏原「Arcadeメンバーの僕らも、それぞれ業種も違うし、独立や会社勤めと働き方も様々。フィールドやスタイルは関係なくて、本心でちゃんと生きているかなんですよね。”カッコいい“っていうのは、オシャレかどうかじゃなくて、全力で人生に向き合う、その生き様がカッコいいかどうかっていう話なんだと思っています。」

神谷「本当にそう。それらのバトンの繋がりが面白い街をつくる。そう信じて、Arcadeというプロジェクトを通じて、今後も挑戦を続けていきたいと思います。」


10月のたった2日間だけ、海南駅前に突如現れる、理想の商店街Arcade。
その挑戦は、彼らだけのものではありません。和歌山を今拠点としている私たちや、これから和歌山を拠点とする可能性が1mmでもある人、はたまた他のローカルに拠点を持つ人、皆にあてはまる”日本をもっと面白くする挑戦“ではないでしょうか。

一人一人が目の前のことに邁進することで、次世代へと受け継がれていくバトン。
2日間が365日へと広がり、まさに点が面となる瞬間を、あなたも一緒につくりませんか?

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クラウドファンディングも残り3日。現在の達成率79%。
皆様、たくさんの応援を本当にありがとうございます。
引き続きのご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

ARCADE実行委員一同

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