先日、30冊の大変素敵で可愛い絵本をいただきました。タイトルは、"Miracle of the Moringa Tree"(モリンガのきせき)。 ケニアを舞台とし、飢饉の村の子どもたちが食料を探しにちょっとした旅をする物語。アメリカのHank BruceさんとTomi Jill Fokさんによって英語で書かれました。作画をしたのは日本人のMiho Komatsuさん。その作画担当の妹さんが私たちのCampfireの投稿を見てくれ、「ケニアを舞台にした本なので、ケニア人の子どもへ読んでもらえないか」という思いから連絡をいただき、今回の寄贈が実現しました。この方の仲介のもと、アメリカから直接ケニアまで送っていただきました。モリンガの奇跡とは。ケニアの飢饉の村から話はスタートこの本の主人公は、不作で飢饉に苦しむ村の二人の姉弟。 村に食べるものがない中、食料になるものを見つけようとこの二人が旅立ち、そこで奇跡の木「モリンガ」に出会います。その木は一見なんともない木なのですが村を救う力があるということを二人は理解しはじめます。そして、彼らはこのモリンガを村に持ち帰り、食料として活かすことで、この村の危機を救い村のヒーローとなります。モリンガとはモリンガモリンガとはヒマラヤ山脈南麓を原産とした木で、近年スーパーフードの一つとして注目されています。葉、花、実全て食することができ、ビタミンやミネラルが含まれていて高い栄養価があります。種からは油を抽出すつことができます。さらに果実には、水を浄化させる力も備えています。アフリカでは、多くのNGOや援助機関が飢餓対策の一つとして、モリンガの育成と食料としての利用を推進しています。このモリンガの奇跡は、上の事情を踏まえて制作されたと思っています。ミゴリ地域農村部は比較的食料がある地域ですので、この本の舞台のような飢饉地域とは違うかもしれません。ただ子どもたちがこの本を読んで、貧困とどう戦うのかを知るよいきっかけになってくれればいいなと思います。寄贈していただき誠にありがとうございました!すぐにでも、保護シートをつけて農村で配れる体制にします!子どもが読んでくれることが楽しみです!旅する二人※イラスト写真は作者の許可を得て掲載しています。
本田技研工業(株)のケニア法人ホンダモーターサイクルケニア様から移動図書館のためのバイクを寄贈していただきました!!!そしてその受け渡しのためのセレモニーが5月30日に開かれ、プロジェクトメンバーの角本が参加し、無事バイクを頂きました。数日内にバイクはミゴリに運ばれ、農村へ本を届けるために活躍していきます!「企業の社会貢献としてホンダのバイクが農家さんの環境を良くできるなら」セレモニーの様子。寄贈を決定してくださった日本人マネージャーの方と、組み立てを行なったケニア人スタッフの方々。セレモニーには、ナイロビにあるホンダバイクの生産(組立)工事で行われました。日本人のマネージャーの方々と、実際にこのバイクを組み立てたケニア人スタッフの方々が参加され、弊プロジェクトの角本をもてなしていただきました。この寄贈は、マーケティングマネージャーの方にクラウドファンディングのページを見ていただいたことから始まりました。「エリアスーパーバイザーがバイクで本の配送を行なっていて、車両を寄贈できないか」とご提案をいただきました。社内で話し合ったのち、「企業の社会貢献としてホンダのバイクが農家さんの環境を良くできる手段となるなら」という理由でこの寄贈を決定した、とのことでした。輸送のための頑丈な箱を設置さらに、バイクの後ろには、本を運ぶためのボックスと、ホンダとAlphajiriのロゴをつけて頂きました。輸送が楽になり、本を雨から守ることができるため移動図書館としては感謝の限りです。ちなみにこのバイクを使うことになるエリアアドバイザーは、「雨風をしのげる。運びやすくなった!!!」と興奮しっぱなしです。あとホンダのバイクに乗れるので最高に嬉しそうです。改めて、ホンダモーターサイクルの皆様には感謝したいと思います。農村中の子どもたちへ本を届けられるように、頑張っていきます!ありがとうございました!!!
