詩と音楽のコラボレーション集団VOICE SPACE、CD制作プロジェクト!

VOICE SPACEは、日本で唯一近・現代詩を専門とする音楽集団です。西日本ツアー、谷川俊太郎さんをゲストに招いた東京公演を控え、満を持して3rd CDアルバムを制作します。クラシック、ポップス、邦楽、アイリッシュの演奏家によるハイブリッドな詩と音楽のコラボレーション、聴いてみませんか?

現在の支援総額

1,139,000

113%

目標金額は1,000,000円

支援者数

124

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/03/01に募集を開始し、 124人の支援により 1,139,000円の資金を集め、 2019/04/16に募集を終了しました

詩と音楽のコラボレーション集団VOICE SPACE、CD制作プロジェクト!

現在の支援総額

1,139,000

113%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数124

このプロジェクトは、2019/03/01に募集を開始し、 124人の支援により 1,139,000円の資金を集め、 2019/04/16に募集を終了しました

VOICE SPACEは、日本で唯一近・現代詩を専門とする音楽集団です。西日本ツアー、谷川俊太郎さんをゲストに招いた東京公演を控え、満を持して3rd CDアルバムを制作します。クラシック、ポップス、邦楽、アイリッシュの演奏家によるハイブリッドな詩と音楽のコラボレーション、聴いてみませんか?

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クラウドファンディングも残すところあと3時間余りとなりました。最後のリレー・エッセイは、福原千鶴。鼓はもちろん、よく通る可憐な声、麗しい舞台姿で、VOICE SPACEの舞台にいつも華を添えてくれています。「ルーツ」である朗読とVOICEでの活動について、綴ってくれました。ーーーーーーーーーーーーーーーーVOICE  SPACEは私のルーツの一つです。私は小鼓など、日本に古くからある打楽器を演奏しています。普段は、江戸時代から歌舞伎と共に発達した長唄の唄や三味線、日本舞踊と共演することが多いです。新作の歌舞伎の為の録音なども。一方で、学生時代からフリージャズと縁あって坂田明さん達と演奏したり、それを観た方の企画で劇団唐組の方達の朗読と演奏したり、京極夏彦さんを朗読ゲストにお迎えして自分も朗読したり、はたまた松尾スズキ作演出の舞台、博多座での声優のみなさんとの音楽朗読劇……といった活動も自分の中で大きな柱です。VOICE SPACEとの出会いも学生の時でした。古典的な場以外で、小鼓をどう打つかということが全く手探りだった頃。他の分野の楽器や歌とどう共存できるかも分かっておらず、朗読することや歌うことも好きだけど、あまり人前ではしたことがない、専門的な教育を受けたわけではないという状況でした。VOICE SPACEに数人いる(いた)作曲家や他の分野の人と、詩や言葉と音楽をどう結びつけるか、アイデアを出し合い、試行錯誤を繰り返しました。出来ないこともたくさんありました。その後、10年以上の間にVOICE SPACEの中でも外でも色々な経験をして、今私にとって数年ぶりのVOICE SPACEのみんなと改めて一緒に音楽を作れることはとても刺激的で楽しいことです。そして、出来上がったCDは相当面白いこと間違いなしです。残り少ない時間となりましたが、VOICE SPACE最新の自信作を広く皆様に聴いていただけますよう、クラウドファンディングへのご支援を、最後まで何卒宜しくお願いいたします!【福原千鶴 Chizuru Fukuhara プロフィール】小鼓等を演奏する囃子方。長唄、日本舞踊、箏曲等との演奏を日本各地及びアメリカ、ブラジル等で行う。ジャズミュージシャンとの共演も多い。主な共演は坂田明氏、ジムオルーク氏、スガダイロー氏等。6歳より邦楽囃子を始め、福原鶴祐師に師事。東京芸術大学大学院にて博士号取得。同大学にてアカンサス音楽賞、常英賞受賞。長唄協会所属。2004年から谷川俊太郎氏、佐々木幹郎氏等と芸大卒業生による「VOICE SPACE」に参加。サントリー美術館開館記念コンサートでは小室等氏、伊藤多喜雄氏と共演。矢野顕子氏とも共演。二代目高橋竹山氏と即興や東北民謡の共演を重ねる。ジャズ、雅楽、琵琶、尺八等の「東京民族音楽」、「秘宝感」メンバー。 和洋楽コンクールグランプリ、読売新聞社賞受賞。2012年 劇団唐組のメンバーによる朗読劇『山吹』(泉鏡花)の音楽を担当。同年11月より泉鏡花の作品を取り上げ、朗読演奏会を主宰。 2013年7月よりタイトルを「朗読幻奏」とし、朗読ゲストに京極夏彦氏を迎える。以降2014年3月、ゲスト田中教順氏(dr)、2015年9月、ゲスト山口崇氏。2014年 両国回向院にて小室等氏、坂田明氏との東日本大震災復興支援ライブ主催。2015年 東京都現代美術館「山口小夜子 未来を着る人」で発表された山川冬樹氏の映像作品に演奏で参加。2016年 7月松尾スズキ作演出「ゴーゴーボーイズ ゴーゴーヘブン」にて演奏。2017年 4月FMヨコハマ サンスターウィークエンドジャーニーゲスト、5月モンゴルにて日モ文化交流公演2018年 2月片岡愛之助主演「システィーナ歌舞伎」、6月7月松尾スズキ作演出「ニンゲン御破算」、8月劇団唐組 朗読劇「海神別荘」、9月博多座「VOICARION」DVD坂田明『平家物語』CD「スガダイローの肖像弐」(PONY CANYON)TVでは大河ドラマ「義経」「篤姫」、「芸能百花繚乱」「音楽のちから」「題名のない音楽会」等に出演。


