日本ゲーム製作所 宮森です。
本日も引き続き、開発裏話的ななにかを公開していきたいと思います。
第2回 なぜバトルオブブリテンなのか?
第2回のお題は、「なぜ本ゲームのテーマにバトルオブブリテンを選んだのか?」です
「バトルオブブリテン」は第二次大戦の結果を左右した大きな戦いの1つですが、日本との直接的な関係性は低く、日本人向けコンテンツのテーマとしてはマイナーな部類に入ると思います。
航空戦SLGを作るとしても、米英中心のバトルオブブリテンより
日本人に馴染み深い日米戦、ソロモン航空戦とか本土防空戦なとを扱ったほうが日本人受けするのは間違いないでしょう。
では、なぜ「バトルオブブリテン」でゲームを製作したのか?
それは日米戦をベースに対戦ゲームを作った場合、プレイヤーが日本軍側に偏ってしまうのが確実で、
「圧倒的な物量(時期によっては性能も)を持った日本軍が、米軍を蹴散らして回る」という、
歴史とはまったく間逆の、対戦ゲームとしてはちょっと残念な状況になること間違いなしだからです。
戦う相手がコンピュータであるゲームであれば日本軍が無双するゲームでも問題ないと思いますが、こと対戦ゲームとなると片方の陣営にのみ人が偏りすぎるのは問題になります。
その点、バトルオブブリテンは英独戦です。
ドイツのほうが人気が高くなるのは間違いないとしても日米戦よりは人数差は出ないと思いますし、なにより「バトルオブブリテン期間中は、そもそもドイツ軍のほうが物量は多かった」という歴史的事実も有ります。
以上の利用から、本ゲームのテーマとして「バトルオブブリテン」を選択いたしました。
まぁ、日米戦を取り扱ったゲームも好きですので、
そのうち機会があれば製作してみたいとは思っております。