皆様の温かいご支援のおかげで、現在72名の方から61万6000円というご支援をいただいています。第二目標の100万円に向けて頑張って行きたいと思います!どうか引き続きのご協力をよろしくお願い致します!!!
さあ、さっそくですが、クラウドファンディングリリース後、初めての活動報告を行いたいと思います。
ご支援をお願いしている中で多くの方から「プロジェクトをどうやって管理していくのか、本当に持続的な運営が可能なのか」というご質問をいただきました。たしかに、プロジェクトページの中では、サービス運営の具体的な説明を省いていました。
そのため今回は、「管理システム」「持続的運営を目指す取り組み」について紹介していきたいと思います!!!
管理システムについて
まずは、チャマを利用した管理システムについてお話します。「プロジェクトページに書いてあるからもう知ってるよ!」という方もいるかと思います。が、念のためにもう一度説明させてください。
このチャマ運営のために、チャマ内部には議長、書記、物資保管、会計の役職があり、農家の方から話し合いによって選出します。
議長・・・チャマ内部での話し合いのまとめ役
書記・・・議事録を取ること
物資保管・・・家の中で物資や管理用品、お金を安全に保管
会計・・・テーブルバンキングなどでのお金の入りを記帳
基本的に農家による自主的運営を行いますが、もちろん自主運営だけで全てうまく行くわけではありません。このチャマ運営をサポートするのが、フィールドオフィサー(FO)という存在です。
FOは、アルファジリが雇用している地域住民の一人で、会社とチャマを繋ぐ役割を果たします。アルファジリからの情報を伝達したり、記帳がちゃんと行えるか監督をしたり、農家へ運営のトレーニングを行ったりします。また毎日契約農家を訪問し、農作業の進捗や、仕事や生活において困ったことはないか聞いて回るのもFOの大きな仕事です。
ではFOは十分に働いてくれるのか。その管理をするのがエリアスーパーバイザー(AS)です。
ASは、オフィスと地域を繋ぐ存在です。オフィスからFOへの指示は、ASが直接FOに会いに行くことで伝達を行います。FOがうまくオペレーションできていないとASがその地域を訪れ、問題点、改善方法をFOに伝えます。また、オフィスと地域、地域と地域の間で物資を運送するのも彼らの仕事です。
チャマの仕組みをお分かりいただけたでしょうか。
今回のプロジェクトはアルファジリの築いたこの仕組みに完全に載せて運用してきます。
ノートは以下のように取ります。
本には番号を振り、返却したら○をつけます。超絶シンプルです。
電気もないので、ipadとか使いません。古典的な手法で管理します。
FOにはこのノートを写真を撮ってオフィスへメールしてもらいます。オフィスではこれをデータとして打ち込み、利用率、返却率を管理し、利用率が低いところにはオフィスから改善の指示を出します。
持続的運営を目指す取り組み
次に「持続的」な運営を目指すための取り組みを紹介します。
私たちは、このプロジェクトの運営が続くために必要な要素を下二つに分解しています。
まずは1について説明します。
ほとんどの農家の方は「本を大切に使うこと、返却をしてくれる」ことを守れることが試験運用の段階で分かっています。しかしながら、中には返却できない人もいますし事情によって守れない場合も存在します。そんな時、どう管理していくのかについて説明します。
<バディ制度>
農家の事情によっては毎回チャマに出席できるわけじゃありません。その時のために、チャマには、バディ制度というものが存在します。これは農家に二人一組になってもらうことで、一方が欠席した場合の情報伝達やテーブルバンキング支払いを支える仕組みです。
図書館プロジェクトでも、一方がチャマに出席できない場合、バディが代わりに本を持っていくということで本の返却を支えます。
<ペナルティ>
試験運用当初、「同じ本をまた借りたいから、お金は払うけど返却を行わない」という農家の方がみられました。しかしながら、それでは他の人が本を借りれなくなってしまう問題が発生します。そのため、本の返却を行わなかった場合、ペナルティとして2倍のレンタル料を取ることで返却のインセンティブ付を行います。
また、本を万が一、紛失・破損してしまった場合、農家の方には本の半額を支払ってもらうというルールを設けています。半額というのは農家にとっては大きな負担であるため、本を大切に使用するには十分なインセンティブとして働きます。
以上のシンプルな施策を設けることによって、本の返却が円滑に行われるように工夫しています。次は、2の農家さんが利用し続けてくれることについて説明します。
<アンケート>
農家が飽きずに利用してくれるためには、農家が「子どもに読ませたい」と思う本が常にある必要があります。それを知るために、私たちは子どもたちの年齢、性別、そしてどの種類の本が人気かの情報を事前アンケートで取得し、購入する本と需要のミスマッチが起きないように気をつけています。
また、これらの情報と、毎週借りられる本の情報を結びつけることによって、どの本が人気がないのか、どの本を多く購入すべきかという情報を導き出し、新しい図書購入に関しても効率的に行えるようにします。
パイロットプロジェクトでは上述のアンケートを取ったことで、試験運用のチャマの子どもたちには、小学5年生が非常に多いこと、教科書が小説よりも需要が高く算数が人気であることを知ることができました。これにより、小学五年生向けの算数の教科書を複数購入するなどして、利用率を高めることに成功しています。
以上が農家にサービスを繰り返し使ってもらうための取り組みです。
いかがだったでしょうか。もちろんこれらが持続的に続くためには、FOとASが役割をしっかりと果たしてくれることが前提になっています。この点については、我々の監督が重要になっており、日々注意を払うことでプロジェクトを回していきたいと思います。
多くの方にこのプロジェクトを興味持っていただけて本当に嬉しく思っています!まだまだ運営に疑問がある方、プロジェクト自体に質問がある方、どんどんご質問・ご連絡ください!!!
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