ピカチュウの塗り絵に「えほん ありがとう」のメッセージ。
真ん中に幼い5人の子どもの写真が貼られています。
左端の男の子は、贈られたばかりの絵本
『おじいちゃんのまきストーブ』を掲げてくれています。
すてきなお礼のメッセージ。うれしく思います。
ですが、ふつうのお礼メッセージとは、
一つだけ違う点がありますね。
3人の女の子と2人の男の子。全員が背中を向けています。
きっと笑顔なのだと思いますが、
その笑顔が見えません。
残念ですが、これが、児童養護施設の実態です。
もちろん、批判をしたいのではありません。
児童養護施設は、以前は「孤児院」と呼ばれていました。
しかし現在は、孤児は少なく、
親はいるが養育不可能になったために、預けられている場合が
圧倒的に多いのです。
中でも、家庭内暴力、虐待のため、
実の親から離れて生活をせざるを得なくなった
児童の割合は年々増加しているそうです
(2013年2月の調査では59.5%)。
こうした事情もあり、
子どもたちの笑顔を公開しない方針の施設が
ほとんどのようです。
わたしは素人の部外者ながら、
施設長さんをはじめスタッフのみなさんのご苦心を
お察しいたします。
みなさん、尊いお心とお金を、
文屋に託していただき、ありがとうございます。
おかげさまでこうして、
全国の599軒すべての児童養護施設に、
贈ることができました。
全国の子ども病院からも、
ぞくぞくとお礼状が届いております。
文屋では、今、編集中の
「平和の大使」プレム・ラワットさんの
「呼吸と心の平和」をテーマにしたご著書についても、
寄付本プロジェクトを始める用意をしています。
こんどは、クラウドファンディングではなく、
文屋の公式サイトでの公募の形式です。
もし、趣旨にご賛同くださるときは、
また、歩みを共にしてください。
ようやく春ですね。
みなさん、すてきな日々をおすごしください。
感謝、いっぱい、込めまして!
文屋 木下豊とスタッフ一同より