2016年11月23日
勤労感謝の日にも関わらず
「畑で作業」・・・
本当に有難い限りでした。
とよひかり珈琲プロジェクトの一環で提案させていただいた
『タイムカプセルコーヒープロジェクト』
の第一弾ワークショップとして
今日は「土作り」をテーマに開催させていただきました。
そもそも「タイムカプセルコーヒー」???
なんだろう?という感じですよね。
「コーヒーを埋めるの?」とも思った方もいらっしゃるのでは・・・
タイムカプセルコーヒーとは、
実はいろんな仕掛けが詰まっている壮大な『夢』です。
「タイムカプセルコーヒープロジェクト」の対象は「どなたでも参加OK」というのではなく、あえて「村内の中学校3年生とその保護者の方」を対象とさせていただておりまして、それもひとつの仕掛けです。
というのも、ここ宇検村は教育機関が中学校までしかありません。
中学校を卒業した子どもたちのほとんどは、
村外の高校や
島外の高校へ進学する道や、
就職の道を選んでいくそうです。
島内の場合であればバス通学も可能ですが、
行きは早朝のバスに乗り、
帰りは乗り遅れたら大変!
という交通状況で、
実際は親元を離れ下宿や寮に入る子たちが大半だそうです。
15歳で親元を離れる
それだけでも、十分に偉いと思います。
そして、進学や就職をして、
だんだんと生まれ育った村に帰る機会が減っていく。
自分の居場所を自分で見つける事は、
子ども達自身が決めていく事だと思うので、
これは仕方の無い事なのかもしれない。
そこで、何かシマに帰ってくる時の
「楽しみ」が作れたらいいな〜と思ったのです。
それが、「タイムカプセルコーヒー」
⑴ 中学校3年生の子は5年後に、成人式を迎えるためにシマに帰ってくる。
⑵ コーヒーの木は、植えてから5年ほどで実がなる。
という事で、
二十歳のお祝いに「お酒」も多少は飲みつつ?、
自分たちで植えたコーヒーの木から穫れた
コーヒー豆で淹れたコーヒーを
同窓生や親御さんと飲めたら、
「それって素敵だな〜」と思い、
提案させていただいた次第です。
もちろん今は、
コーヒーが飲めなかったり
嫌いだったりするかもしれないけれど、
大人になるにつれて
「その味を知っていく」
5年後ぐらいに、
少し飲めるくらいになっていてくれたら嬉しいな〜。
簡単にいうとそれが「タイムカプセルコーヒー」です。
実際に苗木の植樹祭は、
中学校の卒業式の時期を予定していますが、
そのあとも、
新しい世界を進んでいく子ども達を見守る気持ちで、
植樹された苗木を大切に育てていきたい。
そんな
コーヒーの木を介した、エールを込めて。