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Hello Estonia ~電子国家エストニアから学ぶ~

行政サービスの99%は電子化。生まれて10分で国民ID番号発行、オンライン上でできないことは結婚と離婚、不動産売却だけ。そんな電子国家エストニア、そこで得られるものは大きい。そう考えた私達は実際に訪れることを決め、今回のプロジェクトを立ち上げました!

現在の支援総額

921,000

102%

目標金額は900,000円

支援者数

93

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2019/05/23に募集を開始し、 93人の支援により 921,000円の資金を集め、 2019/06/29に募集を終了しました

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Hello Estonia ~電子国家エストニアから学ぶ~

現在の支援総額

921,000

102%達成

終了

目標金額900,000

支援者数93

このプロジェクトは、2019/05/23に募集を開始し、 93人の支援により 921,000円の資金を集め、 2019/06/29に募集を終了しました

行政サービスの99%は電子化。生まれて10分で国民ID番号発行、オンライン上でできないことは結婚と離婚、不動産売却だけ。そんな電子国家エストニア、そこで得られるものは大きい。そう考えた私達は実際に訪れることを決め、今回のプロジェクトを立ち上げました!

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はじめに

こんにちは、これから日本を、世界を変えようとしている若者四人衆です。

私達の活動は大学院生3名、外資系コンサルティング企業勤務1名により構成されています。現在私達は平等な世界、というのも富の分配などではなく、人々が正しく評価される世界の実現のために活動しています。そのための技術の一つとしてブロックチェーンを考えています。

エストニアという国は行政サービスの99%が電子化され、24時間年中無休で利用することができます。これらのサービスの基盤にはブロックチェーンが使われています。もちろん同国では、先進的な技術が他にもたくさんあり、またスタートアップも盛んです。しかしこれらの情報は実際に身を持って感じて得られたものではありません。よりよいサービスを世界に還元するため、いつか私達が自らエストニアを訪れる必要があると感じていました。そんな中、今回エストニア大使館の方からタリン工科大学でのサマースクールがあるとの情報をいただき、絶好の機会だと思い参加を決意しました。そして、すでに面接には合格し参加することが決まっています。皆様にはこのサマースクールへの参加のためにお力添えをいただきたく今回のプロジェクトを立ち上げました。



プロジェクトの詳しい背景

現在、私達の掲げるビジョンの達成のための一環としてブロックチェーンを学んでいます。そうするとやはり、「電子国家」「未来社会」として世界中から注目を浴びているエストニアの話を耳にします。初めて聞いたときは、驚きが止まりませんでした。冒頭でも述べた通り、行政サービスの99%は電子化され、オンライン上でできないことは、結婚と離婚、不動産売却のみ。できないというのも、不動産売却は金銭的に大きな決断であり、結婚と離婚に関しては感情的に「早まってはいけない」という理由から。これほどに電子化され、その中には大切なデータも少なくないはず。どう管理しているのか?そのセキュリティはどうなっているのか?という疑問が生まれると思います。これらのサービスを支えている技術の一つにブロックチェーンがあるわけです。そのサービスの詳細を今回のサマースクールで学べるとあっては行くしかありません。

また、エストニアではスタートアップが世界的に見てもとても盛んです。これはスタートアップエコシステムが確立されていることが背景にあります。彼らのエコシステム、考えや技術、エストニアのイノベーションを感じる必要があります。いつかはエストニアの技術やスタートアップエコシステムを学ぶために訪れなければいけないと思っていました。そこにサマースクールの話が舞い込んできたので今回のエストニア訪問を決意しました。


私達の考えるビジョンは「あらゆる人が平等に正しく評価される世界」というものです。ただ、どうやってそのビジョンを実現するんだよという疑問が皆様の中にはあると思います。そのことについて、ここで簡単に説明したいと思います(詳しい方からするといやいや違うだろもっと詳しく説明しろとなるかもしれませんが今回はご容赦ください)。

平等に正しく評価される世界とは、私達が実行したこと持っている権利、たとえば、その人の学歴、そこで学んだ知識やスキル、何ができて何ができないのか、他には所有権、占有権、著作権など、そういったものが事細かく記録され嘘偽りなく証明できる世界のことを意味します。

