朝、保育園でミクちゃんの耳に傷を見つけたユウコ先生
1週間前にも、ミクちゃんは目の上に傷をつくって登園して、そのときにはユウコ先生は心配しながらも『転びました』というお母さんの連絡があったのでミクちゃんには何も聞きませんでした
前の傷も心にひっかかっていたので、今日は、子どもへの聞き取りアプリを使うことにしました―…
アプリでは、まず性別と年齢を入力します。
子どもたちの記憶はとても繊細です。聞き方を間違えると、重要な記憶がゆがめられてしまうということがこれまでの研究から、明らかになってます。
その年齢の子どもにふさわしい聞き方、聞かなければならない情報があるのです。
傷やアザについて聞く前に、子どもの気持ちをリラックスさせることが大切です。
そのため、好きな遊びや動物など、子どもが答えやすいことについて聞くように、アプリに表示されます。
ユウコ先生は、ミクちゃんに大好きな動物のことを聞きました。ミクちゃんは、自分のおうちの猫の話をしてくれて、すこしリラックスしたようです。
このようにアプリが”子どもへの聞き取りガイド”をしてくれます。
子どもへの暴力や虐待を心配した人が、保育士さんであれ、お父さんお母さんであれ、はじめてでも困らないように具体的な指示が表示されるのです。
子どもたちが少し安心して、お話しする準備がととのったら、いよいよ傷のわけについて聞いていきます。
【第3話は11月3日更新予定です】