アイリッシュ・フルートやティン・ホイッスルを吹いております豊田耕三です。滑り込みでリレーエッセイもう一本追加です。————————————————-このクラウドファンディングがスタートした時に、詩と音楽のコラボレーショングループにいながら昔から詩が苦手だったという話を自分のブログに書きました。http://www.kozo-toyota.com/2019/03/02/voice-spaceについて/もう一つ長らく苦手意識が抜けなかったことがあります。それは声を出すこと。VOICE SPACEでは楽器奏者と言えど、ただ楽器を弾いていればいい訳ではありません。楽器を弾きながら、合間合間に声を出すことを要求されます。あるいは作品によっては声のみの参加すらあります。これがハードルが高かった!何しろメインで声を出しているのは声楽科出身者がずらり。邦楽の面々も普段から野太い声を出すところまでが仕事ですし、作曲家すらなぜかやたら歌がうまかったりする。声楽の人達は、声量は勿論、声質、音程、滑舌、表現力に至るまで、まぁこれだけトレーニングしている人達も珍しいという位の人達ですし、他もそれに負けないくらい強烈な個性を持っています。それを相手に、ずぶのド素人が声を出すわけです。自分の声の録音って多くの方々はあまり聴きたがらないですよね?それを声のエキスパートの人達と並べられて公開処刑されるような、如何ともしがたい辛さがありました。ところが、VOICE SPACEの現在のレギュラーメンバーには男性の低声の人がいないんですね。自分は結構声が低くて、無駄によく響いたり、声楽の人が逆にあんまりやらないような変な声の出し方もしたりするからなのか、ちょいちょいお鉢が回ってくる。そういう訳で大抵楽器以上に練習が必要になるのです。この15年の間には、勿論声楽の人達からの熱烈指導もありましたし、シンガーのさがゆきさんのこれまた熱血指導を受けて集中的なトレーニングもしました。ついでに言うと、3年位前に結婚したのですが、妻がやはりシンガーでヴォイストレーナーだったりもして、そのスパルタレッスンも大きかったかもしれません。そんなことをしている内に、気が付けば普段のライヴのMCを褒められたり、ラジオやテレビに出演して「声がいいですね」と言われたりすることが増えてきたのです。実際に自ら意欲的に取り組んでみると声の世界って本当に面白いですよね。同じ原稿をただ朗読するだけでも読む人によって本当に違う。中には魔法使っているのかと思う位、魅力的で引き込まれる、そして、一瞬で意味が頭の中に入ってくる、そんな朗読、ありますよね?最近は落語やラジオのDJの発音、発声、話し方なんかをよく聴いていたりしていて、図らずも声の世界に夢中になっている自分がいます。今後も積極的に自分の声を使っていきたい、もっと可能性を広げて行きたいと思う今日この頃なのですが、さて、今回のVOICE SPACEの新しいアルバムでも声で参加している作品がいくつもあります。中でも新曲「アンネリダタンツェーリン」と「蝉」の2曲は、とりわけ声の方に気合を入れて臨んだ作品です。正直に言えば今回このアルバムで“会心のでき”感があるのは笛よりも声の部分かもしれないというくらいでして、残念ながらヨーロッパ留学中で新しいレコーディングには参加できなかったテノールの黄木透がレコーディングを聴いて自分の声の部分を良いと言ってくれた時には密かに小躍りして喜んでおりました。そんな自分にとって新しいタイプの作品となるこのアルバムを是非世の中のたくさんの方々に聴いて頂きたい、また、7月の西日本公演、9月の東京公演で生のパフォーマンスをできるだけ多くの方に聴いて頂きたいと思っております。本日が最終日となるクラウドファンディングへのご支援を宜しくお願いします。本日が最終日となるクラウドファンディングへのご支援を宜しくお願いします。VOICE SPACEアイリッシュ・フルート、ティン・ホイッスル、声 担当豊田 耕三豊田耕三プロフィール東京芸術大学卒、同大学大学院修了。同大学ケルト音楽研究部(g-celt)やIntercollegiate Celtic Festivalなど数多くの企画を立ち上げ、若手のアイリッシュ音楽ブームの火付け役となる。2016年アイルランド伝統音楽の祭典フラー・キョールのコンペティションで、ティン・ホイッスル・スローエアー部門3位入賞。ドラマ、ゲーム等の音楽に多数参加するほか、様々なジャンルの演奏家とのコラボレーションも行う。2017年「題名のない音楽会」、2018年「らららクラシック」出演。O'Jizo、Toyota Ceili Band等複数のアイリッシュ系バンドを主宰。http://www.kozo-toyota.com/