これらを実現するために"Life Log Chain"(私達が勝手に名付けました)、人の人生を記録できる仕組みが必要になります。私達がどのような人間で、どんな行動をしてきて、今に至るのか。自分の人生を電子データとして保管し、必要な際にその情報を用い、自分自身を証明するというものです。しかし、この仕組みを構築するためには、特に考慮すべき点が2つあります。1点目は“どのようにして情報を電子化するのか”、2点目は“電子化された情報をどのように安全に管理するのか”という点です。

情報を採取し電子化するためには、情報を自動的にデジタル化するシステムやプラットフォームが必要になります。学歴や職歴を例にすると、その人がどのような組織でどんな活動を行ってきたのかという情報をあるプラットフォームに電子データとして自動的に保存されるというイメージです。取引や契約でなどでも、何か動きがある度に電子データとして保存されるようなシステムを構築する必要があります。たとえば、モノから得た情報を取り込む手段としてIoTがありますよね。そして、その情報をもとに実世界と仮想世界を連動させるDigital Twinという技術があります。つまり、世界そのものをデータ化しちゃえということです。実際にシンガポールでは、Virtual Singaporeと言ってIoTによって実世界と仮想世界が連動されつつあります。

 さてここで得られた実世界の、そして私達自身のデジタル化された情報ですが、その中には誰もが見る権利を持つ情報や、自分しか見てはいけない個人情報もあります。また、それらの情報は絶対に改ざんされてはならないものです。ここで2点目”情報を安全に管理”する技術として、ブロックチェーンがでてきます。ブロックチェーンによって管理することで透明性や守秘性、改ざん不可能である堅牢なシステムを構築することが可能となります。現在の世界において、人生そのものが記録されたのでは怖くてたまったものではありません。情報は改ざんされ、見せるべき情報が隠され、見られてはいけない情報が権力によって開示されているのが現状です。意図せず、個人情報が個人のものではなく、国や企業が管理しているなんてこと希ではありません。私達の考えるLife Log Chainが存在する世界は、情報は自分だけのものであり、自分が管理をし、開示したい情報だけを開示できる、またその情報に嘘偽りはなく誰もが平等に評価され、多くの人が可能性を広げられる世界。私達は、そんな世界にしたいと考えています。




本プロジェクトについて

今回のエストニア訪問では、サマースクール参加企業訪問を行います。
ここでは特に以下の3つを学びに行きます。


▼電子国家エストニアのシステムについて

電子国家、未来国家として注目を浴びているエストニアでは、前章で紹介したように行政サービスの電子化などにより、ほぼ全てのサービスがオンラインで受けることが可能です。同国では、様々な分散されたデータベースを連結させるプラットフォーム「X-road」によってこのような仕組みができています。あらゆる情報を電子データとして保管し連動して活用するシステムがエストニアという国全体で利用されているのです。サマースクールに参加することで、エストニアの電子化事情(背景、実態、影響力など)を学ぶことができます。


▼各企業での活動内容について

各企業、つまりX-roadの幹に繋がっている先端の部分では、電子化されたデータをどのように活用しているのか、彼らの考えやビジョンを伺いたいと考えています。今回のプロジェクトでは、ブロックチェーン関連、金融関連、契約書関連、カジノ関連、投資関連、求人関連、などの企業に訪問を予定しています。また、実際に企業に訪問することで、組織間や情報システム間での繋がりや、政府や各々の企業がどのようにして情報を電子データとして活用しているのかを学ぶことができます。

※現在、アポイントをとっている最中の企業もあります。訪問企業が決定次第、活動報告としてお伝えさせていただきます。



▼スタートアップエコシステムについて

エストニアでは、スタートアップ同士や民間企業、公共機関との関係が密なものであり、異なったプロジェクトであっても、お互いに干渉し合いながら切磋琢磨して活動を行っています。そして、エストニアではLIFT99というコミュニティから、大きな影響力をもったスタートアップが数多く生まれています。これは、エストニア独自のスタートアップエコシステムが確立しているからでしょう。日本でも最近スタートアップやそれらのコミュニティが増えてきましたが、エストニアのようなスタートアップや民間企業、公共機関との繋がりをもったエコシステムがエストニアほど確立されているとは言えません。彼らのノウハウや仕組みを理解することで、日本に合ったスタートアップエコシステム構築し、日本からも世界や日本に影響力をもったスタートアップが生まれると考えています。



メンバー自己紹介

「あらゆる人が平等に正しく評価される世界という共通の目標を掲げ、共に活動している、そして今回のプロジェクトに参加するメンバーの自己紹介をご覧ください!

