2019/01/18 20:33

ウチノ食堂藤蔵の中にある「APARTMENT BOOKS」で一緒に出店している野呂さん、山田さんと公開ミーティング。

山田さんが描いている「古本詩人ゆよん堂」のこれからも聞きたかったし、
「APARTMENT BOOKS」がこれからどうなるかも考えたかったし、
「かえるライブラリー」は全然伝わってないみたいだったので。
公開ミーティングをしてみました。

この夏、リアル店舗出店を構想中の「ゆよん堂」。
山田さんの話はひとつひとつが響くなあと思いました。

本を手元に置きながらのトーク。
楽しかったなあ。

冒頭から山田さんの問題意識。
いつのまにか世の中は労働者と消費者になっちまった。誰かに作られた製品を買うのが当たり前になっちまった。
つくる人がいないんだ。

つくる人になりたいの?
じゃあ、つくってみたら、やってみたらいいじゃん。
本はそのつくり方を教えてくれる。

そういう店をやりたいのだと。

いやあ、それがもう、冒頭に話していた「オルタナティブ・アート」そのものだなと。
「オルタナティブ」っていうのは解放っていうこと。アートを解放するんだ、素人に。

芸大も美大も出なくてもいい。
つくるんだ。君の作品を。

そういうつくりたい人のための店、をつくる。
詩でも音楽でも本棚でもいいんだ。

あと、後半のハイライトは、「じかんどろぼう」。ミヒャエルエンデ「モモ」の話。

六本木の「文喫」。入場料1620円の本屋が何を売っているか?
野呂さんが言った。「あれ、時間泥棒だよね。」と。たしかに良質な時間を提供している。
いい「じかんどろぼう」を、人は探して、求めているんだ。

山田さんも言う。
「文化っていうのは時間なんだよ。質の高い時間に人生を盗まれたいんだよ。」

ほかにもいろいろ感じるところはあったのですが、僕がいちばんヒットしたのは、
「つくる」と「届ける」でした。

2人の話を聞いていて思ったことなのですが、今回プロジェクトを始めようとしている「かえるライブラリー」のテーマは、「本を届ける」。

クラウドファンディングの本文ページにある、「かえるライブラリー」しくみ図には、
最初、「本を売りたい人」と「本を読みたい人」ってなっていたのですが、
それを「本を届けたい人」と「本を読みたい人」に変更しました。

本を売りたい人じゃなくて、本を届けたい人が本屋をやる仕組み。
それが「かえるライブラリー」なんです。
そんな風に話していて、ふと思ったことがあります。
「届ける」っていうのは、最初の「つくる」っていうことなんじゃないか。
もっとも原始的な「つくる」なんじゃないか。
あるいは、「つくる」と「届ける」は同時に起こっているのではないか。

「暗やみ本屋ハックツ」では、本の表紙に、10代に向けてのメッセージを書きます。

「10代に本を通して手紙を届ける」本屋。それがハックツのコンセプト。それって、最初のクリエイティブなんじゃないか、って野呂さん、山田さんの話を聞いていて思いました。

「つくる」っていうのもモノに限らないと山田さんは言った。詩を書いてもいいし、歌を歌ってもいいのだと。

それが誰かに届いたときに、アートと呼ばれるようになるんじゃないか。

「つくる」と「届ける」が同時に起こる場。

何かが創られたとき、何かが変わる。
さらに自分も変わるし、本棚も変わる。
そういう「場」が本屋なんじゃないか。

いや、これ、自分でも全然何言ってるかわからないんだけど(笑)、

今回のクラウドファンディングの下書きを何人かに読んでもらって、「わかりにくい」って言われた。もちろん「かえるライブラリー」システムの話もいまだにわかりにくいと言われるけど、

「誰のために」「何を提供して」「何を解決するのか」
が分からないと。

なるほど。
と思いました。

同時に、その逆をいってみようと思いました。

わかりやすくあることではなくて、
「なんだかよくわからないけど、おもしろそうだな」
って思ってくれる人がどれくらいいるか、知りたかったのです。

バンドを始めるときに、何かを解決したくてやるわけじゃない。
なんとなく、おもしろそうだったから。こいつらと音楽をつくってみたかったから。

そういう理由で始まる本屋があってもいい。

「つくる」と「届ける」が同時に起こっていくような場をつくりたいんだ。
それが本屋なのかもしれないから。

さて、この文章は、届けたい人に届くのでしょうか。

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