これから僕が出場しようとしているコーヒーの競技会について、少しお書きしたいと思います。
ジャパンブリューワーズカップ(JBrC)というものです。
2018年度優勝者です。
この競技会の特徴は、電気を伴わない、手動での抽出器具であれば何でも良いこと。
ハンドドリップ、エアロプレス、フレンチプレス、クレバードリッパー、など様々な抽出器具を用いることができます。
優勝者はハンドドリップが多いかな?
予選ではオープンサービスと言って、プレゼンテーションを行いながらの抽出が決まりとなっています。コーヒー豆も出場者が自由に選べます。
決勝では必修サービスとオープンサービスを両方行います。
必修サービスは、プレゼンテーションはなしで出場者全員同じ豆を使って行います。
オープンサービスは同様のルールです。
コーヒーの味とプレゼンテーション、そしてバリスタとしての振る舞いなどが特典に関与してきます。
正直、初出場で決勝進出は難しいです。
勝手が分からないことや、緊張でいつも通りできないからです。
プレゼンテーションって、慣れないと難しいんですよね。しかもコーヒーを淹れながら。
僕はバリスタチャンピオンシップやエアロプレスチャンピオンシップなどに出場経験があります。
僕自身は、コーヒーの競技会には良い面がたくさんあると思っています。
同時に、なんとも言えない悪い面もあるかなと思います。
良い面は目標に向かって取り組むことで、飛躍的にコーヒーの技術や知識が向上すること。
なのでこれからバリスタを目指す人には是非出場してほしいです。
悪い面というか課題点は、様々ありますが一つに、障害者が出場できる環境ではないこと。
JBrCではない、他の競技会の事前説明会に参加した際、ある方が車椅子の人で出場したいという人がいるができないか?という質問をしていました。
運営側からの答えは、『想定されていないため、できません』ということでした。
検討するということもなく。
納得いかない答えに、僕はその競技会の出場を取りやめました。
ここでも、障害者への壁があった。
その事実が悔しく思いました。
ではなぜ、今回出場しようとするのか。
それは自分が勝てば変わるきっかけを作ることができるから。
勝たなければならない理由ができたからです。
ギリギリ聴者に混ざることのできる自分だからできることだと思いました。
コーヒーの競技会って、世界大会まであります。
世界何十カ国と出場します。
多くのバリスタにとっては憧れの競技会であり、腕試しであり、今後のバリスタ人生を変えるものです。
競技会に出場していなくても凄いバリスタはたくさんいます。
ですが、大きなチャンスなんです。
競技会に出たいと思う車椅子の方や障害を持つ方がどれだけいるかなんて分かりません。
ですが、先陣を切って飛び込まなければ一生変わりません。
変えていかなければなりません。