▼工藤大嗣

横浜国立大学 修士二年の工藤大嗣(くどうだいし)です!


北海道函館市で育ち、大学入学のため上京してきました。大学では機械工学を学び、現在情報系の大学院に所属しています。同時にIT系ベンチャー企業で修行を積み、今もブロックチェーンの勉強に勤しんでいます。ブロックチェーンとの出会いは、仮想通貨でした。それこそ最初は投資の一つとして興味を持ちましたが、深く知っていくうちにブロックチェーンとしての、技術そのものに魅了されていきました。また、昔からこのような世界にしたいと思い描いていた世界、つまり人々が正しく評価される世界にこの技術がとてもマッチしワクワクしたのを覚えています。

趣味の話にもなりますが、幼少期カナダで過ごしたこともあり、海外の文化に触れることが好きです。北京大学などに留学した経験や、去年は今の仲間達とキャンピングカーでアメリカを横断した経験もあります。世界で当たり前のことは日本で当たり前ではなく、そのまた逆も然り、世界の様々な人、文化との出会いによって私のビジョンが形成されたと言っても過言でありません。今回のエストニアでの経験がさらなる飛躍に繋がると確信しています。


▼板垣亮太

こんにちは。横浜国立大学大学院 修士2年の板垣亮太(いたがき りょうた)です。


神奈川県の藤沢市生まれ。大学も横浜とずっと湘南・横浜で育ってきました。

修士1年次にベトナムのダナン大学での講師を経験。日本とは比べものにならないほどの学生の熱量に圧倒され、自己の成長の必要性を感じてきました。

就活時期に終身雇用、年功序列などの制度に疑問を感じ、大企業への就職について悩んでいました。そんなとき、工藤にブロックチェーンの技術および「人々が平等に評価される社会」というビジョンに感銘を受け、ともに起業を決意します。

元々、ブロックチェーンといえば仮想通貨のイメージで、「今流行っている投資」という認識でした。しかし、ブロックチェーンという技術を調べていくうちに、その認識も変わりました。ブロックチェーンを利用すれば、今ある世の中の不条理なことを解決できると、可能性を感じています。

そして、ブロックチェーンを活用した、電子国家エストニアの存在を知り、「これはすごい」と感銘を受けたのを覚えております。今回の訪問でエストニアの凄さを肌で感じたいと思っております。

現在は、独学でEthereumによるスマートコントラクトの開発等に注力しています。


▼鴻江智任

こんにちは!東京工業大学工学院 修士課程2年の鴻江智任(こうえともたか)です!


新潟県の佐渡島で生まれ新潟市で育ち、大学から関東に出てきました。学生生活では、「1人で学ぶことよりも周囲から得られるものは大きい」という信念の基、常に新たな領域に飛び込み、そこでの出会いを大切にしてきました。

こうした想いが形成された大きなきっかけは、大学2年次に経験したカナダのトロントでの留学です。価値観や考え方の違う人との出会いや異文化を直に感じた経験であり、自分の知らない世界がたくさんあることに気付きました。大学院では、研究内容への興味に加え、研究室の7割が留学生で構成されているという魅力的な環境であることから現在の研究室に所属を決めました。

2019年2月に参加したスタートアップイベント「slush Tokyo 2019」では、最先端技術に触れることのできた絶好の機会でした。その中でも、エストニアスタートアップに最も感銘を受け、いつのまにかエストニアの虜に。

今回のプロジェクトは、エストニアを肌で感じることができ、現地の人との交流を通し、今後の活動、そして私たちの目標に近づく大きなステップであると確信しています!


まだまだ未熟な私たちですが、ご支援いただけると幸いです。よろしくお願いします!



