来日予定だったアレンが…
こんにちは。アクセス事務局長の野田さよです。
すっかり秋めいてきましたが、皆さまはいかがおすごしでしょうか。
今日は、本プロジェクトで来日予定だった二人のスタッフのうち、アレンが退職したため、日本スタディツアーの来日メンバーが変更になったという重要なお知らせです。
アレンの退職が決まったのは8月上旬のことでした。
もともとアレンはアクセスで働くため、妻と息子二人をバタンガス州(マニラから3時間ほど)に残して、単身赴任の形で働いてくれていました。しかし今年に入り、家族の体調が悪化したため、家族と離れて暮らすことはもうできない、ということで退職が決定したのです。
正直、アレンが退職するというニュースを聴いたときは、本当に耳を疑いました。アレンは私にとって、アクセスの未来を一緒に考えていってほしい、もっとも大切な存在の一人だったからです。
彼は2016年に入職して以来、ペレーズ地区の責任者として大きく貢献してくれてきました。ここ数年、子ども教育プログラムやフェアトレードの活動の質がずいぶんと向上したのは、アレンが現地スタッフに的確な指導を行ってくれたおかげでした。
その彼がこのタイミングで退職するなんて。そして、その理由は、彼にもどうすることのできない、とても辛い理由でした。誰のせいでもない、でも、とても悔しく悲しいニュースでした。
アレンに代わって、ランスの来日が決定
ご支援をくださったみなさまに、いつこのことをお知らせすべきか悩んだのですが…アレンの代わりに誰が来日するかを決めてからお伝えするのがいいだろうと考え、お知らせするのが今になりました。
代わりに来日するのは、現在、ペレーズ地区の副責任者として活躍してくれているランスという女性スタッフです。2018年の夏に入職したばかりですが、誰とでも心を開いて話せるコミュニケーション力を生かし、ペレーズの現地スタッフたちの主体性を引き出して、活動してくれています。
不安で押しつぶされそうな時もあったけど
私は「アクセスの次のリーダーとして、がんばって団体をひっぱっていくんだ!」という気持ちで、この30周年記念プロジェクトをスタートさせました。でも、アレンの退職はとてつもなく大きな衝撃で、正直、8月前半は「本当にアクセスの次の10年を率いていけるんだろうか」と、不安で押しつぶされそうでした。
でも、8~9月にフィリピンを訪問してみて、残ったスタッフたちが事業を継続し、奮闘している姿を見て、また頑張ろうという気持ちを取り戻すことができました。
アレンの抜けた穴は決して小さくはありません。でも、数年後には「あんなこともあったね」と笑って思い出せるよう、残されたメンバーで前に進むしかありません。
だからこそ今は、日本スタディツアーの成功に向けて全力で走っています。
二人の来日まで、あと1か月となりました。
皆さまからのご寄付をフル活用して、二人のスタッフの大きな成長と、アクセスの飛躍につなげていきたいと思います。どうか、見守っていてください。
今後もまた、プロジェクトの進捗状況を、メールやSNS、ウェブサイト、ニュースレターなどでお知らせしていきます。引き続き、応援よろしくお願いいたします!
アクセス 野田沙良