2020/06/03 15:00

みなさんこんにちは!

本日の活動報告担当、シメサバでございます。のんさんには「いつも楽しいお話で場を和ませてくれています♪」と紹介してもらいましたが、とってもハードルが上がってしまったようで怖いです(ガクガクブルブル)!!!
はじめに、クラファンをはじめてちょうど一週間くらいになると思いますが、たくさんの人からご支援いただいて嬉しい限りです…みんな、本当にありがとう…涙がちょちょぎれます…。

さて、自己紹介から始めましょう。まず名前の由来から。私は今年29歳になるゲイなわけですが、私はこれまでのゲイ人生の中で、三つの名前を名乗って(与えられて)きました。

まずゲイデビューをした(ゲイの友達を作り始めた)19歳の時に名乗り始めた「さいたく」です。モロ本名を縮めただけの通り名です。人とかぶらない名前ないかな〜といろいろ考えて、ただ本名を縮めるという暴挙によって生み出された名前です。大体この名前を名乗ると本名を当てられますね。みなさんも大体お分かりだと思います。10年近くのふる〜い付き合いのある人は今でもこの名前で私のことを呼んでくれますが、絶滅寸前の名前です。
二つ目の名前は22歳ごろから使い始めた「たっきーてりやき」です。「たっきーてりやき」は原型で、そこから派生(省略)して「てりやき」あるいは「たっきー」と私のことを呼ぶ人が多いです。この名前は、私が2013年ごろにアメリカに留学していたときに現地の大学生に与えられた(?)名前です。週末のとある夜、お酒を飲みつつパーティーをしていた時のことです。近くにいたとある学生に名前を聞かれ、「I’m Tak」(Takは私の現地でのあだ名です)と答えたところ、「タック? タッキー! タッキーテリヤキ!」と、テンションアゲアゲになりながら言われたわけです(ちなみにテリヤキソースはアメリカでも比較的ポピュラーでした。学食にもありました)。何言ってんだこいつ…と思いつつもなんか気に入ってしまい、帰国後、ツイッター名などで使い始めたら浸透していき、私の第二の通り名になりました。が、こちらも絶滅寸前です。
そして三つ目の通り名が、「しめさば」です。この名前が与えられたのはおそらく今から4年前くらい。とあるドラァグクイーンに「あんたの顔、しめさばっぽいね」と言われたことに由来します。「しめさばっぽさ」とは骨格や輪郭、顔のパーツのことなのか、顔面が脂ぎっていてテカテカしていたあたりのことを言っていたのか、謎です。本人に聞いてみようにも無駄です。なぜならこの間そのクイーンさんとたまたまお会いした時に、「あんたってなんで、しめさばっていうの?」と言われたくらいですから…。自分が名付けたことを本人も覚えていないのですから…。いずれにせよ、なんだか私もこの名前を気に入ってしまい、ツイッターなどで使い始めたところどんどん浸透していって、今では多くの人がこの名前で私のことを呼ぶようになっています(「さいたく」や「テリヤキ」と私を呼んでいた人まで!)。「しめさば」から派生して「しめ子」、「さばちゃん」、「さばっち」などのバリエーションもあります。ちなみに、「しめさば」という名前が与えたられるまで本当のしめ鯖を食べたことがなかった(おそらく)んですが、その後、しめ鯖を食べてみてとってもおいしいことに気づき、今では好きな食べ物の一つがしめ鯖になりました。名前は人を変えるんですね…。
さーて、こんな感じで私の名前は変わってきましたが、振り返ってみると3〜4年おきに変名しているみたいですね。「しめさば」になってからちょうど4年くらいのはず。もうそろそろ新しい名前に変える時ですかね…