3月から始めたクラウドファンディングも、今日で最後・・・メンバーが今回のクラウドファンディングにかけた思いについて、チェロの関口将史が書いてくれました。皆様、最後までご支援のほど、宜しくお願いいたします!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー楽器を弾く事を仕事にしていると様々な場と縁に出会えると同時に、様々な理由で場と人の繋がり、そして音楽と疎遠になっていく事が多々ある中であぁ、昔そんな現場あったよね、とか、最近会わなくなったけど元気かな?あー、そんな事やってたねー、懐かしい!と思ったり話したりするのは、とてもツラい事です。20代〜30代半ばにかけては、自分の事で必死だったりする時代であったし、思い返してみれば、そうあるべきだったと思える時代ですその中で当然取捨選択をしたし、されてきたのでしょう。その時代をくぐり抜けた人々がvoicespaceとして一つの場に集まり、また新たに音源を作ろう!という話になるのは必然なようで奇跡的な事です。学生の頃に出会い、数々の音を一緒に出しながら模索して同じ景色を共有してきたメンバーは、ある意味家族よりも愛おしい。その出会いから10数年が経った今、やはり立ちはだかるのは資金面の事。2ndアルバムを出したのは9年前、それ以降年に一度か二度コンサートが出来れば上出来。という活動内容だったグループでしかもその中にいるメンバーは各ジャンルの第一線で戦っている人ばかりとなれば、然るべきクオリティに仕上げるための環境、サポートミュージシャン、エンジニア、デザイナーの力が必要になります。当然そのための資金がなければサークル活動の延長にしかならない。それらの問題をクリアする解決策として一縷の望みをかけたのがクラウドファンディングだった、という経緯はこの場を借りて強調しておきたい。voicespaceが過去の産物にならない為には、新たな音を出すしかない。様々な葛藤をループしながらも、世の中に送り出されようとしている音があります。結局、最後に還ってくる場所は誰も聴いた事がない世界感のサウンドを家族よりも愛おしいメンバーと共にそれぞれ今持てる技術を最高の状態で出せば未来は必ず開けるはずである、という朧げな確信。なるべく冷静に現実を見据えながら、それでも理想の表現を追い求める形を模索して、voicespaceが未来に向けて音を出し続ける事が出来るか否かの分かれ道が、今だと考えています。どうか1人でも多くの方に最新の3rdアルバム「アラベスクの飾り文字」の音が届いてほしい、そして少しでも多くの資金が集まりますよう最後までご支援の程よろしくお願い致します。voice spaceチェロ担当関口将史【関口将史 Masabumi Sekiguchi プロフィール】1983年東京都出身。都立芸術高校音楽科、東京藝術大学器楽科を卒業。3歳からチェロを始める。スタジオワーク、アーティストのサポート演奏、編曲、レコーディングを中心に、自身のプロジェクトまで幅広く音楽活動を展開するチェロ奏者。インストポストロックバンド、『Ja3pod』(ジャミポッド)主宰。菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール、phonolite strings、VOICE SPACEのメンバーとして活動。小田朋美、なつやすみバンド、ものんくる、cero、あだち麗三郎、古川麦、中村翔、うつくしきひかり、kaco、等にサポートアーティストとして参加。


