【ダンサーが、ダンスを教えない理由】
【Dancer who doesn't teach dance】
7月になりま・・・す!!
6月は本当にたくさんの経験をさせてもらい、
まずは岡山、広島、山口の学校巡回公演。合計13校の学校を回りながらパフォーマンスをさせて頂きました。
その後、東京ではライブハウスでパフォーマンス、そして東京NYエンタメの会ではゲストスピーカーとして登壇させて頂きました。
日本に帰ってきて、約1ヶ月半。2日に1回は踊ったり話したり、人前に出させてもらっています。
その中で、今回はしっかりと自分もアップデートできるように、毎日走る事と、学ぶ事(本、新聞、動画コンテンツ)を見たり読んだりしながら、追われているという感覚を払拭するため、その時間を取る事を心がけています。
7月は大阪、静岡、新潟、そして東京とまた各所を周る予定ですので、是非お近くにおられる方は、お目に書かれればと思います。会いたいと言ってくれる人には必ず会いに行きます。
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自分にしかできないコトとは?
漠然と
「自分にしかできないコトって何だろう?」
と考えた事はありませんか?
僕もその一人。
アメリカで活動しよう!と決めた時に、人にはない自分の個性は何だろう?と大人になって改めて考える時間が多くありました。
その中で、性格や、体格の違い、人種や国民性など、様々な場面から思案した結果、
『ダンスレッスンをしない』
という事にたどり着きました。
アメリカにいる時にもダンスレッスンのクラスを持ち、定期的に教えていた事もありました。日本に帰ってきても要望があれば、レッスンも行っています。
ただ、それは求められたらやる事で、今はパフォーマンスと講演が9割、そして教える事は1割にも満たないくらいの割合で活動しています。
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自分がやらなくてもいいコト。
僕は18歳でダンスを始め、大学卒業後に3年のブランクもあり、プロのダンサーとしては決して経験が長い方ではない。その中で、自分にしかできない事を追求したら、ただ技術を見せつける踊りよりも、組み合わせやアイデアで魅せる方法をずっと模索してきた。
日米で少しずつ活動し始めた時、
「ダンスの技術は自分が教えなくても、もっと若くて才能もセンスもある、キレキレのダンサーが教えた方がいい」
と思い始めました。また、それと同時に
「本気で学びたいなら、今の時代なら、オンラインでいくらでも見れる時代だから、そこまでのフォローはする必要はない」
とも考えました。
よかれと思ってフォローしすぎた結果、途中で挫折したり、最後まで走りきれなかったり。その原因は「大切な決断を自分で決めたか否か」にあると思っています。
やはり、人から言われた事だけを行っているだけでは、どこかでその気持ちも失速してしまい、生きる為ために必要な事や、周りの環境を優先してしまい、結果、最初の熱い想いは少しずつ冷めてしまう。
だからこそ、本当はゴールまで全部サポートしてあげたいし、もっと関わっていきたいと思う反面、そこまでしてしまうとその熱い想いを冷ましてしまう事になる。やる人は勝手にやるし、なかなか行動ができない人であっても、レールにさえ乗ってしまえば、自動的に走り出す。
つまり、
自分にしかできないコトは、自分がやらなくてもいいコトだった。
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自分がやらなくてはいけないコト。
では、それを考慮した上で、自分がやらなくてはいけないコトは何なのだろうと考えた時に、結果的に
「誰もがやらなくてもいいコトを、自分が率先して行う」
だった。
今日本で力を入れているのは、『学校講演』。クラウドファンディングなども行っているので、ご存知かもしれませんが、学校はなかなか予算が降りず、継続するのが難しい状況にあります。だけど2013年から毎年学校の現場に直接出向いて、その数も少しずつではありますが、増えてきています。
学校現場で働く人以外が、学校現場を職場にする。学校に行った時に、全ての先生方に大歓迎されるか、というとそういうわけでもなく、
「どこぞの分からないダンサーが来た」
という印象を持たれる事もあります。それはもちろん言葉に発する事はありませんが、なんとなく分かります。数自体は少ないですが。
しかしながら、その現場で踊ったり、話したりする事で、子ども達は喜んでくれる。歓声を上げてくれる。それだけでいいじゃないか、と。その景色を見る為だったら、その
自分がやらなくてもいいコト
を誰よりも率先して行う事で、自分にしかできないコトが生まれる。
つまり、最終的な目標を叶えるための、やらなくてもいいコトは、結果としてやるべきコトなのだ。
相反するようではあるが、
自分にしかできない=自分がやらなくてもいい=自分でやらなくてはいけない
という方程式が生まれる。
学校に子ども達の前で話すだけではなく、自分で開く講演会などもそう。別に話す必要なんてないし、誰にも強制されてないし、手間を考えると、むしろやらない方が効率は断然良いくらい。前例がないから開拓するのは最初は困難だ。
なので、ダンスレッスンや個人レッスンに力を入れた方が、需要も多いし、活動も広がりやすい。正直言うと安定した額の収入を得る事もできると思う。
だけど、僕が一緒に夢に向かって進んでいきたいのは、アーティストだけではなくて、なんかモヤモヤしていたり、何か煮え切らない想いで生きている全ての人。昔の自分がそうであったように。
だからこそ、面倒と思われる事だって、最終的な目標があるので、乗り越えていけるし、それを省いてしまっては、結局『自分にしかできないコト』にたどり着けない気がする。
そんな考えの自分であっても、ダンスの技術や考え方、どうやってサバイバルしてきたか、アンダーグラウンドからオーバーグラウンドにどうやって上がってきたか、など聞きたいという人の所にはもちろん行きますし、喜んでワークショップなどもやります。これに関しても伝えたい事は実は山ほどあります。
僕が伝えたい事は、僕が伝えて欲しかった事。一人の力で全員を変えることはできない。
だからせめて、
僕と出会った全ての人と、
僕と出会った一人の為に。
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【クラウドファンディングに挑戦しています】
みなさまのおかげで、ただいま目標金額の44%、35人の方からのご支援を頂いております。本当にありがとうございます。どうぞ引き続きよろしくお願い致します。
共に夢追い、共に叶えよう。
〜日本全国の学校で、子どもたちに夢を伝える講演活動がしたい〜
僕が伝えたい事は、僕が伝えて欲しかった事。
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〜6月活動報告〜
6月3日〜6月19日
文化庁主催
学校巡回公演事業
6月15日
山口/国際護身道場SDトルネード(パフォーマンス&講演)
6月22日
東京/The Edutainers LIVE -Rock’n’ school-
6月27日
NY東京エンタメの会(ゲストスピーカー)