先週火曜日、皆様から集めた資金の一部を使い、ナイロビにて600冊の本の購入を行いました。そしてそれらの本が、ようやくミゴリのオフィスに到着しました!!!600冊がダンボール大3個分。意外とコンパクトです。地理の教科書ですね。プロジェクトの最終目標は1500冊の本を購入することですが、今回はまだ走り出しで一部地域のみの実施となるため、600冊だけ購入しました。600冊の内訳は、以下の通りです。こんな感じの本が600冊入ってます!本のチョイスをしてくれたのは、フィールドオフィサー(FO)であるフレドリックです。彼は試験運用のオペレーションを担ってくれています。彼は大学で教育学部を卒業し、大学時代はナイロビの教科書専門書店で書店員経験もあるという逸材です。高校教師という肩書きも持っています。左下で緑の服を着ているのがフレドリックこの「移動図書館プロジェクト」は彼がいたおかげで実現したと言っても過言ではありません。インターン初期に思いついた「本のシェアとかってできないかな?」という私のぼんやりとしたアイデアを、「やろうやろう!」と賛同してくれて、FOとして色々なアイデアを出してブラシュアップしてくれたのは彼でした。また「俺は教師だから、子どもが何を必要としているかは知っている」と自信満々に言っては、超絶なやる気を見せて農家にプロジェクトを推奨してくれた時は、本当に大きな力になりました。そして今回でも、彼の教員/書店員としての経験を活かして、本の選定・価格交渉を行ってくれました。久々にナイロビへ行き、また好きに本を選んで購入できるということで、すごく楽しんでいたようです。今後も彼の活躍に注目です。「活動報告したいから、書店の様子を撮ってきて!」と伝えて彼が撮ってきた写真。もうブレブレすぎて愛おしいです。来週からは購入した600冊を持って、2つの農村での試験運用を実施していきます。頑張っていくので、どうぞ温かく見守っていてください。
こんにちは。クラウドファンディング も残り14日。2週間を切りました。今回は2月6日から始めているパイロットプロジェクトの様子をご紹介したいと思います!プロジェクトが具体的にどう進んでいるのかイメージで掴めると思います!!!必読です。プロジェクト初日プロジェクト初日、私たちは30冊の本を持って行きました。それまでに農家の方にはプロジェクトに関して十分な告知を行っていたため、すぐに趣旨を理解してくれました。試しに本を配ってみました。すると、ずっと本を選んでいます。左端はプロジェクト本文に登場したジャフェスです。子どもの本を親が音読していました。チャマメンバーのスワヒリ語、英語の識字率は基本的には高いですが、中には英語が得意でない親もいます。また、子にどんな本を読ませたらいいかわからない親もいます。そんな時のために、FOが本の紹介をし、その親の子向けに本を選んであげます。左下にいるのがFOのフレドリック。本を選んでいます。奥にいるジャフェスは誰が借りたか記帳を手伝っています。このお母さんは一番嬉しそうな顔をしてくれました。「小学5年生の息子に算数の教科書を渡せる」といって喜んで帰ってきました。これ以降、この人は毎回サービスを利用してくれます。2週目以降2週目にもなると親たちはすぐプロジェクトに慣れて、普通に10シリング(約10円)を払い、本を交換して家に帰ります。意見を聞くと、子どもたちが喜んでいたとか、教科書がもっと欲しいといった声を聞きました。「このプロジェクトすごくいいから大きく成長してほしい」という意見もいただきました。とても嬉しかったです。が、ここで問題発生。3人の利用者が、また同じ本を借りたいからという理由で、お金は払うけど本を返却しないという事態に。それでは困るんだよなーということで、ルールを変更。本を持ってこない場合、利用料を2倍に。また皆に「本の貸し借りは互いに協力しないといけない。だから必ず持ってきてほしい。」と伝えました。FOからも口を酸っぱくして伝えてもらいます。このプロジェクトはチャマ内のチームビルディングの意味も込めています。また本を借りた農家一人がチャマを無断欠席ということも起きました。「今後も欠席者が現れるよな」という当たり前のことに気づいたためFOに相談。そうして、アルファチャマにあるバディ制度(前回の活動報告にて説明) を利用して持ってきてもらうことにしました。もちろん、無断欠席した場合も、返却していないと同じですので次の週の利用料は2倍になります。さて、その後プロジェクトはどうなったのでしょうか。プロジェクトの進捗の指標として「期限内返却率」と「利用率」を作り、表にしてみました。