Anhさんをはじめ、水上スラムの女性たちがかぎ棒一本で編んでいるのが、このエコたわしです。NICEは、エコたわしに関する活動を2003年から続けています。ESA(Eco Sponge Action)は、NICE が国際淡水年の2003 年に発案した、NVDA のアジア協働アクション。洗剤を使わなくても皿が洗えるアクリルたわしを推進し、水環境保護や意識向上を狙っています。
スラムの女性たちにこのエコたわしを製作してもらうプロジェクトは2009年にスタートしました。初期の段階では、簡単なモチーフや花のデザインを作ってもらっていました。何度も毛糸とエコたわしのやり取りを続けるうちに、少しずつ彼女たちがオリジナルのデザインを考えたり、自分たちで調べて取りくみ、現在ではバリエーション豊かに発展しています。
花びらや表情、ひとつとっても、同じ作品は世界にひとつだけ!ベトナム現地の団体SJVとNICEが協力し、このエコたわしはひとつ300円で販売し、売上金は以下3等分に分配しています。
①作り手への賃料:女性に直接支払います
②公共事業費:積み立ててスラム街全体のために使用します
③次の作品の材料費:アクリル毛糸やかぎ針を購入します
つまり、売上金のうち3分の2は直接現地スラムへ還元され、自立支援費になる仕組みとなっています。これまでにたくさんの方に支えられて、エコたわしを製作・販売してきました。今回は、クラウドファンディングのリターンとして、パトロンの皆様にもこのエコたわしをお送りする予定です!