今回はいつものメンバーに加え、多摩美術大学の二人も一緒に石巻に来ました。せっかくなので、活動報告として、今日は水野さんに感想を書いてもらいました!
『ひまちゃんの気持ち』の絵を描かせていただく水野由貴です。
今日、初めて石巻に来ました。
夜行バスを降りて、石巻駅近くの景色を見て、空が広くて、ここが被災地だということができないくらいとても綺麗な町並みだと思いました。
今回お世話になる『かめ七』さんという呉服屋さんでは、社長さんと奥さんが快く歓迎してくださりました。そこから、奥さんに作っていただいた梅干しのおにぎりを持って、石巻市立船越小学校に向かいました。途中、まだ津波の跡が克明に残る海沿いの道を通って、私はいつもテレビでしか見ていなかった津波の被害を初めて原寸大で見て、いかに今回の津波が凄まじいものだったか、ようやくリアルに感じることができたと思います。2階部分まで水没していた小学校でも、当時のまま残してある部屋の光景は衝撃でした。
小学校では、船越レディースという方々の活動のお手伝いをさせていただきました。船越の石を使ったストラップに絵を描いていくという内容で、ここが絵の道を選んだ私の腕の見せどころだと思い気合いを入れて作業をしました。出来上がったものを見たおじさんやおばさんが「素晴らしいね。さすが美大生だね」とか、とても喜んでいただけて、自分にも被災地の役に立てるんだ、こんなに喜んでもらえるんだということが嬉しくて、また是非船越の方々のお手伝いをできればなと思いました。早速、まだ無地の石を50個ばかり預かってきました☆それと、お昼にご馳走していただいたとろろ昆布汁と、『かめ七』さんの奥さんが作ってくださったおにぎりがとても美味しくて、あったかい気持ちになりました。
その後は、また『かめ七』さんに戻り、鳩の形のバルーンやタイルのプロジェクトにメッセージを書かせていただいたり、奥さんのお話を聞いたり、去年の被災直後の写真アルバムを見せていただいたりしたあと、今度は『ひまちゃんの気持ち』の作者の方にお会いすることができました。サンプルを見ていただくと、まあかわいい〜と大変喜んでいただけて、さっそくREGAL SHOESの店舗に飾っていただきました。これからまた絵、頑張ります!
『茅』さんでの夕飯も、その後の『復興バー』での初バー体験でもまた素敵な人に出会えて、石巻の人たちは本当に苦労されただろうし、辛い思いをいっぱいしたけれど、そこから復興に向かって明るい気持ちで頑張っている人たちばかりなんだなということを、この一日で強く感じました。
明日もまた色々な人やものに出会いに行ってきます!
『ひまちゃんの気持ち』
作画担当 水野由貴