あと四時間と言うことで、オリジンベースド・アートシンキングの先に目指している
21世紀のルネッサンス興隆というビジョンについて、シェアさせてください♫
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アートの良さは、正解がないことが正解だという、曖昧さだと思う。
自分の半径5mくらいの中にある正解を、全体の一般常識だと思わずにどちらの価値観や哲学も良くて、それを受け入れ合うことができる。
それは、ダイアログ(対話)の進み方に似ているかもしれない。
逆にいうと、ダイアログできないとアートはできない、そしてイノベーションも起こらない。
イノベーションとは、”常識”が常識であることに疑問を持つことから始まる。
疑問を持つためには、自分の考えがしっかりなあることが前提だ。
その自分の考えはオリジンから醸成されるのだけど、理解者が少ないとマジョリティとなって消える。
そうするとイノベーションは起こらない。
夕食などの食卓でさえ、親は仕事で遅く、子供は塾通いで、みんな忙しい。
自分の頭で考える時間も、それをシェアする時間も、される時間も、あまりない。
忙しい自分のルーティーンを崩したくないから、異物と思われる思考回路を感じると拒絶し、排除する。
強い言葉で言うと、思考停止している。
…そんな側面、日常生活にあるのではと思うし、私も実際にそうなってしまっている時がある。
留学したデンマークで感じたのは、対話力だった。
だからこそ異文化の人を受け入れるしなやかさや柔軟さがあると感じた。
自分は特別でないというヤンテの掟の影響も強いのか、みんなの価値観や感情の感じ方が尊重される。
もちろん日本にもたくさんいいところがあることがわかったし、さらに、その良さは世界でも稀有なものだ。
これを生かすためには、目の前にある人口減少に対応する必要がある。
AIやIoTなどの新規技術が解決する余地ももちろん多くあるけれど、かなり高い技術力が求められるし、機械学習する期間もある。
効率化と言うハードな解決と、人口増加と言うソフトな解決とのハイブリットなプロセスが必要ではないだろうか。
人口増加にはもちろんいろんなソリューションがあるのだけれど、
日本に興味を持ってくれた外国籍の方、そして実際に日本にきてくれた方々にとって
住み心地がよく、大好きな場所となる必要があるのではないだろうか。
良く言われるように、島国だし、英語は使わないし、異文化への理解や受容力には、かなりの伸び代があると思う。
この伸び代を埋めて行くためには、「これ普通でしょ」「それ一般常識でしょ」と言われるシーンにおいて
「それもアリだし、これもあり。じゃあ、ここではどうする?」と多様な価値観を理解できる能力が求められる。
価値観形成は、地理・歴史の大きな影響を受けてされて行くもので、アイデンティティの形成の背景から
丸ごと理解することで、違いを否定ではなく、違いとして受け止めて、建設的に話を進めることができるようになる。
ー地理、歴史、芸術、産業など、多角的に分析し、色々な地域の価値観を理解することができる科目として「文化」が役に立つと、自身の留学経験を通じて思っている。
そして、そんな世界で、個々のwant toに即した暮らしから、最上級のものが生まれることで
「これはどうやって作られたんだろう?」「これを選んだ人はどんな考え方の人なんだろう」
と、お互いがワクワクするような文化がある場所ーそれが「街中美術館」である。
今回のモバイルハウスや、オリジンベースド・アートシンキングは、こうした文化醸成に向けた最初のチャレンジなのである。
目指すは”21世紀のルネッサンス”を歴史に刻むことだ。
稀有な特色を持った日本に、多様性を受け入れる文化が広がって行ったときに
日本は、世界から(火星移住が始まっていれば宇宙)、「インスピレーション大国日本」と呼ばれているのではないだろうか、と想像している。