「NPO法人は稼いではいけないんでしょう?」「NPO法人のスタッフってボランティアなんでしょう?」「NPO法人の職員って給料もらえるの?」
NPO法人に関わって活動していると、よくこのような質問をされます。この活動報告をご覧になってる方の中にも、一般的な会社と一般社団法人、NPO法人の違いって何だろう?と思ってる方も多いのではないでしょうか。
その辺りの疑問を解消するべく、今回から数回に分けて「NPO法人とお金の話」という連載で解説していきます。第1回の今回は「NPO法人は事業で利益をあげてはいけない?」という疑問についてお答えします。
単刀直入に結論から言いますと「NPO法人は事業で利益をあげて良い」です。ただし、NPO法人の事業で得た利益には使途に制限があります。これから使途の制限について解説致します。
◎NPO法人が事業で得た利益は「配当禁止」※利益=収入-経費
NPO法人では、利益を上げても構成員(社員)に配当できません。
例えばあるNPO法人がコンサートイベントを主催した場合に、入場料(収入)から演者の出演代や会場代(経費)を引いても利益が出た! というときに、一般企業なら利益は構成員(株主)に再分配・配当されるものですが、NPO法人ではそれが出来ない。ということです。
◎NPO法人の利益の使途は何か
NPO法人では利益が出たら構成員に配当する代わりに何に使うのかというと、そのNPO法人の事業のために使います。
NPO法人は事業継承ありきで設立するもの。社会の課題を解決するために設立する団体ですので、利益が出たときにはもっと幅広く事業を行えるということです。
NPO法人もお金を稼いで利益を上げてもいいんです。ただし、上がった利益は内部で配当しないでちゃんと事業のために使わなければなりません。
いかがでしたか?第2回では「NPO法人の収入源について」を解説します。次回もお楽しみに!