こんばんは。
株式会社ダイヤモンドブルーイング 代表取締役 鍛島勇作です。
4月10日に開始したクラウドファンディングプロジェクト「【熊本のマイクロブルワリー発】熊本の新しい玄関口からクラフトビールを発信!」。破竹の勢いで300万円のゴールを達成することができました。そしてストレッチゴールの500万円も達成。
多くの方々のご支援があり、ここまで走ってこれました。私たちだけの力では、到底なし得ません。本当にありがとうございます。
ラスト3日間。いよいよラストスパートです。皆様も一緒に、全力ダッシュをよろしくお願いします。
現在は、アルコール飲料の提供はできませんが、来る6月14日に向け、準備中です。ピンチはチャンス!最高の乾杯で酒場文化の再スタートを祝いましょう!!
引き続きご支援と周囲の皆様へのシェアを何卒よろしくお願いいたします!
【5月22日17時現在】
目標金額:3,000,000円
支援総額:5,576,500円(達成率185%)
支援者数:190人
今日はクラフトビールに対する私たちの思いをお話します。少し長くなりそうですが、どうぞ5分ほどお付き合いください。
The Seafood Beer Station KAENオープンから早1ヶ月が経ち、このような状況ではありますが、多くのお客様にご来店いただいております。これまでとは営業形態が異なり、店外、廊下を歩くお客様ともお話をする機会があり、新鮮な刺激を受けています。
その時に、お客様からよくお尋ねいただくことがあります。
「そもそもクラフトビールって何?」
アメリカのブルワーズ・アソシエーションには、「小規模であること、独立していること、伝統的であることの3つの条件を満たしているビール(またはビール醸造所)」とあります。これはアメリカでの定義であり、日本のクラフトビールについてもこれが当てはまるか、必ずしもYESとはいえません。日本では大手ビールメーカーが製造するピルスナーが親しまれてきた背景から、その他のビールは全てクラフトビールと呼べます。
では、次に多い質問です。
「クラフトビールと地ビールの違うもの?」
定義から言えばどちらもクラフトビールであると言えます。
少し日本のクラフトビールの歴史をお話します。1994年の酒税法改定により、ビールの年間最低製造数量が緩和され、1995年には小規模なビール醸造所が急増しました。この時に多く作られたビールは「地ビール」の名で親しまれました。地ビールが重きを置いていたのは「どこで作ったか(where)」でした。ご当地限定のビールとして多くの人々を魅了してきました。
対して、クラフトビールは「どのように(how)」を重要視します。地域性はもちろん、ブルワー(造り手)の思いや技術、クリエイティブに焦点が当てられます。そのため、多種のビールがあり、同一のブルワーやメーカー内でも同じクラフトビールは存在し得ません。進化し続けるのもクラフトビールの面白さと言えます。
これらの考え方は私や工場長の連川、そしてダイヤモンドブルーイングのものであります。他の考え方、クラフトビールに対する思いがあって良いと思います。むしろなくてはならない。多様なアイデアを包含するのもクラフトビールカルチャーの良さです。
私たちは、2018年から熊本市長嶺でクラフトビール醸造を始めました。大きな工場ではありません。どちらかといえばラボに近いイメージです。私たちの思いをビールに変えて、皆様に提供する。簡単なことではありませんでした。毎日実験、実験の繰り返しです。
今では数々の賞をいただけるようになりましたが、初めからそうできた訳ではありません。思うように美味しいビールを製造することができない、想像とは全く違う味に仕上がってしまった。失敗の繰り返しです。
ビールはいきものです。毎日様子を見ます。発酵中は特にセンシティブです。タンクの温度管理、発酵の具合など酵母の様子を見ながら、微調整していきます。
極端な話をすれば、私たちはビールを作れません。ビール酵母に麦汁(麦のジュース)中の糖分からアルコールを作り出してもらいます。私たちにできるのはビール酵母が発酵しやすい環境を整えてあげるくらいです。(環境整備こそブルワーの技量と言えます。)
「熊本にクラフトビールのカルチャーを創る」そう私は何度も口にしています。先程、クラフトビールは多様なアイデアを包含していると言いました。「クラフトビール x ミュージック」「クラフトビール x キャンプ」など、多くのアイデアがあるからこそ親和性もあります。
私たちは、クラフトビールカルチャーを創り、どんどん新しいことを提案していく心持ちでいます。The Seafood Beer Station KAENも「クラフトビール x シーフード」とこれまでになかった新たなチャレンジをしています。簡単なことではないでしょうが、楽しんでいます。
これはメーカーだけができること、とは思っていません。クラフトビールは多く方々にも届きます。酒場は面白いアイデアに満ちています。楽しみ方は自由です。私たちが創るカルチャーに飲んでいただく方のバックボーンや気持ちを掛け算してもらえればとても嬉しく思います。
クラフトビールカルチャーの第一線として、ダイヤモンドブルーイング一同邁進します!いつでも、どこでも私たちに乗っかってきてください。一緒に走りましょう。
わずかではありますが、ボトルビールのリターンも残っています。ここでしか買えない、飲めない限定醸造のビールです。フツフツと熱い気持ちが湧き出てきた方は、ご支援よろしくお願いします。
ボトルビール以外のリターンもまだいくつか残っています。終了間近ではありますが、引き続きよろしくお願い申し上げます!