〜HATCOFFEE MUSIC〜
心にしまっておくだけではもったいない、思い出が泡と共に消えないように。音で伝えるカフェコミュニケーション。
story…
HAT COFFEEは、記憶を織りなす憩いの場。お客さんやスタッフ、オーナー、関係者の人生が交差するカフェ。
ほろ苦いコーヒーと、ミルクから漂う安らぐ匂い、マスターとスタッフ、お客さん同士の談笑、ドアのベル、豆を挽く無機質な音も、全てここだけでしか感じれない格別な感覚。窓の外の喧騒でさえ愛おしく感じてしまう。
それぞれの生活が、砂時計のように折り重なり、時間を埋めていく。
そんな愛すべき時間はしかし、ラテアートの泡のように脆い。記憶の中にあるだけでは、やがて新しい出来事に上書きされかき消えてしまう。
僕たちの人生はいつだって慌ただしく、先週食べた夕食も、心痛んだニュースも、とうに忘れてしまった。
忙しない生活の中で、ラテアートに恋した僕らは、ちょっと特殊な人種なのかもしれない。
カフェという空間の中で、一分一秒を愛することができる。
だから砂時計を反転して、すべてが記憶に変わる前に、コーヒーカップの上で踊る泡を写真に収めたり、気持ちの高まりを日記に残したり、なんなら音楽にしてしまっても良いんじゃないか―
―HAT COFFEEの音楽は、それに関わる人々の思念、偏愛、喜び、憂鬱、様々な気持ちが摩擦しあう「記憶」の記録。このアートに託すのは、音が耳を通り、脳にたどり着いた時に引き起こす小さな思い出の火花。
常連の貴方に、カフェで起きたいくつもの素敵な思い出が蘇りますように。初めてドアを開いた貴方に、このカフェが育んできた様々な幸せが伝わりますように。HAT COFFEEをこれから愛してくれますように。
この音楽たちが、貴方にささやかな喜びをもたらし、支えとなりますように…
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今回、HATCOFFEEのサウンドプロデュースを古くからの友達であるDCに協力をお願い致しました。
彼はサウンドクリエイターとして長く活動し、カフェをテーマとしたコンセプトアルバム『Tokyo Audio Waffle』への楽曲提供や、映画、CMソング、個人での様々なアルバム制作などを手掛けてきました。
また彼はフォトグラファー、編集者としてと活動しており、3年前には僕のイギリスから出版されたラテアートブックのディレクションや撮影を担当し、僕のラテアートを世界へ広めてくれました。
今回HATCOFFEEの立ち上げにも参加してくれたこと、本当にありがとう。
また一緒に素敵なものを沢山の人に届けていけることが嬉しいです。
松野浩平×DC×miyajimajun が作り上げるHATCOFFEEの空間を是非お楽しみに!!!