クラウドファンディング〆切を前にエッセイ大放出の今夜、リレー・エッセイの第5弾は、ヴォーカリスト・構成担当の早坂牧子がお届けします!実は今回の録音で、言葉のアクセントをめぐってちょっとした論争が起こりました。この記事では、そんな録音の裏側もちらりとご紹介しつつ、VOICE SPACEが考える「言葉との向き合い方」について、書いてみたいと思います。今回のCDに収録されている「どこの どなた」(まど・みちお・詩 / 中村裕美・曲)には、たくさんの花の名前が出てきます。トイレの スイセンベランダの ラベンダーうんそうやの ハコベすいげんちの ミズヒキ・・・と、花の名前とかけた言葉遊びのような作品になっているのですが、途中で出てくるのがしあいじょうの ショウブです。「試合場」と、「ショウブ(菖蒲・勝負)」をかけているのですね。ニュートラルなカタカナ表記を使うことで、ひとつの語句に二重の意味が浮かび上がります。同音異義語の多い日本語の特性を活かした、まどさん流のウィットに富んだ詩ですね。さて、皆さんは、この「しょうぶ(菖蒲)」、どのように読みますか?「勝負」と同じ、「高低低」(頭高)アクセントでしょうか?それとも、「菖蒲園」と言うときのように、「低高高」(平板)アクセントになりますか?きっと、頭高アクセントで読む方、平板アクセントで読む方、両方いらっしゃるのではないかと思います。でも、どちらが「正しい」のでしょう?標準語のアクセントを調べるときに使うアクセント辞典の類を繙いてみると、「菖蒲」はたいてい頭高アクセントと出ています。東京出身者やアナウンサーを中心として、頭高で読まれることが多いことが伺えます。一方、最新の辞書(『NHK日本語発音アクセント新辞典』など)の中には平板アクセントも並記されているものもあるので、こちらを用いる人も増えてきているようです。―つまり、頭高で読んでも、平板で読んでも、どちらも「正しい」のです。両方のアクセントが存在しているのですから。そもそも、アクセント辞典とは東京のアクセントを「標準」と考え、特定のサンプルから抽出して作られているものですから、辞書に載っていないから間違い、というわけでもありません。言葉は常に変化し続けていますから、今標準でない読み方が、時を経て市民権を得るようになることもあります。今回の録音でも、「菖蒲」のアクセントは頭高だ、いや自分の周りは平板が多い、と、メンバーの間で意見が分かれました。言葉は自分の生活に根ざしたもの、自分の慣れ親しんだアクセントでなければ違和感を覚えるし、自分が声に出して読むとなれば、自分のしっくりくる発音、アクセントにこだわりたくもなります。一方で、より多くの人に「伝える」ことを重視してまとめられている標準アクセントに従う、というのもひとつの選択です。どちらもあり得るとなったとき、ではどう読みを決定するのか?今回の「しょうぶ」の読みは、最終的に頭高アクセントが採用されました。読み手がもともと頭高アクセントで読んでいたので、それを尊重したことと、二重に示された「勝負」の意味がより伝わる読みを、と考えた結果です。明らかな間違いのある場合を除いて、基本的に読みは読み手の裁量に任され、意見が割れた場合は、どの選択肢がより詩の内容を的確に伝えるかを皆で検討する、というのが、朗読に際してのVOICE SPACEの基本方針となりつつあります。