スケジュール

今回のサマースクールの日程は、7/7(日)~7/20(土)となっています。

航空券の価格を考慮して、7/5(金)に日本を出発予定です。


※SSはサマースクールのことです。また、訪問先起業についてはLIFT99、TransferWise、Cybernetica、Agrello、Jobbatical、Funderbeam、blockhive、Playtech、Veriffを予定しています。


※サイト最下部にエストニアや今回のサマースクール、訪問先起業についての詳細を記載しています。




資金の使い道

航空券:ヘルシンキ空港(フィンランド)行き約10万×3人分=約30万
金額等を考慮してヘルシンキ空港到着後、フェリーにてエストニアに入ります。


タリン工科大学Summer School費用:1400ユーロ、約17万6千円(4月23日でのレート)×3人分=52万8千円※この費用には授業料、勉強会への参加費、宿泊費が含まれています。


CAMPFIRE手数料:必要金額が約83万円です。現在手数料はキャンペーンにより目標金額が50万円を越えるまでは0%、越えた分に対し17%がかかります。つまり手数料で差し引かれる額を考慮すると約90万(90-50=40万に対して手数料17%=約7万、よって残り83万)必要となります。


上記はあくまで現時点で明白に提示できる費用であり、実際にはサマースクール期間外の宿泊費現地での生活費などがあります。さらに、集めた金額すべてに税金がかかることを考慮すると上記以上の金額がかかります。

しかしながら、起業に向けた活動や学業などの理由から、アルバイトやインターンに長い時間を割くことができないというのが現状です。その中でこれほどの大金をすべて出すには皆様のご支援が必要です。


どうかご支援お願いいたします。



リターンについて


▼こんな方におすすめ

・ただただ私達を応援してくださる

・私達のビジョンに共感してくださる方

・純粋にエストニアがどんな国か知りたい方

電子国家のシステムの概要を知りたい方

散されたデータベースが繋がった(X-Roadのように)社会での各企業のあり方ビジネスモデルの設計の仕方に興味のある方

・電子化された社会で、ブロックチェーン関連金融関連、契約書関連、カジノ関連、投資関連、求人関連の具体的なビジネスモデルを知りたい方

ヨーロッパNo.1のスタートアップ事情が気になる方

・エストニアのスタートアップエコシステム日本におけるそのエコシステム形成に興味のある方。


エストニアの教育に興味のある方

※ここまでエストニアの教育について触れていませんでしたが、エストニアにおける教育は目を見張るものがあります。私達は実際に大学に通うので、そこでの教育、特にタリン工科大学は産学官連携で有名なのでそのあたりを詳しく説明できると思います。また、小中高での教育、電子化された社会で生活できるよう高齢者に対する教育などについても触れたいと考えています。


▼レポート

レポートは「本プロジェクトについて」で記載した

・電子国家エストニアのシステムについて

・訪問先企業の事業内容について

・スタトーアップエコシステムについて

に沿ったものを作成する予定です。

サマースクールや訪問先企業についての詳しい情報はサイト最下部に記載している補足をご覧ください。


また、別途教育という観点から見たエストニアについてのレポートも用意させていただきます。


▼プレゼンテーション

私達本人が支援者様のイベントやオフィスに直接訪問し、今回のエストニア訪問に関するプレゼンテーションや質疑応答を1時間程度で行います。内容はレポートに沿ったものを予定しております。事前にリクエストがあればお受けします。私達が受講する「Secure e-Governance」の内容や、訪問先企業についてはサイト最下部に記載している補足をご覧ください。

 

※別途交通費を頂ければ全国どこへでもお伺いいたします。また開催地によっては,別途滞在費をいただく場合もあります.




さいごに

エストニアの首都タリンの旧市街地は世界遺産に登録されており、中世の趣を残した街並みが広がっています。そのような面を持つ一方で、世界からはIT先進国、「未来社会」と言われています。皆さんも感じていると思いますが、世界はIoT化の道を進んでいます。中世の街並みが広がろうが、ジャングルの奥地だろうが世界はいずれすべてネットワークに繋がります。正直怖いですよね。悪いことも起こるでしょう。しかし、エストニアの様な良い例があります。もちろん文化的背景があるので、エストニアの様に日本ではうまくいかないこともあるでしょう。ただこれだけは言えます。エストニアは間違いなく、これからくる未来の社会を先取りした国です。


