少しまえに五徳も納品されてきました。お伝えしておりますように、TIG溶接なので、接合部はとてもすっきりとした仕上がりになっております。
少しまえに火消し壷が分納されてきました。サンプルを制作していたころと比べて、陶芸家の方の技術が向上し、イメージしていた仕上がりにだいぶ近くなりました。ざっくりとしたクッキーのような焼き上がりです。主張し過ぎず、また物足りなくもないちょうどいい質感が表現できていると思います。購入者のみなさまはご確認いただけますと幸いです。
パトロンの方々にはメッセージをお送りいたしましたが五徳の溶接方法を変更しました。いままでは「ロウ付け」という種類の溶接の方法でした。こちらがそのロウ付け。溶かした合金でハンダ付けのように接合部を接着しています。隙間があるものの溶接などには向いていますがぼてっとしていて見た目が美しくありません。また五徳という性質上、灰が合金の窪みに溜まります。解決策がないかと製作所に相談したところ「TIG溶接」を紹介されました。こちらがTIG溶接。五徳の素材である鉄同士を高温でくっつけるので隙間に合金が入らず、すっきりとした見た目になります。強度的にも変わりませんので、この溶接方法で進めております。何卒ご確認のほどよろしくお願いいたします。
まだ本場の北海道十勝では食べたことがないのですが好物に豚丼という料理があります。調理法としては、豚肉に甘辛いタレを絡めて炭火で焼き、ご飯の上に乗せるという簡単なもの。いたって簡単なのですが、炭火で焼くってところがなかなか家庭ではできないですよね。そして炭火で焼かないと美味しい豚丼にならないってのが悔しいところです。そういった料理のハードルを下げたいってのもこの卓上火鉢を開発した理由のひとつでした。豚肉に15分くらいタレを絡めておき、炭火で焼けばほんとにあっという間にできてしまいます。(写真は見本なのでテーブルで焼いてますが、換気扇の下での調理をおススメします)休日の午後にビールと一緒にいかがでしょうか。蒸発したか?ってくらいすぐにビールがなくなりますよ。
五徳もいくつか試作した結果、 脚上部の折り返しの形と高さを変えることにしました。デフォルトだ上の写真のように脚上部の折り返しはつぶして平らな形にしますが物を乗せた場合にややガタつきが生じるので先端を鉛筆のように尖らせました。このことにより、丸いものなどを乗せた場合でも 点で接触するようになりだいぶ安定します。 脚の長さは岩手切り炭を立てても収まるよう調整。 仕上げに関しては鉄の素材感を活かすために 黒染めという方法をとっています。