2019/04/16 06:55

3月から始めたクラウドファンディングも、今日で最後・・・
メンバーが今回のクラウドファンディングにかけた思いについて、チェロの関口将史が書いてくれました。

皆様、最後までご支援のほど、宜しくお願いいたします!
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楽器を弾く事を仕事にしていると様々な場と縁に出会えると同時に、様々な理由で場と人の繋がり、そして音楽と疎遠になっていく事が多々ある中で

あぁ、昔そんな現場あったよね、とか、最近会わなくなったけど元気かな?

あー、そんな事やってたねー、懐かしい!

と思ったり話したりするのは、とてもツラい事です。

20代〜30代半ばにかけては、自分の事で必死だったりする時代であったし、思い返してみれば、そうあるべきだったと思える時代です

その中で当然取捨選択をしたし、されてきたのでしょう。

その時代をくぐり抜けた人々がvoicespaceとして一つの場に集まり、また新たに音源を作ろう!という話になるのは必然なようで奇跡的な事です。

学生の頃に出会い、数々の音を一緒に出しながら模索して同じ景色を共有してきたメンバーは、ある意味家族よりも愛おしい。

その出会いから10数年が経った今、やはり立ちはだかるのは資金面の事。

2ndアルバムを出したのは9年前、それ以降年に一度か二度コンサートが出来れば上出来。という活動内容だったグループで

しかもその中にいるメンバーは各ジャンルの第一線で戦っている人ばかりとなれば、然るべきクオリティに仕上げるための環境、サポートミュージシャン、エンジニア、デザイナーの力が必要になります。

当然そのための資金がなければサークル活動の延長にしかならない。

それらの問題をクリアする解決策として一縷の望みをかけたのがクラウドファンディングだった、という経緯はこの場を借りて強調しておきたい。

voicespaceが過去の産物にならない為には、新たな音を出すしかない。

様々な葛藤をループしながらも、世の中に送り出されようとしている音があります。

結局、最後に還ってくる場所は

誰も聴いた事がない世界感のサウンドを
家族よりも愛おしいメンバーと共に

それぞれ今持てる技術を最高の状態で出せば

未来は必ず開けるはずである、という

朧げな確信。

なるべく冷静に現実を見据えながら、それでも理想の表現を追い求める形を模索して、
voicespaceが未来に向けて音を出し続ける事が出来るか否かの分かれ道が、今だと考えています。

どうか1人でも多くの方に最新の3rdアルバム「アラベスクの飾り文字」の音が届いてほしい、そして少しでも多くの資金が集まりますよう最後までご支援の程よろしくお願い致します。

voice spaceチェロ担当

関口将史


【関口将史 Masabumi Sekiguchi プロフィール】

1983年東京都出身。
都立芸術高校音楽科、東京藝術大学器楽科を卒業。
3歳からチェロを始める。スタジオワーク、アーティストのサポート演奏、編曲、レコーディングを中心に、自身のプロジェクトまで幅広く音楽活動を展開するチェロ奏者。インストポストロックバンド、『Ja3pod』(ジャミポッド)主宰。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、phonolite strings、VOICE SPACEのメンバーとして活動。小田朋美、なつやすみバンド、ものんくる、cero、あだち麗三郎、古川麦、中村翔、うつくしきひかり、kaco、等にサポートアーティストとして参加。