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Fumctoryです。
今回は今まであまり触れてこなかった、『オラクルエンジン』の舞台となる世界に関する解説です。
▼ノインの歴史
この世界に住む人々は、自分達の住んでいる大陸を「広大なるノイン」、あるいは縮めて「ノイン」と呼んでいます。大陸の東西と南には海が広がり、北には断崖のごとき大山脈がそびえ立ちます。
かつてノインには、今よりもずっと優れた科学技術と魔術によって発展した古代文明がありました。しかし「終末戦争」と呼ばれる大戦により、ノインからは何もかもが消え去ったと伝えられています。
その終焉の地ノインに、唯一残ったもの。それが「死の神」です。
死の神は、滅びたノインを再び蘇らせることを決意しました。己の名と引き換えに六柱の神「六大神」を作り出し、ノインを再生させることを命じます。
生命を蘇らせることに成功した六大神は、ノインを豊かな地へとするために、高度な自我を持った生物である人類を作ることにしました。結果として、四種族の人類が作り出されます。
名を持たぬ死の神は力を取り戻すべく眠りに就きます。その間、六大神、そして人類は、共に力を合わせてノイン再生のために力を尽くしました。
しかし、極北の山脈から現れた破壊神「ドラクル」が、人類を操り六大神を引き裂き、ノインは再び滅亡の危機にさらされます。
六大神すべてが殺される間際に、死の神が目覚め、ドラクルを討ち取りますが、ノインはまたも荒れ果ててしまいました。
死の神と六大神なき後、人類はまた、ノインを再生させます。現代では、破壊神の爪痕はほとんど再生されましたが、それでもまだ一部地域では破壊神の影響が残っています。
そして時は流れ、現代。破壊神の再来と恐れられる怪物「堕落獣」が現れます。人類は最初、なすすべなく堕落獣に蹂躙されましたが、古代文明の遺産「オラクルエンジン」によって機能する武器「オラクルウェポン」によって、堕落獣に対抗する手段を得ました。
堕落獣出現から15年。未だに戦いは続いています。堕落獣根絶はおろか、堕落獣という存在を構成するメカニズムすら解明できていないのが現状です。
▼国家と宗教
広大なるノインを統べるノイン王国は、ノイン唯一の国家です。ノインには他の国というものがなく、「外国」という概念がありません。
ノイン王国初代国王は神話にも語られる人物であり、その系統が今に至るまで国王を務めています。
ノイン王国の王都ロスジェミニがあるのは、大陸の南部の海沿い。六大神の中の二柱、緑と黄の双子神が殺された場所であるとされています。
ノイン王国の国教は「六神教」といい、死の神と六大神を奉じています。その聖都は大陸中心にあり、またその地は六大神が生まれた場所にして、神々が眠る死の国へ通じる入り口がある場所、と伝えられています。ノインの住民のほとんどは六神教の信徒であり、不信神者でも祈りの作法くらいは知っています。
▼テクノロジー
ノイン全域には、「魔力」という普遍的なエネルギーが存在します。魔力は六大神に由来する六色の属性を持ち、そのバランスによって周囲に及ぼす影響が変化する性質があります。
この魔力を、精神力、呪紋と呼ばれる文様、そして力ある言葉である呪文によって操ることを「魔導」と呼び、魔導を利用する技術を「魔術」と呼びます。
魔導も魔術も、高度なことをするには才能や修練が必要ですが、それ自体はノインの住民なら誰でも行えるものであり、ノインにおける重要なテクノロジーです。
また、魔導によって制御された魔力を動力源とする魔導機械(アーティファクト)、魔力を必要としない科学機械(メカ)という科学技術も、ノインの文明を支えています。
▼異世界人、イレギュラー
ノインには時折、異世界からの来訪者や、異世界での記憶を持った人物が現れます。彼らは「イレギュラー」と呼ばれています。
公的な記録では、50年前に初めてイレギュラーが現れたことになっています。
イレギュラーは最初、破壊神のような災厄をもたらす存在ではないかと警戒されましたが、現在では基本的に受け入れられている存在です。
ノインでは、イレギュラーがもたらした知識や技術が、様々な革新を生んだこともあれば、トラブルを招いたこともあります。しかし、どちらかといえばメリットの方が大きかったのが実情です。そのためノインの住民は、イレギュラーに対し何かと期待を持つところがあるようです。
ワールドパートの内容を一部、かいつまんで解説しました。次回は、オラクルウェポンの使い手、PCである「ドライバー」に関わる内容を解説します。