さーてさてさて、今回の自己紹介はこの辺りにしておくとして、もう少し最近の活動や日常のお話をしましょう。

私が初めてパレードに参加者として参加したのは、2010年のパレードでした。実はこのパレードへの参加がほぼ、私のゲイデビューでした。そしてその翌年のパレードではボランティアスタッフをしたりしました。実行委員としてパレードの運営に携わるようになったのは、2018年のさっぽろレインボープライドからです。2019年は学業の関係で一回実行委員を休んでしまいましたが、継続的にわずかながらお手伝いをしつつ、また今回は正式に実行委員として戻ってきました。
今の私がパレードの活動の中でメインに行っているのが、ガイドブックの作成です。もちろんすべての記事を私が一から執筆するという訳ではありませんが、いわゆる編集責任者のような形で作成に取り組んでいます。2018年のパレードの時から記事の執筆などで作成には携わっていましたが、今回は責任者としてガイドブックの作成をすることになった訳です。私はこういう紙の発行物が大大大好きなんです。私は普段は研究職についており、歴史についても興味を持ってきたんですが、そうしたことからも、過去の出来事について教えてくれる紙の資料が大好きなんですね。
パレードのガイドブックが該当するかは微妙なところですが、リーフレット、ビラ、ポスターといった、長期的に保存・保管されることが目的とされておらず、すぐに捨てられてしまいがちな作成物のことを「エフェメラ」と言います。このエフェメラを集めるのが、僕は大好きなんです。なので普段から様々なイベントなりのビラ(LGBTに関するもの)を見かけるたびに必ず収集し、家に保管しておいているんです(海外のゲイショップで買い物をした時のレシートも保管してあるくらいのマニアックさです)。
なんでこんな話をするのかというと、今年はガイドブックを作るべきなのかどうなのか、という議論が実行委員の中で出たからです。すでにお伝えしているところですが、今年のパレードは規模を大幅に縮小して開催することになりました。関連イベントは無し、当時の会場でのブース出展も無し。そして今後の新型コロナウイルスの状況によっては、規模を縮小した形ですら開催ができなくなる可能性だってゼロじゃない。協賛も今年はどれくらいもらえるのかわからない。それでも数十万円をかけてガイドブックを作成する意義はあるのか…そんな話がでた訳です。

それでも今年も、ページ数を減らしたりと、こちらも規模を縮小しつつ作成をすることに決めました。ガイドブックを作成する意味はたくさんありますが、私の個人的な趣味柄、「ちゃんと歴史を残す」という目的が私の中ではとても大事なものだと思っています。紙媒体でしか残すことのできないこと、紙媒体だからこそ残せること、紙媒体だからこそわかることって、たくさんあると僕は思っています。例えばめちゃくちゃマニアックなことを言うと、私がエフェメラ収集をしている時に思うのは、「わ〜このビラ、普通の紙より分厚いし表面がフィルムで加工されてるけど、めっちゃお金ある団体がやってるか、相当気合入れてやってるイベントなんだな〜」とかです(マニアックすぎるよね)。
人によっては「電子データの保管で足りるんじゃないの?」と言う人もたくさんいると思います。ですが、電子データの歴史って、とってもとっても浅いんです。なので電子データの耐久度が実際にどれくらいなのか、歴史は証明できていません。確実にわかっているのは石に刻んだ情報が数千年残ること、紙に残された情報が数百年残ることでしょう(私はこの辺の専門家ではないので間違ってたら教えてください)。だから私はガイドブックを作るのは「今」のためだけではなくて、100年後や数百年後(というのは言い過ぎなのかもしれないけど)の人たちが、私たちが生きた時代の活動を知ることができるように…という思いを込めています。そしてこのガイドブックを一か所ではなく、たくさんのところにちりばめておくことで、情報と歴史を後世に残していきたいと思っているのです。ちなみに、掲載した写真は歴代のパレードのガイドブックの一部です。

今年も8月ごろからガイドブックを配布予定です(配布場所については今後ホームページに掲載すると思います)。「エフェメラ」としてのガイドブック、手にとっていただけたら一読して捨てないで、ぜひどこかに保管しておいてください。いらなくなったら捨てないで、誰か欲しい人がいないか探したり、あるいはメルカリかヤフオクで売ってください。ちなみに今年のガイドブックでは、ひとつ新しい試みの記事を掲載予定です。ぜひ一読してくれると嬉しいです(頑張って作ってます!!!)

さて、最後になってしまいましたが、のんさんからの「札幌市の外出自粛要請が解除されたら、まず何がしたいですか?」という質問ですが、私は映画館にいきたいです。結構映画が好きでよく見る(と言っても本当の映画好きの人ほどは見てない)んですが、割とこれまではネットフリックスを使って家で見ることが多かったんです。が、今年はたくさん映画館に行こう!と決心していて結果この状況だったので、映画館にはこれからたくさん行きたいです。しかも職場の福利厚生で映画料金が割引できることが判明したので、尚更です(やったね)。
ちなみに私の好きな映画は、結末がすっきりしない映画です。代表的なものでいうと、ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』ですね。なんですっきりしない映画が好きなのか、後付けの理由はいくつかありますが、長くなりそうなので今回は省きますね。あ、ヒューマンドラマとかも好きですよ。例えば、今話題(かは微妙だけど)のグザヴィエ・ドランの『Mommy/マミー』とか。リドリー・スコットの『テルマ&ルイーズ』も最高ですね。

というわけで、次の担当は「しんちゃん」です。しんちゃんには上の話題から引き続き、「好きな映画」あるいは「好きなドラマ」なんかについて聞いてみたいなと思います。「好きな本」でもいいですよ!

それではまた次回!