以下が、現在までの「期限内返却率」の表です。期間内返却率とは、借りた人のうち、1週間という貸出期間の中を守って返却を行なった人の割合です。最初は55%程度でしたが、2/20以降ルールを変更。その後、徐々に上昇し現在は85%を達成しています。100%にならないのは、まだ無断欠席する人がいて、バディ制度を完全に機能させられていないからです。今後はこのバディ制度を徹底させることが鍵になります。利用率は以下の通りです。利用率は、チャマメンバーのうち、何人が利用しているかを指します。最初、利用率が大きく低下しています。このとき、再び利用しなかった理由を聞くと「教科書を借りたいけど、もう在庫がないから借りない」というものでした。確かに、リピートして借りてくれた人のほとんどは教科書を借りている人です。このため、アンケートを取り、どの本が需要があるのかを調査することにしました。すると、ほとんどが教科書を借りたいということが分かり、ストーリーブックは、教科書のついでに借りたいという人が多いということが分かりした。個人的にはちょっと悲しかったですがw それでも教科書さえ借りてくれるなら絵本も小説も読んでくれるということなので、教科書を軸に置いて本を追加購入してみました。教科書を追加購入した2/27以降、利用率が少し持ち返しています。我々の目標としていた平均利用率60%は達成しています。また今まで一度も利用していない人が一定数いるため、彼らにどうすれば利用する価値をわかってくれるかが、次の課題になります。いかがでしょうか。次回、活動報告ではFOのフレドリックという人物について紹介します。彼がこのプロジェクト成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。お楽しみに!!!
皆様の温かいご支援のおかげで、現在72名の方から61万6000円というご支援をいただいています。第二目標の100万円に向けて頑張って行きたいと思います!どうか引き続きのご協力をよろしくお願い致します!!!さあ、さっそくですが、クラウドファンディングリリース後、初めての活動報告を行いたいと思います。ご支援をお願いしている中で多くの方から「プロジェクトをどうやって管理していくのか、本当に持続的な運営が可能なのか」というご質問をいただきました。たしかに、プロジェクトページの中では、サービス運営の具体的な説明を省いていました。そのため今回は、「管理システム」「持続的運営を目指す取り組み」について紹介していきたいと思います!!!管理システムについてまずは、チャマを利用した管理システムについてお話します。「プロジェクトページに書いてあるからもう知ってるよ!」という方もいるかと思います。が、念のためにもう一度説明させてください。アルファチャマの運営モデルアルファチャマは、Alphajiriの契約農家によって構成された10人~15人のご近所グループのことを言います。このチャマでは、主にテーブルバンキングと呼ばれる集団貯蓄、そして災害時に備えた集団保険や農業知識の共有、そしてアルファジリからの情報共有を行なっています。テーブルバンキングとは、種や肥料の購入費用を一度に準備できない零細農家が、みんなで少しずつお金を出し合うことで農業インプット購入を可能にするという農村部で昔からある仕組みです。このチャマ運営のために、チャマ内部には議長、書記、物資保管、会計の役職があり、農家の方から話し合いによって選出します。議長・・・チャマ内部での話し合いのまとめ役書記・・・議事録を取ること物資保管・・・家の中で物資や管理用品、お金を安全に保管会計・・・テーブルバンキングなどでのお金の入りを記帳基本的に農家による自主的運営を行いますが、もちろん自主運営だけで全てうまく行くわけではありません。このチャマ運営をサポートするのが、フィールドオフィサー(FO)という存在です。試験運用をしているチャマです。左下で緑色のシャツを着ているのがこのチャマをサポートするFO、フレドリックです。FOは、アルファジリが雇用している地域住民の一人で、会社とチャマを繋ぐ役割を果たします。アルファジリからの情報を伝達したり、記帳がちゃんと行えるか監督をしたり、農家へ運営のトレーニングを行ったりします。また毎日契約農家を訪問し、農作業の進捗や、仕事や生活において困ったことはないか聞いて回るのもFOの大きな仕事です。ではFOは十分に働いてくれるのか。その管理をするのがエリアスーパーバイザー(AS)です。ASは、オフィスと地域を繋ぐ存在です。オフィスからFOへの指示は、ASが直接FOに会いに行くことで伝達を行います。