カフェなどのお店、コミュニティスペースなどを現在運営されている方、これから運営しようと思っている方で「かえるライブラリー」に興味を持っている方へ。
クラウドファンディングをスタートしてから何名かの方に質問いただいているので、こちらに、その疑問点について、現在のところ想定している範囲で回答したいと思います。
0 運営チーム集めについて
1 初期&運転資金について
2 古物商取得について
3 「かえるライブラリーシステム」の利用について
4 新刊本の取り扱いについて
5 今後のアクションについて
本棚と本があればどこでも、だれでも始められる仕組み、それが「かえるライブラリー」です。
それ、儲かるのか?って言われると、金銭的にはあまり儲からないと思います。
ツルハシブックスは2016年11月に閉店しましたが、昨年12月には、スタッフだった「店員サムライ」たちが2年ぶりに集まりました。20名を超える人が集まりました。
・本を通して人と人がつながる
・地域の中高生に機会を届ける
・小さな「やってみる」が起こる
「暗やみ本屋ハックツ」もそうですが、キーワードで集まった人たちなので、いまでもつながりがあります。
そんな風に、コミュニティデザイナーの山崎亮さんの言葉を借りれば、「人儲け」ができる仕組み、それが「みんなで本屋をやる」っていうことなのだと思います。
(山崎さんは2013年寄附サムライになっていただきました)
ということで、以下、回答していきます。
0 運営チーム集めについて
本棚があり、本を読む人が5人程度集まれば、「かえるライブラリー」はスタートできます。「本屋(古本屋)をやってみたい」という人は、潜在的にはかなり多いのではないかと思います。
すでに「場」を持っている人であれば、そこに集まる人たちと一緒に始めることができます。小さな「読書会」などを開催したりして仲間集めを始めるのはいかがでしょうか。
1 初期&運転資金について
・本棚を用意する。
・本を集めて、値段をつける。
・レジ・料金箱を用意する。
準備はこれだけです。
運転資金については、売り上げの半分がライブラリーに入るので、そちらを活用して運用することになります。
初期費用に関しては、集まった人たちでサークル的に会費をとってもいいし、本棚づくりカンパをお願いするのもいいかと思います。
2 古物商取得について
古本の販売に古物商は要らないのか?と聞かれます。「一箱古本市」のように、個人の蔵書を販売する分には、古物商は必要ありません。古物商は古本の買い取りの時に必要な資格です。
しかし、ライブラリー側から見れば、「預かって、代わりに売っている」つまり、実質的に「買い取りをしている」と見られてしまうかもしれないので、古物商の取得について、相談・検討をされたほうがよいかと思います。
3 「かえるライブラリーシステム」の利用について
「かえるライブラリーシステム」の運用については、「ファンクラブ方式」を採用しようと思っています。
個人は月額500円、1,000円、3,000円の、法人は月額5,000円、10,000円、30,000円の3種ずつの「ファンクラブ」をつくり、運用したいと思っています。
利用する個人は必ずしもファンクラブに入る必要はないのですが、応援したい個人がファンクラブに入ってくれることを想定しており、法人については、「かえるライブラリー」を法人として運用する企業や団体、あるいは大学、「新・OB訪問」に参画する企業などを想定しています。
詳細については、現在すでに手の上がっている人たちと相談・検討中です。
4 新刊本の取り扱いについて
「新刊本を取り扱いたい」という声も聞きます。こちら、買い切りであれば新刊本も70%前後で卸してくれる取次(卸売業者)がありますので、そちらと契約することになります。
「本屋をやりたい」と集まった5人が今まではネット通販に注文してた本を一括でライブラリーから仕入れることによって、30%前後がライブラリーの収益になります。
新刊本と「かえるライブラリー」については、後日、「積読本棚(つんどくほんだな)」という記事を書き、ご紹介しようと思います。
5 今後のアクションについて
「場」を運営されている方、される予定の方で「かえるライブラリー」を運用したい!という方は、お問い合わせください。
・オリジナルのロゴをつくりたい!
・立ち上げサポートをしてほしい!
という方は、今回のクラウドファンディングへの「参加」をお待ちしています。
「地方」「地域」には、本屋が必要です。
しかし、本屋で食っていく(売り上げを上げていく)のは大変です。
じゃあ、どうやって、「本屋で食える」よう売り上げを上げていくのか?
という問いではなく、どうやって「食わない本屋」を成り立たせるのか?
そんな仮説を検証するプロジェクトです。
そして「食わない本屋」を作るとすれば、見方を変えれば、公務員の方も参加・参画ができる(副業にあたらない)地域ビジネスのプラットフォームができることになります。
本を持ち寄り、売り上げた部分の半分もすべて「かえる券」として寄贈する。そんな本好き、本屋好きの熱い公務員の方の参画もお待ちしています。