とりあえずアクセント辞典に従え、ということではないのですね。様々な読みの可能性の中で、その時の演奏者、その時の楽曲、その時の演奏の形態に最もふわさしく、力を発揮する読みの表現を探そう、ということです。今回のCDに収録された「どこのどなた」の「しょうぶ」は標準アクセントになりましたが、また別の作品、別の機会には、標準ではない、別の読み方がされることがあるかもしれません。VOICE SPACEの世界では、日本語の読みもまた変幻自在なのです。今回の録音では、言葉の正確性よりも朗読表現の効果を重視して、単語の読み方を変えたものもあります。例えば、宮沢賢治の「蠕虫舞手 アンネリダタンツェーリン」の中に出てくる「花軸」は、本来「かじく」と読みますが、あまり一般的とは言えないこの「かじく」という言葉、耳で聞いて何のことだかパッと分かるでしょうか?「花の軸」だということがより分かりやすいように、今回の録音ではあえて「はなじく」と読ませています。新しいCD「アラベスクの飾り文字」では、そんなVOICE SPACEの言葉の読みに対するこだわりが詰まっています。お聴きになって、言葉がすっと入ってくるもの、あるいは違和感を覚えるものも中にはあるかもしれません。どのようにVOICE SPACEのメンバーが言葉のひとつひとつを表現しているか、皆さんご自身の持っている言葉の音やイメージとも比べながら、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。【早坂 牧子 Makiko Hayasaka プロフィール】東京生まれ。幼少よりピアノ、声楽、チェロ、オルガンなどを学ぶ。国際基督教大学在学中、中原中也の英訳プロジェクトに関わったことがきっかけで、「中原中也と西洋音楽受容」をテーマに卒業論文を書く。東京藝術大学大学院修士課程(音楽文化学専攻音楽文芸)に進み、VOICE SPACEの活動に参加(2006~2009年代表)。修士論文では、中原中也の詩をテクストとした日本歌曲の「言葉のリズム」の諸特徴について、独自の日本語韻律分析法に基づき検討した。VOICE SPACEでは、ヴォーカリストとして演奏に参加するほか、舞台構成及び脚本も手がける。当団体での主な代表作(脚本)に、「子守唄よ―中原中也をめぐる声と音楽のファンタジー」(2007年10月8日、山口情報芸術センタースタジオA・10月21日、サントリーホール小ホール)、「俺はひとりの修羅なのだ―宮沢賢治『春と修羅』をめぐるファンタジー」(2014年1月16日、座・高円寺 )。2016年、ブリストル大学にて「英国における世俗オルガン演奏会」の研究によりPh.D (Musicology) 取得。現在、英国の娯楽施設「レジャー・パレス」の研究、音楽を通じた英語教育、地元山中湖縁のソプラノ歌手三浦環の演奏・海外受容研究などに取り組む。2012~2014年ロームミュージックファンデーション奨学生。東京音楽大学非常勤講師(英語・ミュージックリベラルアーツ)。研究者情報:https://researchmap.jp/makiko_hayasaka/