FOがうまくオペレーションできていないとASがその地域を訪れ、問題点、改善方法をFOに伝えます。また、オフィスと地域、地域と地域の間で物資を運送するのも彼らの仕事です。チャマの仕組みをお分かりいただけたでしょうか。今回のプロジェクトはアルファジリの築いたこの仕組みに完全に載せて運用してきます。ノートは以下のように取ります。管理用ノート。返却したら番号に◯をつける。本には番号を振り、返却したら○をつけます。超絶シンプルです。電気もないので、ipadとか使いません。古典的な手法で管理します。FOにはこのノートを写真を撮ってオフィスへメールしてもらいます。オフィスではこれをデータとして打ち込み、利用率、返却率を管理し、利用率が低いところにはオフィスから改善の指示を出します。持続的運営を目指す取り組み次に「持続的」な運営を目指すための取り組みを紹介します。私たちは、このプロジェクトの運営が続くために必要な要素を下二つに分解しています。まずは1について説明します。ほとんどの農家の方は「本を大切に使うこと、返却をしてくれる」ことを守れることが試験運用の段階で分かっています。しかしながら、中には返却できない人もいますし事情によって守れない場合も存在します。そんな時、どう管理していくのかについて説明します。<バディ制度>農家の事情によっては毎回チャマに出席できるわけじゃありません。その時のために、チャマには、バディ制度というものが存在します。これは農家に二人一組になってもらうことで、一方が欠席した場合の情報伝達やテーブルバンキング支払いを支える仕組みです。図書館プロジェクトでも、一方がチャマに出席できない場合、バディが代わりに本を持っていくということで本の返却を支えます。<ペナルティ>試験運用当初、「同じ本をまた借りたいから、お金は払うけど返却を行わない」という農家の方がみられました。しかしながら、それでは他の人が本を借りれなくなってしまう問題が発生します。そのため、本の返却を行わなかった場合、ペナルティとして2倍のレンタル料を取ることで返却のインセンティブ付を行います。また、本を万が一、紛失・破損してしまった場合、農家の方には本の半額を支払ってもらうというルールを設けています。半額というのは農家にとっては大きな負担であるため、本を大切に使用するには十分なインセンティブとして働きます。以上のシンプルな施策を設けることによって、本の返却が円滑に行われるように工夫しています。次は、2の農家さんが利用し続けてくれることについて説明します。<アンケート>プロジェクト運用前のアンケート。子どもの年齢、性別、読みたい本について聞く。農家が飽きずに利用してくれるためには、農家が「子どもに読ませたい」と思う本が常にある必要があります。それを知るために、私たちは子どもたちの年齢、性別、そしてどの種類の本が人気かの情報を事前アンケートで取得し、購入する本と需要のミスマッチが起きないように気をつけています。また、これらの情報と、毎週借りられる本の情報を結びつけることによって、どの本が人気がないのか、どの本を多く購入すべきかという情報を導き出し、新しい図書購入に関しても効率的に行えるようにします。パイロットプロジェクトでは上述のアンケートを取ったことで、試験運用のチャマの子どもたちには、小学5年生が非常に多いこと、教科書が小説よりも需要が高く算数が人気であることを知ることができました。これにより、小学五年生向けの算数の教科書を複数購入するなどして、利用率を高めることに成功しています。以上が農家にサービスを繰り返し使ってもらうための取り組みです。いかがだったでしょうか。もちろんこれらが持続的に続くためには、FOとASが役割をしっかりと果たしてくれることが前提になっています。この点については、我々の監督が重要になっており、日々注意を払うことでプロジェクトを回していきたいと思います。多くの方にこのプロジェクトを興味持っていただけて本当に嬉しく思っています!まだまだ運営に疑問がある方、プロジェクト自体に質問がある方、どんどんご質問・ご連絡ください!!!Facebookでも個人でのメッセージお待ちしております!!!https://www.facebook.com/takayuki.tanaka.397948移動図書館メンバーがTwitterをやっているのでよかったらDM送ってください!RTもお願いします!!!https://twitter.com/ilovejackie0624ネクストゴール達成に向けてまだまだ頑張っていきましょう!!!