ケガをした後、2週間誰も姿を見ていなかったヨウタくん。
児童相談所の職員が自宅へ会いに行きました。
『からだを見せてね』『ケガを見せてね』というと、怖がったり、嫌がったりする子どももいます。
しかし子どもの安全を守るために、ケガやアザの写真を残す必要があります。
(“あなたが心配だから”ということを子どもに伝え、安心してもらうことが大切です)
アプリで撮った写真はその場ですぐに所属機関のサーバーにデータ送信が可能です。そこで管理職もリアルタイムで傷アザ画像を見ることができ指示を仰げます。
また自動的に過去の膨大な量のキズ・アザのデータと照合されて、“そのケガは虐待によるものなのか”“どのようなものでケガをしたのか”を予測します。
ヨウタくんのケガは、98%の確率で虐待によるものであり、85%の確率でアイロンの先端部分によるものであるとわかりました。
これまで、“この子は虐待されたのか”“どれくらい危険なのか”を検討することにかなりの時間が割かれていました。虐待は密室で起きることがほとんどであり、その議論は支援者の経験値や予測によって議論の結果が大きく異なっています。
しかしながら、AIは過去の支援者達が集めた毎日のデータを活用する事でそれにかかる時間を大幅に短くし、子どもの安全を守ることに役立ちます。