スペイン滞在初日、友人Noaの案内で私たちはマドリードの市街に繰り出した。
鉄道、地下鉄を乗り継ぎ、Opera駅の階段を登るとそこはまさにスペイン!
歴史を感じさせる石造りの大きな建物や街並み、店にはいかにもビールに合いそうなハムやソーセージが並び、声高らかに歌うストリートミュージシャンの声量に圧倒された。
様々なストリートパフォーマンスを見ながら歩みを進めると、一段と大きく開けた広場に出た。
ここはPuerta del Sol、「太陽の門」と呼ばれる場所で、スペイン国道の起点となっている。
クマとイチゴノキの像はここマドリード市の紋章で、日本でいえば渋谷のハチ公のように定番の待ち合わせ場所だろうか。
騎馬にまたがるカルロス3世は大王と呼ばれるスペインの象徴なのだそうだ。
一通り街を散策し、バルに入る。
ホワイトで統一された高天井の明るい店内には、所狭しと燻製の肉がひしめき合うように吊り下げられている。
日本で一般的な夜のバーは黒基調だと思うが、こんな明るい雰囲気なら、真昼間でも謎の罪悪感にさいなまれることなく飲める気がした。
Noaが手際よくオーダーしてくれて、カウンターテーブルにサラミ、チーズ、パエリアなどの料理が並ぶ。
さぁ、みんなで乾杯だ!
サラミにビールが合う、ガチで合う・・・
値段の安さも手伝って何度か(何度も?)ビールのおかわりをしてしまった。
人でごった返す店内でひとしきりバルを楽しんだ後、Noaは所用があるため離脱。
私たちは二階建ての観光バスに乗ってみることにした。
配られたイヤホンをイヤホンジャックに差すと、名所の案内が流れる。
こういう局面では、この旅のためにレンタルしてきたキヤノンの世界最広角ズームレンズが出番だ。
完全オープンの2階席から、街の雰囲気をまるごと取り込むように、何度もシャッターを切った。
横ではしゃいでいた息子も、いつの間にか疲れて寝てしまっていた。
Noaに教えてもらっていたとおりに地下鉄、鉄道と乗り継ぎ、夕日が落ちるころに帰宅した。