▼公式サイトはこちら
https://oracleengine.tumblr.com/
Fumctoryです。
今回は『オラクルエンジン』を手軽に遊べる、最小単位のシナリオの作り方を紹介します。
▼これだけでOKなシナリオ
『オラクルエンジン』のシナリオは、基本的に「堕落獣が出るからそれを倒す」という形を取ります。ここの条件さえ満たしていれば、シナリオは好き放題組むことができます。
・オープニングフェイズ
シナリオの導入部分であるオープニングフェイズでは、PC達ドライバーがどのような状況に置かれているかを解説します。
堕落獣がすでに出現しているのでもよし、まだ堕落獣が現れていないのでもよし、とにかくドライバーはそこにいます。どういう理由でドライバーがそこにいるのか、それを設定できれば、オープニングフェイズの役目は終わりです。
・ミドルフェイズ
シナリオの展開を進めていくミドルフェイズですが、最小限の構成のシナリオを作るなら、1シーンあれば十分です。ドライバー同士の交流を行い、各PCの個性を演出するためのシーンがあれば、それだけで事足ります。
というのも、ドライバー達は「ロールホイール」というものを持っています。これは、当面の目標、あるいは自分にとって重要な事柄を示したものです。
ロールホイールに関連する演出や描写を行うと、オラクルを1点回復する権利を得ます。たった1点と思うかも知れませんが、この1点が意外と重要なのです。
複数個のロールホイールに言及すれば、その分だけオラクルを得ることができるので、プレイヤー達はオラクルを得ようと、積極的にドライバーを動かしてくれるでしょう。
・クライマックスフェイズ
堕落獣との決戦を行うクライマックスフェイズでやることはふたつあります。ひとつは堕落獣との戦闘、もうひとつはその戦闘に向けた準備です。
『オラクルエンジン』では、戦闘直前にドライバーに対し「ランニングイン」という準備期間が与えられます。準備期間は1ラウンド。この間に、シナリオに設定された「こういう準備ができる」という選択肢「RI特技」を選び、実行することになります。また、それと並行してオラクルエンジンを発動させ、クラッチロールによりシフトを決定します。
敵を偵察する、戦場の障害物を除去する、取り巻きの雑魚堕落獣に先制攻撃をしておく、奇襲の準備をするなど、シナリオが提示するRI特技に応じて、ドライバーは様々な準備ができます。
ランニングインが終われば、堕落獣との決戦です。堕落獣は一定の法則に従って、攻撃先のドライバーを決定するので、GMが何かに長考する必要はほぼないでしょう。
・エンディングフェイズ
無事に堕落獣を倒すことができれば、エンディングフェイズでその後の状況を描写することになります。ドライバー達の勝利を祝し、気持ちのいい結末を用意しておきましょう。
以上、『オラクルエンジン』の最小構成のシナリオは、オープニングフェイズ1シーン、ミドルフェイズ1シーン、クライマックスフェイズ2シーン、エンディングフェイズ1シーンで作ることができます。お手軽ですね。
もちろん、よりストーリー性の強いシナリオを遊びたければ、もっとシーン数を増やして物語を描写することもできます。また、1シナリオで2回くらい戦闘をしてもいいでしょう。
ルールブックにはサンプルシナリオを1本収録していますが、堕落獣のデータはそこそこの量を用意してあります。それに加えて追加ダウンロードコンテンツとしてシナリオを公開できれば、と思っています。