皆さん こんばんはいかがお過ごしですか?最近観たふたつの映画は偶然にも、50年代、60年代の東京が舞台だった一本は小津安二郎監督『東京物語』もう一本は成瀬巳喜男監督『おかあさん』である成瀬ならば、変わっていく東京の中で、まるで取り残されたように変わらずにあるものが亡びていく時間が描かれている小津ならば、やはり変わっていく東京と変わらずにある東京の相克がフィルムの中で平衡を保っているように見える『東京物語』は、変わっていくのは東京の風景とそこに住む家族だった。『おかあさん』は、変わっていく東京の中で消えていくのは女性たちと彼女たちが生きた恋愛だった。『東京の光』は何を映し出し、何が変わっていくのだろう今年の初めに脚本を書き終え、撮影場所を決めるために外に出たなぜだか、東京タワーが中心と決めつけ、その周りをぐるぐると廻りはじめたのだぐるぐると廻って、どんどん中心から外れていったその遠心力で、気がついたら東京郊外が主な舞台となったそこから見える東京タワーはとても小さかったなんだか、導かれてそうなったと思ったおもしろいなと思ったそして、ことごとく撮影した場所は、あと数年したらその光景を失ってしまう場所だった別に、これは悲観的に捉えることではないのだでも、当たり前のことでもない『東京』≒『私たち』どうにかこうにかやっていますとてもおもしろいものができそうです※CAMPFIREからも告知がありましたが、6/4の午後で支援が終わります迷われている方、最近知った方など、残りわずかですあたたかいご支援よろしくお願い致します!
皆さん こんにちはいかがお過ごしでしょうか?いろんなトラブルに見舞われながら、地道な編集作業が続いています難産になりそうですが、もうしばらくお待ちくださいそんな中、先週は世界を騒がせた天体ショー『金環日食』なんか出来ないかなと思って、ふたりの俳優を誘って東京の穴へとってもドライブ感ある映像が撮れました振り返るとひとりぼっち見上げてみる闇に吸い込まれていくあそこにいた全員が空を見上げているのに、とても胸が熱くなったまだまだ、パトロンになれます!止まぬご支援、どうぞよろしくお願いします!
皆さん、こんにちは5月 新緑の気持ちよい日が続きますねいかがお過ごしでしょうか?月並みですが、早いもので撮了して2ヶ月が過ぎましたその間、仕事の両立をしながら少しづつ編集作業をしています予定の完成時期である6月より少し掛かりそうです季節の移ろいを楽しむように、編集、音楽、整音作業をして、格段と豊かになる今作を想像しながら、いましばらくお待ちください今回は、山梨パートの撮影舞台裏をドド〜ンと公開します山梨入りした初日は大雪今後、どうしようかと悩んだ末に、取り急ぎ卓球をするキャメラマン 横山氏と私その結果、機転をきかせたシーンを撮影することができたで、雪合戦投げる投げる見上げる手を上げる投げつける見つめる見つめ返されるで、春菊と白菜と対峙する照明 太田氏野菜と会話しているのだろう翌日は晴れた轟音の川藤真さん、光合成中クリームパンを焼いてみる活動報告、ご無沙汰していましたが、今後もこまめに更新していきます止まぬ、ご支援と応援をどうぞよろしくお願いします!
皆さん 春うららな夜にこんばんは街はあっという間に色づきましたね桜を見上げると、いつからか坂口安吾のあの本を必ず思いだします彼の目は霞かすんでいました。彼はより大きく目を見開くことを試みましたが、それによって視覚が戻ってきたように感じることができませんでした。なぜなら、彼のしめ殺したのはさっきと変らず矢張り女で、同じ女の屍体したいがそこに在るばかりだからでありました。彼の呼吸はとまりました。彼の力も、彼の思念も、すべてが同時にとまりました。女の屍体の上には、すでに幾つかの桜の花びらが落ちてきました。彼は女をゆさぶりました。呼びました。抱きました。徒労でした。彼はワッと泣きふしました。たぶん彼がこの山に住みついてから、この日まで、泣いたことはなかったでしょう。そして彼が自然に我にかえったとき、彼の背には白い花びらがつもっていました。そこは桜の森のちょうどまんなかのあたりでした。四方の涯は花にかくれて奥が見えませんでした。日頃のような怖れや不安は消えていました。花の涯から吹きよせる冷めたい風もありません。ただひっそりと、そしてひそひそと、花びらが散りつづけているばかりでした。彼は始めて桜の森の満開の下に坐っていました。いつまでもそこに坐っていることができます。彼はもう帰るところがないのですから。桜の森の満開の下の秘密は誰にも今も分りません。あるいは「孤独」というものであったかも知れません。なぜなら、男はもはや孤独を怖れる必要がなかったのです。彼自らが孤独自体でありました。彼は始めて四方を見廻しました。頭上に花がありました。ひそひそと花が降ります。それだけのことです。外には何の秘密もないのでした。ほど経て彼はただ一つのなまあたたかな何物かを感じました。そしてそれが彼自身の胸の悲しみであることに気がつきました。花と虚空の冴えた冷めたさにつつまれて、ほのあたたかいふくらみが、すこしずつ分りかけてくるのでした。彼は女の顔の上の花びらをとってやろうとしました。彼の手が女の顔にとどこうとした時に、何か変ったことが起ったように思われました。すると、彼の手の下には降りつもった花びらばかりで、女の姿は掻き消えてただ幾つかの花びらになっていました。そして、その花びらを掻き分けようとした彼の手も彼の身体も延した時にはもはや消えていたのです。思わず、撮ってしまう風景があるひとりも人は映っていないけど、気配は在るそこにいるいい光がないと終われないと思っただから、何日も待ったあぁ、そうか君はいなくなったんじゃなかったんだちゃんと映っていたよ
皆さん こんばんはおかげさまで、目標金額を大きく上回る結果で成功することができました!ご支援いただいた皆さま、誠に感謝致します!また、応援していただいた皆さまや協力していただいた皆さま、誠にありがとうございます!プロデューサー福ちゃんや制作トノミンが書いてくれてますが、ラスト2時間の追い込みは想像を絶しましたカットかけたくありませんでした、絶対に。はいっ!どんどん力が集まって、今作がより一層タフになっていきます今まで以上に緊張と勇気、愛情が湧いてきます今後も仕上げ作業や音楽録音、チラシ&ポスターデザイン、海外映画祭への挑戦、国内での上映など、どんどん精力的に活動していきます完成までもうしばらく時間がかかりますが、いろんな活動の報告はしてまいりますので楽しみにお待ちください何度もうまれる怪物のような作品になるようにこれからも『東京の光』にどうぞご期待ください!※トップ画像はクランクアップ時の写真みんな本当にいい顔してる!でも、これは未遂です一緒に写ってほしかった人がたくさんいます近々の打ち上げで全員集合!写真撮りますので、こちらも楽しみにしていてください次回の報告は東京パート番外編、それからは山梨パートを数回する予定です