パリ滞在最終日、私たちはルーブル美術館を訪れた。
この美術館、空間の何と大きいことか。終始圧倒された。
THE CARTERSのAPES::Tというミュージックビデオが、脳内を流れる。
このルーブル美術館を舞台にした、表現する欲求を掻き立ててくれる私のお気に入り。
あぁ、自分は今、この場所に立っているんだ・・・、不思議な感覚だった。
夕焼けの赤さが残る「黄昏」の後の、藍色の空の時を表す言葉は・・・、と調べてみると、禍時(まがとき)と言うのだそうだ。
「禍」とはまた物騒な字だが、そういえばこの日は色々あった・・・。
・パリの両替所で両替した後、50ユーロ札紛失
(そういえば入口のガラスに銃弾がぶち込まれていたな・・・)
・手荷物(カメラバッグなど)が規制サイズを超過しており、まさかの入館拒否
(最終的に物々しい警備員に連れられて、何とか入館を果たしたが・・・)
・美術館を出て、夜景撮影に没頭してしまい終電を逃す
・タクシーを探して夜の街を右往左往しているうちに、撮影に使う三脚とパリで買ったばかりの息子の傘を紛失
(当時暴動も起きていた夜の街は、空気が一変し、かなりの緊張感を伴った)
・街から宿までのタクシー代53.4ユーロ
・そして妻は最高潮に機嫌が悪かった
(これは先ほどの記事『パリキレ(パリの街でキレッキレ)』で)
禍時・・・、またの名を「逢魔時(おうまがとき)」とも。
確かにそうかもしれない・・・。
ただ、そこから得た気づきや学びはあったと思う。
(こちらも先ほどの記事純子記『フランスでの気づき』で)