滞在二日目は、昨日の水野さんに引き続き、田中さんに感想を書いてもらいました。こんにちは!『ヒマちゃんの気持ち』のレイアウト担当、多摩美グラフィックデザイン学科2年生の田中です。私も今回が初めての石巻でした。石巻は会う人会う人皆が歓迎してくれて、とても嬉しかったです。もっと早く来られればよかったのに、と後悔しています。 2日目の今日は、日和山と幼稚園に行きました。まず、日和山に登る前に、「松竹」さんでお弁当を調達。そこで、なんと多摩美の学生さんとばったり遭遇したんです!丁度、仮設住宅の壁面に絵を描いている真っ最中で、色とりどりの絵の具がとても綺麗でした。その後、そのお弁当を持って山登り。あまりの傾斜に、途中で息が切れてしまいました。日和山、恐るべし(笑)その後山を下りて津波の被害を受けた地域を歩きました。本当に何も無くなってしまっていて、ただただ言葉を失うばかりでした。 その後立ち寄った幼稚園では、お話を聞かせて頂くことができました。園の中も見学させて頂いたのですが、園児の子達が人見知りをせずに挨拶してきてくれたのには驚きました。こちらでは、子供が大人にきちんと挨拶をする習慣が根付いているんですね。廊下や教室には先生の手作りのカレンダーや飾りがあふれていて、園全体がとても温かい、居心地の良い空間でした。あと一年で閉園してしまうのは本当にもったいないと思います。安達さん、卒業制作、頑張って下さい。声をかけて頂ければ、私も是非手伝いたいと思っています。 かめ七では、サプライズで買ったケーキで山崎さんの誕生日をお祝い(3月5日!!)した後、柳家初花(しょっぱな)さんと立川志の八(しのはち)さんによる落語会が開かれました。私は生で落語を聞くのは二度目ですが、落語は良いですねとても面白かったです!3月11日にで中野のなかの芸能小劇場でお二人が出演する落語会が開かれるので、是非足を運んでみて下さい。トークコーナー等も行われる予定みたいですよ! 今回震災で波にのまれてしまった地域を実際に歩いてみて、やはり写真や映像では、その場の状況や空気感を伝えきれないということを感じました。実際の現場は、思った以上に静かで何も無い場所です。そのことを、もっと多くの人に知って貰いたいと思いました。家でテレビを見ているだけでは分らなかった様々な事を感じると思います。私も今回が初めてなので、あまり偉そうな事は言えないのですが…山崎さん、安達さんに同伴させて頂いて、色々な事を見て、体験して、本当に良かったと思っています。石巻で出会った方々、かめ七の社長、奥さん、色々と良くして頂き、ありがとうございました!
今回はいつものメンバーに加え、多摩美術大学の二人も一緒に石巻に来ました。せっかくなので、活動報告として、今日は水野さんに感想を書いてもらいました!『ひまちゃんの気持ち』の絵を描かせていただく水野由貴です。 今日、初めて石巻に来ました。 夜行バスを降りて、石巻駅近くの景色を見て、空が広くて、ここが被災地だということができないくらいとても綺麗な町並みだと思いました。 今回お世話になる『かめ七』さんという呉服屋さんでは、社長さんと奥さんが快く歓迎してくださりました。そこから、奥さんに作っていただいた梅干しのおにぎりを持って、石巻市立船越小学校に向かいました。途中、まだ津波の跡が克明に残る海沿いの道を通って、私はいつもテレビでしか見ていなかった津波の被害を初めて原寸大で見て、いかに今回の津波が凄まじいものだったか、ようやくリアルに感じることができたと思います。2階部分まで水没していた小学校でも、当時のまま残してある部屋の光景は衝撃でした。 小学校では、船越レディースという方々の活動のお手伝いをさせていただきました。船越の石を使ったストラップに絵を描いていくという内容で、ここが絵の道を選んだ私の腕の見せどころだと思い気合いを入れて作業をしました。出来上がったものを見たおじさんやおばさんが「素晴らしいね。さすが美大生だね」とか、とても喜んでいただけて、自分にも被災地の役に立てるんだ、こんなに喜んでもらえるんだということが嬉しくて、また是非船越の方々のお手伝いをできればなと思いました。早速、まだ無地の石を50個ばかり預かってきました☆それと、お昼にご馳走していただいたとろろ昆布汁と、『かめ七』さんの奥さんが作ってくださったおにぎりがとても美味しくて、あったかい気持ちになりました。 その後は、また『かめ七』さんに戻り、鳩の形のバルーンやタイルのプロジェクトにメッセージを書かせていただいたり、奥さんのお話を聞いたり、去年の被災直後の写真アルバムを見せていただいたりしたあと、今度は『ひまちゃんの気持ち』の作者の方にお会いすることができました。サンプルを見ていただくと、まあかわいい〜と大変喜んでいただけて、さっそくREGAL SHOESの店舗に飾っていただきました。これからまた絵、頑張ります! 『茅』さんでの夕飯も、その後の『復興バー』での初バー体験でもまた素敵な人に出会えて、石巻の人たちは本当に苦労されただろうし、辛い思いをいっぱいしたけれど、そこから復興に向かって明るい気持ちで頑張っている人たちばかりなんだなということを、この一日で強く感じました。 明日もまた色々な人やものに出会いに行ってきます! 『ひまちゃんの気持ち』 作画担当 水野由貴
東京工業大学の渡邊享子さんにお誘いいただき、『まちなか活動報告会』にてプレゼンテーションすることが決定致しました。学生たちが震災後1年に石巻で活動してきたことをご報告する場です。-3.11から1年。この1年で学生である私たちが石巻のまちなかの方々の力を借りながら精一杯活動した成果をみなさまにお披露目します。-『第一回まちなか活動報告会』3月18日(日)18時より石巻 アイトピア商店街 かめ七呉服店発表者東京工業大学 真野研究室 速水検太郎 渡邊享子東北芸術工科大学 『石巻2.0不動産』高橋秀詠 石母田諭 他武蔵野美術大学 『思い絵プロジェクト』 安達日向子 山崎百香東京工業大学真野研究室×石巻2.0主催お近くの方はぜひお越しください!