200人以上の人々に支えられて実現させることができた「日本スタディツアー」の報告書が完成しました。こちらから、どなたでもご覧いただけます。ぜひご一読ください!https://access-jp.org/pdf/japan_tour_booklet2020.pdf
スタディーツアー の付いた活動報告
皆さまのご寄付のおかげで実現することができた「日本スタディツアー」。ジェリックとランスが驚いたり、笑ったり、寒さにこごえたりした日々がついに、ついに、終わってしまいました…寂しいです。「日本とフィリピン、たくさんの違いがある。でも、アクセスのなかまたちは、同じ方向を向いてがんばっていきたいという想いを共有しているんだということを知ることができた。」ランスのそんな感想が印象に残っています。準備期間は時間が足りず、「本当に実施できるのかなぁ」と不安でいっぱいでしたが、始まってしまえばあっという間の11日間でした。滞在中のテーマの1つが、「日本の社会問題を知る」。日本社会の矛盾を凝縮した街「釜ヶ崎」を訪れたり、労働組合や女性のためのカウンセリングをされている団体を訪れ、日本の社会問題を学びました。もう1つのテーマは、「『子どもの居場所』の実践事例から学ぶ」。釜ヶ崎、山科、小野の3地区にある、個性ゆたかな子どもの居場所(児童館など)を訪問し、それぞれの運営方針を聞かせてもらったり、日本の子どもたちと交流しました。11日間の、あたたかい記憶ツアーを通して、たくさんのアクセスの関係者の方々と再会がありました☺ また、素晴らしい出会いにも恵まれて、二人は本当に充実した日々を過ごせたと思います。たこ焼き初体験の時のジェリックのワクワクした表情。色づいた秋の街路樹をうれしそうに写真に撮る二人の表情など、思い出すと胸があったかくなります。二人にとってだけでなく、二人とともにこの11日間をすごしたたくさんの人々にとって、大切な想い出になったと思います。200名以上の方に支えていただいて152名の方にご寄付いただき、50人近くの方々にボランティアやインターンとして一緒に創り、参加していただいた日本スタディツアー。「出会い×再会×学び」あふれる旅になりました。ご協力、ご参加くださった皆さん、本当にどうもありがとうございました!!!アクセス 事務局長 野田沙良****ご寄付くださった皆さまには、2月までに報告動画をお届けします。また、アクセスの会員・サポーター・ボランティアの皆さまには、報告冊子をお届けする予定です。どうぞお楽しみに!
来日予定だったアレンが…こんにちは。アクセス事務局長の野田さよです。すっかり秋めいてきましたが、皆さまはいかがおすごしでしょうか。今日は、本プロジェクトで来日予定だった二人のスタッフのうち、アレンが退職したため、日本スタディツアーの来日メンバーが変更になったという重要なお知らせです。アレンの退職が決まったのは8月上旬のことでした。もともとアレンはアクセスで働くため、妻と息子二人をバタンガス州(マニラから3時間ほど)に残して、単身赴任の形で働いてくれていました。しかし今年に入り、家族の体調が悪化したため、家族と離れて暮らすことはもうできない、ということで退職が決定したのです。正直、アレンが退職するというニュースを聴いたときは、本当に耳を疑いました。アレンは私にとって、アクセスの未来を一緒に考えていってほしい、もっとも大切な存在の一人だったからです。彼は2016年に入職して以来、ペレーズ地区の責任者として大きく貢献してくれてきました。ここ数年、子ども教育プログラムやフェアトレードの活動の質がずいぶんと向上したのは、アレンが現地スタッフに的確な指導を行ってくれたおかげでした。その彼がこのタイミングで退職するなんて。そして、その理由は、彼にもどうすることのできない、とても辛い理由でした。誰のせいでもない、でも、とても悔しく悲しいニュースでした。アレンに代わって、ランスの来日が決定ご支援をくださったみなさまに、いつこのことをお知らせすべきか悩んだのですが…アレンの代わりに誰が来日するかを決めてからお伝えするのがいいだろうと考え、お知らせするのが今になりました。代わりに来日するのは、現在、ペレーズ地区の副責任者として活躍してくれているランスという女性スタッフです。2018年の夏に入職したばかりですが、誰とでも心を開いて話せるコミュニケーション力を生かし、ペレーズの現地スタッフたちの主体性を引き出して、活動してくれています。不安で押しつぶされそうな時もあったけど私は「アクセスの次のリーダーとして、がんばって団体をひっぱっていくんだ!」という気持ちで、この30周年記念プロジェクトをスタートさせました。でも、アレンの退職はとてつもなく大きな衝撃で、正直、8月前半は「本当にアクセスの次の10年を率いていけるんだろうか」と、不安で押しつぶされそうでした。でも、8~9月にフィリピンを訪問してみて、残ったスタッフたちが事業を継続し、奮闘している姿を見て、また頑張ろうという気持ちを取り戻すことができました。アレンの抜けた穴は決して小さくはありません。でも、数年後には「あんなこともあったね」と笑って思い出せるよう、残されたメンバーで前に進むしかありません。だからこそ今は、日本スタディツアーの成功に向けて全力で走っています。二人の来日まで、あと1か月となりました。皆さまからのご寄付をフル活用して、二人のスタッフの大きな成長と、アクセスの飛躍につなげていきたいと思います。どうか、見守っていてください。今後もまた、プロジェクトの進捗状況を、メールやSNS、ウェブサイト、ニュースレターなどでお知らせしていきます。引き続き、応援よろしくお願いいたします!アクセス 野田沙良
もう数十年もずーっと"貧しさ"にまつわる色々に向き合い続けてきた森脇さん(アクセス常務理事)が、毎回のスタディツアーで若い参加者に放つ決め台詞(ちょっとドヤ顔で)「次はあなたがたが、未来を創っていく担い手であってほしい」僕は実はとても好きで、ずっと心の中に生きてます。さよさん(本プロジェクト代表)から「いよいよ創業30年。新しい世代と10年後の世界を創っていきたい。」というビジョン(と不安笑)を聞いた時、30周年目にして、まるで創業期のようなワクワク感を感じてプロジェクトへの参加しました。その理由は、「もっとも貧しい人に寄り添い続ける」という創業時から変わらず大事にしていること、「次世代の若者が未来を創っていく」という、まだまだ進化していくぞという信念、をアクセスは持っていて、それらを同時に感じたからだと思っています。次の10年を創っていく、そのまさに始まりとなるこのプロジェクト。ぜひみなさんもご参加いただければ嬉しいです!新しい未来を描ける当事者になれる、そう何度もないチャンスかと思っています。これはもう楽しいに違いありませんので、どうぞみなさんも一緒にやりましょう!
なぜ、日本スタディツアーを実現させたいのか。その想いを、2分ほどの動画に収めました!