電子国家エストニアを直に感じるために立ち上げたこのプロジェクト。間違いなく私達のビジョンに近づく手立てとなります。エストニアで得たすべての経験を、これからの日本をよくしていくためのものにします。また、ご支援頂いた方にもエストニアがどれだけすごい国なのかを知って頂く機会にもなればと思っています。もう知っているという方でも私達のビジョンに少しでも共感していただけるのであれば、どうかご支援お願いいたします。


         私達のより良い未来のために、そして僕たちがその一端を担えるよう




※以下補足になります

エストニアについて

エストニアは、欧州バルト3国の1つで、45万平方kmの国土(九州+沖縄と同程度)、人口は約130万人の小国です。

現在、この小国エストニアは未来国家として世界から注目を浴びています。未来国家エストニアでの人々は、新しい価値観とライフサイクルを掲げ、自由な生活や働き方、学び、遊びの可能な社会を構築しようとしています。

この未来社会を支えている大きな技術が電子化です。


▼電子化とは

行政システムの電子化である「e-Estonia」は、国民にデジタルID(eID)カードを配布することで、オンラインで行政サービスを受けることができる仕組みです。行政サービスの99%が電子化され、24時間年中無休でサービスを利用できます。また、1年間の全ての取引が電子化され記録されています。なので、サービスをいつでも、どこでも、簡単に受けることが出来ます。住民登録や健康保険などの行政サービスに加え、銀行や通信などの民間サービスも同様に電子化されており、情報交換基盤システムである「X-Road」に繋ぎ合わせてあるため、デジタルIDのみで多くのサービスを利用することが出来ます。


このようなインフラは、いくつかの原則に基づいて実装されています。原則の1つとして「Once Only」があります。利用者に対し情報を求める際に、1度きりしか求めないというというものです。住所変更を例としてみます。日本では、引越しをする際に、住所変更を役所や警察署、水道局、電気会社など多くの関係それぞれに書類などを提出しなければいけません。多くのサービスが繋がっているエストニアでは、住所変更の情報を一度届け出たら、行政側に対して同じ手続きは必要なくなります。自動的にすべてのサービスにおける住所変更が実行されるためです。


▼スタートアップエコシステムとは

エストニアの起業家マインドは世界トップレベルで、多くのスタートアップが生まれています。これは、エストニア独自のスタートアップエコシステムが支えています。

誰もが聞いたことあるであろうSkypeはエストニアの企業です。Skypeはその成功を機に、多額の資金を得ました。そして、この資金を元手に、Skypeから出て新たな会社を起こしたり、投資家、VCとして新たな会社に投資する動きが出ています。これをきっかけにコミュニティができ、人材やノウハウ、資金を交換、交流させ、互いに切磋琢磨しながら成長。そして、そこから巣立った企業がIPOやM&Aによりまた多額の資金を得る。この循環こそがエコシステムです。


Lift99(詳細は以下)は、コワーキングスペースを提供する企業ですが、上記のコミュニティの形成に貢献している会社、またはコミュニティそのものであります。Lift99は連続起業家(シリアルアントレプレナー)としてエストニアで有名な方がその創業者の一人であり、彼のスキルや人脈を「これからの起業家にも与えたい」として開いたコミュニティですので、「熱量」が違います。元々熱量を持っているので、同様に熱量を持った人材が集まってきます。これにより、Lift99からは多くのスタートアップが誕生しています。


サマースクールと企業訪問詳細

▼サマースクールについて

今回のサマースクールでは、e-Estoniaの紹介をはじめ、エストニアのICT部門で状況がどのように変化しているかの概要などを学ぶことができる「Secure e-Governance」に参加する予定です。e-servicesが市民、公共団体、民間企業に提供できる価値の理解を深めることを目的としたコースとなっています。


具体的な講義内容

・公共部門の電子ガバナンス実施方法とサービスの適用方法

・ビジネスモデルとサービスエコシステムがネットワーク化された世界に移行した背景

・セキュリティや法的枠組みと電子ガバナンスの関係性

・公共サービスのための環境を設計する際に考慮すべきこと

・電子ガバナンスへの移行方法と、管理

・eサービスの理想と現実

・公共および民間でのeサービスの設計


▼企業訪問について

LIFT99

スタートアップのためのコワーキングスペースを提供している企業。起業家、投資家などが集まり、スタートアップを支援するコミュニティとなっています。このLIFT99から、ユニコーン企業(設立10年以内で非上場、評価額10億ドル以上のベンチャー企業)が4社も生まれています。


