「子どもは他人の視線ではなく、
マイワールドを生きているのです。
人がどう見ているかに意識を向けると
大人ワールド。
自分がどう感じているのかに意識を
向けると子どもワールドにいざ突入です」
これは、ひすい こたろうさんの最新刊
『できないもん勝ちの法則』の一節。
「ひすいこたろう愛息が教えてくれる
大人が忘れていた大切なこと」
と帯にある通り、息子さんとのエピソードが
たくさん収録された本です。
中身は、まさに「他人の視線を気にせず、
自分がどう感じているのか」に意識を
向けている、子どもワールド全開の内容。
クスッとさせられたり、
ホッコリさせられたり、
なるほどなぁ~とうなったり、
とにかく面白くて一気に読める本でした。
でも、そんな中個人的に「おぉっ…」と
思ったのがこのエピソード。
ひすいさんがアラスカにオーロラを
見に行くことになった当日に、
息子くんが言った言葉が次のような
セリフだったそう。
「とおちゃん、オーロラに
失礼のない格好で行くんだよ」
これ、、、スゴイなぁ。
サラっと読んで、次のページを読んでいる
途中でもう一度読みたくなり、二度見しました。
なかなか、本で二度見ってないですよね(笑)
あとあと、なんでここが心に残ったのかなーと
思ったんですが、
「オーロラを擬人化」
→すごい子どもっぽい発想
「失礼のない格好を」
→ものすごい大人っぽい発想
その2つが同居しているのがなんともいえず
魅力なんだなぁと気づきました。
子どもと大人って、
対立する概念じゃなくて
同時に存在できるし、
みんな両方持っている。
だから、この本はきっと、
子ども > 大人
が言いたいんじゃないと思う。
大人は大人っぽくなくちゃ“いけない”
子どもは子どもっぽくなくちゃ“いけない”
という囚われがあるとしたら、
「それって、ホントにそう?」
とやさしく解いてくれている気がしました。
どんな人にも
愛すべき子どもの部分があって、
誇るべき大人の部分があって、
どっちも大事で、どっちも素敵。
でも僕たちは(特に自分は…(笑))
「こういうときは子どもでもいいけど
こういうときは大人じゃなくちゃいけない」
って区別している気がします。
なので、この本を読んで思ったことは、
「もっと、
子どもと大人、
行き来してみようかな」
でした。
自由って、
子どもと大人を行き来することかも。
それが自由自在にできたらいいですよね。
あ、あとちなみにこんなコラムの一文も心に
残りました。
「うちの子だけが特別に面白いって
わけじゃないんです。子どもって、
みんな突飛で面白いんです。
だから、子どもたちの言葉にちゃんと耳を
傾けてメモを残していたら、どこの家庭
だって、子どもが大きくなるまでに、
1冊の本を書けるくらいにはなると
思っています」
数年前からムスメ日記なんてものを
書き始めたら、予想以上に好評で
完全にやめどきを逸した気がしてますが(笑)
子どもの自分を取り戻すリハビリとして
自分のためにこれ以上ない日課に
なってるなと思っています。
「思い出せ、子どもの自分!
僕らはみんな子ども出身!」
子どもの姿をカガミにして、元々持っている
100点満点の自分を思い出していきたいです^ ^
追伸:実は僕が提唱するボイストレーニングには、
ここにつながる話があったりします。
リターンのWeb講座(全10回)のデモ動画が
まさにその話をしているので、よければ是非ご覧を♪