再び、中村裕美です。クラウドファンディングもあと2日となり、リレーエッセイも続々と更新しておりますが、ここでちょっとブレイクして、VOICE SPACE代表である澤村祐司について改めてご紹介したいと思います。-------------------------------------------------------------澤村くんを一度でも見たことがある人は、彼が視覚障害者であることがわかると思います。彼は幼少の頃に失明し、光の記憶はないそうです。「活動報告6」における対談ではそこに触れてませんが、我々が障害者の障害に触れることをタブーとしているわけではありません。我々にとってはもうそれはなんというか当たり前のことすぎるのです。時々、あっそういえば彼は見えないんだった、と思い出すぐらいの感覚なのです。ついうっかりふつうにラインでスタンプや画像を送っちゃったりして、あとで、スタンプ送られてきたけど、了解ってこと?って言われて、ごめんってなること多し。時々、どうせ見えないだろって女子と着替え場所を一緒にされたりすることがありますが、彼はときどき見えてるんじゃないかと思うときがあって、なんとなく彼がいる時には着替えにくい。ところで彼はインタビューのなかで、演奏の仕事を多く行っているけど録音の経験があまりないと言っています。録音の現場って新曲を初見でハイとりますよってことが多いからだと思います。基本、譜面を見ながら演奏することのできない彼は、どんな現場も暗譜が当たり前なわけだけど、便宜上、新曲などを録音する場には向いてないと思われているのでしょう。御察しのとおり、VOICEこそ新曲ばかりの場なのですが、そこはちょっと色々工夫しております。まど・みちおさんの詩に私が曲をつけた組曲「ちきゅう あいさつ」には私がガッチガチに書き譜を用意した箏の曲が多数ありますが、これらは書く段階で目で合図しないと合わせられなさそうなところには入れずに、何小節かあとから箏が入ることにしておくとか、1時間早く入って箏パートを覚えるために私と二人で特訓するとか、したわけなんです。(今回のCDには組曲の11曲目にあたる「どこの どなた」のみが収録されます)しかし彼の記憶力ってすごいんです。視覚に障害がある人は皆、耳の感覚が研ぎ澄まされていると思っている人もいるかもしれません。「障害があるけどある分野において長けている」パラアスリートや芸術家のような人しか見る機会がないとついそう思いがちなのですがそこは個人差があり、耳もそんなに良くはない視覚障害者もいて当然です。彼はというと、専門的な音楽教育を受けているので、同じく音楽教育を受けているほかのメンバーと同様に耳はいいのですが、彼が様々なことをカバーしているのは耳の力よりも頭の整理力が大きいような印象を受けます。それに関しては盲学校時代にしっかりした指導を受けていたそうです。難しい曲もすぐ覚える。他の人の音をあてにしたりせず、自分の中で小節番号などで管理してくれているので、他の人が落ちたり間違えてもちゃんと入ってくれる。あと、しょうもないことも何年何月のことだったか覚えてたりする。いわゆる「乗り鉄」だから頭の中で路線図が広がっており、それに関連して道もよく覚え、時には見えていない彼が案内してくれることも。(複雑な差路や、だだっ広い広場など、彼にとって覚えにくいコースもあるそうで、彼なりに時間をかけて工夫してマスターするそうです。)空気もよく読み、我々がエグいことでもめているときにも冷静なコメントをしてくれたりします。笑今回のCD収録曲に関しては、多少決まりごとはあれど、わりと彼のセンスに委ねて箏の音を入れてもらっているところが多いです。しっかりした地声で響く彼の声も、VOICEには必要不可欠。いつか彼のソロCDというのも聴いてみたいですね。そのときは少しでも協力できるといいなぁ。


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