TransferWise(LIFT99発ユニコーン企業)

Peer to Peerの仕組みを取り入れた、オンラインで海外送金を行うfintech企業です。異なる通貨を必要とする者同士を「マッチング」させ、お互いの口座に振り込み合う、という画期的な仕組みを取り入れ、国際送金における金銭的・時間的コストを劇的に改善することに成功しました。オンラインで海外送金を行うfintech企業です。異なる通貨を必要とする者同士を「マッチング」させ、お互いの口座に振り込み合う、という画期的な仕組みを取り入れ、国際送金における金銭的・時間的コストを劇的に改善することに成功しました。


Cybernetica

エストニアのデジタル行政サービスを可能にしている技術、X-Road」の導入に携わっているテクノロジー企業です。

「X-Road」とは分散されたデータベースを安全に連携させるプラットフォームです。エストニアではX-Roadを通して、いかなる組織や情報システムの間においても安全な形でスムーズにやり取りすることが可能です。

例えば、エストニア政府はX-Roadを介して民間の金融機関のデータベースとつながっています。これにより、預金残高をもとにして納税額を自動で計算する、といったことが可能になっています。

(その他にも、1400以上のサービスがX-Roadを介して提供されています。X-Roadは、現在の電子政府エストニアを成り立たせる根幹の技術です。)


Agrello

誰でも簡単にスマートコントラクト(自動的に執行する契約)を作成できるサービスを開発しています。ユーザはプログラミングの知識がなくても、テンプレートを利用してアプリ感覚で法的拘束力のある契約書を作成することができます。つまりAgrelloのサービスを利用すれば、法的な契約の効率化がなされます。現在、シェアリングエコノミーの普及や,フリーランスの増加などに伴い、個人間での契約や個人対企業の契約が増えていくはずです。そうなると、契約の効率化は必須となるでしょう。


Jobbatical(LIFT99発)

エストニアの求人サイトを展開しています。しかし、日本の「マイナビ」、「リクナビ」などのような求人サイトとは違い、世界中の人を、世界中のスタートアップにつなげることを目的としています。高度な専門知識・スキルを持ち、グローバルに働く意思のある人材と、そのような高度な知識・スキルを求める企業とのマッチングを行っております。

マッチングのための高度な専門知識・スキルというのは、それを持つ人の人生にとって大事なデータです。私たちの実現したい「平等に評価される社会」にとって重要な意味を持つデータです。Jobbaticalはそのようなデータをうまく取り扱い、求職者に適する企業をマッチングさせているという意味で、私たちはすごく興味を持っております。


Funderbeam(LIFT99発)

ブロックチェーンを活用し、資本と情報の流動性を高めることを目的とした、投資・取引プラットフォームを提供しています。Funderbeamは世界中のスタートアップに関連したデータを持っています。投資家はこのデータを参照することで、世界中のスタートアップから最適な投資先を見つけることができます。

また、ブロックチェーンで作られたトークンを使用し、安全にトレーディングする仕組みを整備しました。これにより、株式市場やブローカーを介さなくとも、世界中のスタートアップの銘柄を売買することができるようになりました。


blockhive

ブロックチェーンの技術を有し、他企業とパートナーシップを取っているBtoB企業です。ブロックチェーン技術を他企業に導入し、新たなビジネスを生み出しています。

ブロックチェーンを利用することを考えている私たちにとっては、ブロックチェーンを多種多様な企業に導入してきた経験・ノウハウなどは非常に気になる話です。


Playtech(LIFT99発ユニコーン企業)

世界最大級のオンラインカジノのゲーミングソフトウェア会社。Playtech社が提供しているゲームは、安全性の高さ、美しいグラフィック、高い音声技術などにより業界で高く評価を受けています。

日本ではこれからIRが設立され、カジノの需要も高まってくると予想されます。そこで、カジノ内のみで使えるトークンを利用すれば、カジノにおけるお金の流れを全てデータ化し、より便利にカジノを楽しむことができるでしょう。Playtechに訪れた際には、そんなことを議論していきたいと思っております。

