いつも会っている方も、ずっと会ってない方も、会ったことがない方も、こんにちは。恵那峡レイクサイドマルシェ実行委員の、古井千景です。
クラウドファンディングも残すところ、あと1日となりました。
今日は、活動報告でも、チーム全体の話でもなく、私個人が、このプロジェクトに関わる背景を綴りたいと思います。
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2019年、春。
中津川の実家から4年間通った、名古屋市立大学人文社会学部を卒業します。
さかのぼること、22年。
1996年、春。
名古屋の病院でお昼頃生まれた私は、小さな頃から、文章を読んだり書いたりするのが大好きな女の子でした。
図書館の本は当日に読み切ってしまうし、家にある本も何十回と繰り返し読むしーー”活字中毒”という言葉がぴったりだった私は、お父さんお母さんの真似をして、新聞をじっくりと読むようになりました。
ああ、こうやって自分の文章で、知らない世界を見せられたら、世の中の人を動かせたら、どれだけ素晴らしいだろう。
少女だった私の、そんなふわふわとした憧れ。
気づけばそれは、業界トップの新聞社で社説を書く人になろう、といういかにも"将来の夢っぽい"文面へと変わっていました。
そう思うのは当然だ、と思う。
仕方ない、とも思う。
でも、今の私は、少女古井千景に問いかけたいのです。
本当にそれが、自分のみたい景色なの?と。
地元進学校から公立大学に進むという、言ってしまえば「いい子ちゃんルート」を通ってきた私。
偏差値がちょっとでも高い大学に行って、知名度がちょっとでも高い企業に行くことが成功だとか、
大きなマーケットで、大きなシェアを獲得する企業が偉いとか、
高層ビルで、高給取りな男の人と過ごすことが幸せだとか、
誰が言ったか分からない価値観を、私は盲目に信じていました。
そして、それが盲目だよと気づかせてくれたのは、大学生活の間に出会った多くの人たちでした。
伝統を受け継ぎながら新しい挑戦をする中小企業の存在を教えてくれたあの人。
自分が本当にやりたいことは何か、と問いかけてくれたあの人。
恵那・中津川で自分らしく生きている、カッコよくてまぶしいあの人。
楽しくて、信頼できる、恵那峡レイクサイドマルシェ実行委員のみんな。
別に「業界トップの新聞社で社説を書く人」が悪いだなんて思っていないし、今でも本当にすごい人が書いているんだろうな、と思っています。
でも、今の私が生きたい道はそうじゃない。
「ああ、こうやって自分の文章で、知らない世界を見せられたら、世の中の人を動かせたら、どれだけ素晴らしいだろう。」
そう思っていた少女の私に、今は少しだけお説教がしたいのです。
あなたが住んでいるこのまちには、まだまだ「知らない世界」がいっぱいあって、それはとっても素晴らしいものだし「世の中の人を動かせたら」なんて思う前に、まずは自分が動いてみなよ、と。
2019年、春。
この地域が、もっと楽しくて過ごしやすいまちになるように、動いていくと決めました。
そのために、就職しないことも決めました。
恵那峡レイクサイドマルシェは、そんな私の挑戦の最初の最初の一歩です。
まだまだ、覚悟に技量が追いついていないひよっこですが、シェアやご支援で、背中をちょっとだけ押してください。
3月31日、恵那峡でお会いしましょう。
プロジェクトページはこちらから。