世界最大級のオンラインカジノのゲーミングソフトウェア会社。Playtech社が提供しているゲームは、安全性の高さ、美しいグラフィック、高い音声技術で業界で高く評価を受けています。


Veriff(LIFT99発)

オンラインでクレジットカードを作成する際の本人確認をより簡単に、正確に行えるサービスを提供しています。顧客が、顔と顔写真付きのID(免許証など)をカメラに写すことにより、顔を分析し、本人であると認識します。このサービスの裏には、顔認識技術と機械学習が活用されています。

 

最新の活動報告

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  • 皆様、お久しぶりです。今回、横浜にてエストニア共和国大使館、/Bangarrow Yokohama様、DataGateway株式会社様、そして私達での共催のもと、エストニア共和国の大統領とのトークイベントを開催することになりました!電子国家として注目を集めているエストニアの大統領と直接、間近で話すことができます!今回は大学生、大学院生および大学関係者が対象となります。英語が話せなくても、通訳がついているのでご安心ください。私たちも前座として少し喋らせていただきます。日時:2019年10月23日 12:15受付開始会場:/Bangarrow Yokohama(会場までのアクセスはこちら)参加費:無料参加希望の方、以下のURLから申し込みお願いします↓https://hello-estonia.peatix.com/(当日、直接会場にお越し頂いても構いません。ですが、その場合会場の大きさの関係で入場できない可能性がございます。)皆様のご参加、心よりお待ちしております! もっと見る

  • こんにちは!エストニア・タリンでの生活も終盤に差し掛かり、現地での生活にも慣れて参りました。さて、まずはサマースクールに関する活動報告ですが、7月19日(金) は、タリン工科大学のサマースクールの最終日であり、3人とも無事に卒業することができました。サマースクールでは、e-governanceについての講義を受けるだけでなく、4,5人のグループに分かれエストニアのe-service(電子投票、e-school など)を他の国に広めるとしたら、という題でグループディスカッションを行い、最終日にはグループ毎にプレゼンを行いました。そしてなんと、板垣のいるグループ(お題は電子投票を日本で広めるには)が優勝しました!企業訪問では、初回の活動報告で報告させていただいた、Krabu grupp、BitOfProperty、Cleveronに訪問させていただきました。以下の写真は訪問先Officeでの写真です。Krabu gruppBitOfPropertyCleveronまた、今回のエストニア滞在中には、講義や企業から得た情報だけでなく、エストニアについて国民はどのように思っているのか ということについても調査するために、街角インタビューをしています。7月21日(日)は、エストニア第二の都市タルトゥに行き、日本建築家が建築したエストニア国立博物館、エストニアでの東京大学の位置であるタルトゥ大学を見学してきました。タルトゥでもタリン同様に街角インタビューを行ってきました。エストニアでの生活も残り2日となりましたが、多くのことを吸収できるように気を抜かず残りの時間も活動に専念していきたいと思います。 もっと見る

  • こんにちは。エストニアに滞在して7日目(7月11日)となりました!この時期の北欧は、エストニアも含め日が出ている時間が長く、夜22時、23時ごろまで空が明るいです。感覚が狂ってしまいます...さて、8日からサマースクールが始まり、また9日から1社目の企業訪問を行い、いよいよ活動が本格化してきました。サマースクールの現状は講義中心で、内容はエストニアのデジタルID、X-Roadについてです。その日ごとにテーマが設けられており、一日かけてそのテーマについてじっくり理解を深めています。(下の写真はMEKTORYという産学連携施設で、僕らが授業を受けている場所でございます。)また、企業訪問についての報告ですが、まず9日はかねてから計画していた、Funderbeam社に初めての訪問・調査を行いました。また10日は、eKool(読み方「イースクール」)に訪問しました。そして11日、前回の活動報告で述べたseguruと、急遽KODAの展示広場へ訪問に行ってまいりました。※KODAラグジュアリーかつ持続可能なプレハブ型ミニマムハウスを提供。限られたスペースでも、簡単に設置し、住むことが可能。そしてこちらがseguruの訪問の写真でございます。このように、引き続き企業訪問の方、続けてまいります。これから随時活動報告をしていきますので、よろしくお願いします。 もっと見る

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